The Freak 公演情報 The Freak」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-7件 / 7件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/05/30 (土) 19:30

     取り壊しを控えた古い借家。そこに住むリョウタのもとへ、ある夜、スズコとその恋人のユウゴがやってくる。リョウタが二人を呼んだ理由は、この部屋に現れる幽霊ノゾミを見てもらうためだった。
     実は、10年前の大学時代にもスズコとリョウタと仲間たちは、幽霊ノゾミを成仏させようと奮闘したが、結局その後もリョウタのいる借家に居続け、成仏は失敗に終わって現在に至るというようなところから、リョウタの借家をメイン舞台に、幽霊ノゾミを巡って、ひたすら議論し、時に反発し合いながら、解決策を探りつつ、最後はどこか切なさが残る劇だった。
     今まで観た幽霊が出てくる映画や劇ではなかなか考えられない、ホラーでもなく、人情喜劇、ファミリーコメディとも言い切れない、なんとも形容し難い劇作品で、新鮮だった。
     笑いもところどころありつつ、幽霊ノゾミが全然恐怖を感じさせない、人間より人間臭いのも相まって、群像青春劇と言った感じが強く、借家を舞台にしている辺り、1960~70年代の安下宿でありそうな仲間たちとの結び付きが非常に強く、泥臭くてウルサイけれど憎めないような関係な感じの登場人物たちだが、借家内部の舞台セットはどこかお洒落で、どう考えても映画やドラマに出てくるようなシェアハウスの内装そっくりで、その感じからむしろ最近流行りの『タテドラ』のような感じもない混ぜになっていて面白かった。

     リョウタと幽霊ノゾミが10年も一緒に暮らし、リョウタの悩みも聞いてあげたりする関係なのに、幽霊ノゾミのズボラで何処かふざける性格で、全然呪縛霊感はないが、何処かウザさが言動に表れがちなのもあってか、リョウタの性格が正反対なのもあってか分からないが、お互い自分の気持ちに素直になれていないということが、スズコの発言などによって浮き彫りになっていくのが興味深かった。

     劇の途中まで、スズコが幽霊ノゾミに対して素直になれないような素振りを見せたり、急に怒り出したりして、どこか思わせぶりな態度に出るものだから、てっきりこれはGL(Girls Love)展開かと勝手にドキドキしたものだが、そういう意味では無かったと途中から分かり、少し残念だった。幽霊ノゾミが日常の会話に溶け込むように入っている劇で、どこか切ない劇というだけでも良いが、そこにGL要素をさり気なく折り込み、3角関係要素も盛り込むと、話がもっと膨らんでいく可能性があるのではないかと感じた。

     今回入った劇場の席数が小劇場の中でもかなり少なく、劇場自体も狭いところで、演劇を観ていると言うより、良い意味で、稽古場公演を観ている感じがして、すぐ側で隣の家の様子を息を殺して覗き見ているような感覚で、作品世界に入り込みやすかった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ちょいとホラーのようですが、なんか青春群像劇のような趣向。10年一区切りとはよく言ったものだ。良かれと思うことと相互依存。色々と考えさせられますね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    オープニングまでのボブ・ディランのBGMいいですね。ディランの世界観と舞台の世界がちょっとシンクロしているようでもあり「オープニングまでのディランの曲ってもしかして伏線?」と深読みしてしまいました。あと、舞台と客席が完全にフラットであの至近距離で演じるのは演じる側はかなりのプレッシャーでしょうね。そのプレッシャーを感じさせないすばらしい演技でした。この先ますます期待されちゃう劇団に成長していますね^^ 

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    これまでの重厚なテーマとは違って、カジュアルで、軽やか、そして心霊ものなのにクスッと笑える絶妙なバランスの舞台でした。
    また空間の使い方や場面展開が見事なので、気持ちが切れることなく観ることができます。
    こういう感じのテーマもGood!ですね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    役者陣が目の前で度量のある演技。釘付けの舞台でした。今回は前作とは全く違う趣向でしたが、どの劇場も上手に隅から隅まで使うので感心します。個人的には取り壊し後のノゾミとのその後が観たいです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    小さい劇場ですので本当に役者さんが目の前です。部屋にいる幽霊を成仏させる話。日常系のテイストで緩く進けど結構いい話。

    ネタバレBOX

    幽霊も人間なんだし、ずっといたら仲良くなっちゃいますよね。記憶に残ったら消えるって辛いなぁ。
    僭越ながら自分の劇団で書いた「成仏は一日にしてならず」や「ざしきわらしのいる部屋」にも通じる部分があり、親近感が湧きました。
    あと、七輪、いいですね。絵的に。白檀は香りをかぎたくなる。でも劇場は火気厳禁が多いですよねぇ。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    尺67分(追記後送)

    ネタバレBOX

     板上は劇空間入口を出捌けとし観客席を長辺に沿って設えてある。板空間を観客が挟む形だ。出捌けから劇空間への入り口がこの物語が展開する事故物件の玄関となる。日本家屋のようで隣室の音は薄い壁で直ぐに響く。室内に住むのは10年前に家賃の安さに惹かれて入居した男が1人、男やもめの住まいらしく玄関を入って直ぐの場所に収納ボックスが横向きに置かれその上には本や雑誌、この10年間この住人が拘ってきた件に関わる資料などが置かれている。部屋の奥には長方形の卓袱台、その下にはノートパソコンが置かれ毛布が見える。部屋の奥には旅行用スーツケース、洗濯物入れ、等。ちょっと変わっているのは板と観客席の狭間に蛍光管が留められていること。幽霊の話なので部屋の外の光景を表す際などに点灯し実に上手く機能している。

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