満足度★★★★
普通に面白い
初見。テントも初めて。アングラっぽいのも初めて。
半ば身構えて見たけどふつうに面白かった。
この劇の世界観の中での用語が多く、人も多く、その登場の順序もはちゃめちゃなので、観ていて頭使うし疲れる。というか結局意味が分からない。
でも。意味が分からなくても何か面白い劇と、意味が分からなくてしきりに腹が立つ劇があるけど、この劇は完全に前者。難しいことはようわからんが面白い。
2時間半という時間が、短くは感じないが時計を見る事もなかった。濃密な時間。
テントだしアングラっぽいし昔からあるっぽい劇団だし中入ったら昭和っぽい歌謡曲流れてるしで開演前は、かなり時代遅れな主張の劇でもやるのかなとか思ったんですが、いざ始まるとそうでもなかった。
どうでもいいけど各自の温度調節はかなり大事。(この時期は寒い。夏はきっと暑い)
満足度★★★★
20年後の未来で会おう!
初日は2時間40分強。気軽にオヌヌメできないんだよね。お尻は痛くなるし寒いし。
しかし私は『阿Qゲノム』から全部欠かさず見ているので、役者の顔と名前も一致してきたし、「世界観」もおなじみ。
人間としての登場人物は登場しない。何かの事象のシンボルである役者。
リューセイオー龍、森美音子。この二人には注目。独特なスタイルの苦悶の芝居が即興ダンスになっているという。あとは観客にアジっているような台詞まわし。詞がときどきびしっと決まる。
役者も少しづつ若返ってきている。今公演は揃ってきた感じ。
泣く子も黙る「曲馬館」「風の旅団」で70年代は機動隊なんかといざこったテント劇団の現在の姿ではある。ポスト全共闘・世界革命的な、暗黒の世界史に釣竿をおろした世界観。
晩年の安部公房的な治外法権の特殊な場所と権力者。中上健次的な父親殺しのモチーフ。現代文学ファンにも親しみやすい設定ではある。