満足度★★★★
20年後の未来で会おう!
初日は2時間40分強。気軽にオヌヌメできないんだよね。お尻は痛くなるし寒いし。
しかし私は『阿Qゲノム』から全部欠かさず見ているので、役者の顔と名前も一致してきたし、「世界観」もおなじみ。
人間としての登場人物は登場しない。何かの事象のシンボルである役者。
リューセイオー龍、森美音子。この二人には注目。独特なスタイルの苦悶の芝居が即興ダンスになっているという。あとは観客にアジっているような台詞まわし。詞がときどきびしっと決まる。
役者も少しづつ若返ってきている。今公演は揃ってきた感じ。
泣く子も黙る「曲馬館」「風の旅団」で70年代は機動隊なんかといざこったテント劇団の現在の姿ではある。ポスト全共闘・世界革命的な、暗黒の世界史に釣竿をおろした世界観。
晩年の安部公房的な治外法権の特殊な場所と権力者。中上健次的な父親殺しのモチーフ。現代文学ファンにも親しみやすい設定ではある。