蛻(もぬけ)てんでんこ 公演情報 野戦之月海筆子「蛻(もぬけ)てんでんこ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    普通に面白い
    初見。テントも初めて。アングラっぽいのも初めて。
    半ば身構えて見たけどふつうに面白かった。

    この劇の世界観の中での用語が多く、人も多く、その登場の順序もはちゃめちゃなので、観ていて頭使うし疲れる。というか結局意味が分からない。
    でも。意味が分からなくても何か面白い劇と、意味が分からなくてしきりに腹が立つ劇があるけど、この劇は完全に前者。難しいことはようわからんが面白い。
    2時間半という時間が、短くは感じないが時計を見る事もなかった。濃密な時間。

    テントだしアングラっぽいし昔からあるっぽい劇団だし中入ったら昭和っぽい歌謡曲流れてるしで開演前は、かなり時代遅れな主張の劇でもやるのかなとか思ったんですが、いざ始まるとそうでもなかった。

    どうでもいいけど各自の温度調節はかなり大事。(この時期は寒い。夏はきっと暑い)

    ネタバレBOX

    役者はうまいというよりは全力。というか、ほとんど中国語しかしゃべらない中国人役者とかいたりして、うまいもくそもあったもんじゃない。
    でも不思議と引き込まれる。
    一番初めは「やたら客に向かって叫ぶ演技だな・・」と若干引き気味。終わるころには虜。
    一人一人の顔や身体や言葉がいつまでも頭に刻まれている状態。

    とにかくすごいエネルギー。そして最初は意味の分からないシーン、単語のオンパレードだったのが、次第に一つの物語りに束ねられていく(気がする)のはとても面白かった。

    舞台が遊び心満載でとても楽しい。野外なだけあって、軽トラが舞台上に現れたり、火燃えまくってたり、昇降装置あったり水があって三途の川だったり。ドヤ街の一室みたいなとこが開くだけで楽しい。ワクワクの連続。
    音楽はきれいめ、さりげなくかっこいい曲が多い。

    ラストシーンの、真っ暗な中で、燃えさかる炎だけが明るくて、そこに役者たちがそれぞれ紙銭をくべている様子は何かしらないけど感動的だった。意味は全く分からない。

    0

    2013/05/06 13:12

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大