満足度★★★★
小劇場的エンタテインメントだなー
小さななアパートを舞台に巻き起こる出来事を描く群像劇というのはありがちな設定だが、小規模の小屋で行われる芝居には一番シックリくるじゃないだろうか。
群像劇でたまに見られるのは、登場人物の紹介的な内容が長く、各人のキャラクターが不明瞭なまま進行していくという展開。この作品はそんな危惧をはね飛ばし、各人のキャラクターの輪郭が明瞭かつ個性豊かで観る者を存分に楽しませてくれる。
物語の方もドラマとコメディの要素がうまく融合していエンタテインメントの要素も十分だ。
印象的なシーンはアパートの管理人、渡橋美奈子が折り合いが悪かった兄嫁の差し入れである砂糖のかかったトマトをむさぼるよう食べるシーン。彼女の本音が吐露され、そこに兄嫁の思いが重なり、こちらの胸に沁みこんでくるような美しいシーンだった。
もうひとつ、役者で注目したのが双数姉妹の辻沢綾香さん。彼女はいくつかの舞台の客演で拝見していたが、今回も個性的なキャラを演じ切って大いに笑わせてくれた。今後も期待の女優さんです。
満足度★★★
まあまあ
面白かったが、それまでかなという感じだった。個人的で申し訳ないが舞台は泣かされてなんぼだと思っているので正直もうひと越え
欲しかった。とんでもなく面白いかとんでもなく泣けるか、とんでもなく勇気に満ち溢れる或いはとんでもなくロマンチックになるとか、それらのどれでもなかった…。演じる人は申し分ないと感じたから、やはり脚本が鍵を握ってるのかなと思った。
満足度★★★★
芝居の王道
舞台は、古いアパート。舞台美術は、私の好きな田中敏恵さん。今回は、凝り過ぎず築50年のアパートを表現してました。
序章は、なんだこんな無茶苦茶な住人設定はという騒動の連続。
中盤から後半にかけて、感情移入してしまうほど引き込まれ、とてもハートフルな芝居でした。
満足度★★★★★
日常の中の深さ
築50年、かつては賄い付き下宿だったコーポことほぎ。現在は、流石に賄いは付かないが、かつて食堂として利用されていた1階の広いスペースが共用空間となって1、2階住人の娯楽空間のようになっている。テーブルに椅子が置いてあり、この共用スペースに面して102号室、104号室があるが、舞台は、このスペースを中心に展開する。(追記後送)
満足度★★★★
あっという間の110分!
各々の争い事の中に現代への問題定義を織り込み、ユーモアとペーソスを描いた面白い芝居で、とっても楽しめました。
繊細な女性心理の台詞等女性ならではの脚本だとつくづく感じました。
今後も継続されていくこと期待しています。
野々村姉妹最高でした!
満足度★★★★
「劇」小劇場の空間で味わう醍醐味♫
やっぱり、この臨場感こそが小劇場演劇の大きな魅力ではないでしょうか。
鉄炮塚雅よサン(散歩道楽)、辻沢綾香サン(双数姉妹)、中島美紀サン(ポかリン記憶舎)他の俳優陣のやや抑え目の演技が、舞台にリアリティを引き出しており、ややもするとありがちな設定と興ざめすることなく最後まで引き込まれました(*゚▽゚*)
満足度★★★★
楽しかったです!
テンポのいい会話と登場人物の背景が感じられ、すごく楽しめました。こうした劇ってリアリティとお芝居の虚構がどれだけうまく綯い交ぜになっているかがポイントだと思いますが、物干しにリアリティがにじみ出ていたし、女優さんには素晴らしい虚構の香りが・・・・。群像劇の楽しみを十分に味あわせてもらいました。
満足度★★★★★
とても
面白かったです! アパートを巡る群像劇?みたいな。 今でもこんな感じの下宿?てあるのかなぁ。 最近流行りのシェアハウスとかがこんな感じなのでしょうか。 コメディチックなところやほのぼのしたところは普通に楽しかったし、設定やラストの方はともかくも、それぞれの役のキャラやライフヒストリーにリアリティを感じました。 それに、なかなかに人生の重みを感じさせるドラマだなぁ、とか思ったり。 ある意味王道的とも言えるかもしれませんが、とてもいい作品だと思いました! あと、どうでもいいことですが、ケータイ大喜利に選ばれるのは普通にスゴいと思いまっす!笑。
満足度★★★★
今日があるから明日がある
毎日いろいろなことがある。自分も他人も。
そして明日が来る。明日はどうなるかわからない。
でも、きっといいことがある。そんな気持ちにさせてくれた芝居であった。