授業 公演情報 授業」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    和服はイイ!
    小さなアトリエでの公演でしたが空間の使い方がすごく良く、心地のよいイヨネスコを楽しむことができました。
    何度か「授業」は観たことがありますが、和装の芝居は初めてでした。マリーがお茶汲み人形になったりして面白かったです。そして教授のトレードマーク蝶ネクタイも似合っていました。もっと東京で公演して欲しいです!!

  • 満足度★★★★★

    静岡の劇団のレベルの高さ
     登場人物3人は総て和装。無論、教授が赤い蝶ネクタイをつけている等アレンジはある。木遣り歌が入る中、日本の伝統演劇である歌舞伎の型のように様式化された動作で、教授の蛮行が、都合三度繰り返される。
     マリーが逸る教授を抑えるようなポーズを取り続けるうち、一度目は、最もスローモーに、二度目はやや早く、三度目は更に早く、教授が、女性徒を刺し殺すシーンが繰り返されるが、一回毎に、演者は各々の位置で足を小刻みにずらしながら回転する。無論、この動作によって時間の経過を表し、複数回同じ動作を繰り返すことによって、この行為が永続していることをも表現している。徐々にスピードが速まるのは、教授のエキセントリックな行為が、進化し深まり続けていることを表現していると取れよう。

    ところで別件:今月末6月28日から30日まで“ふじのくに野外芸術フェスティバル”が静岡県で開催される。今回“授業”を演じた劇団渡辺も“羽衣”という作品を上演する。詳細は、以下のURLで調べて欲しい。http://www.spac.or.jp/yagai2013_top.html

    ネタバレBOX

     このように開幕直後のシーンで観客は、日本的不条理の世界に誘われるのだ。木遣りの本義は、伊勢神宮の遷宮の折、新しい木を切り倒し、それを運ぶ時に歌われた歴史を持つが、現在では、祝い事の席で謳われることが多いのは、ご存じの方も多かろう。その唄が、本来の意味と現在の意味を同時に抱え込んで、背景に流れているのである。不条理劇の本質と抵抗することが難しいような理不尽な情況に置かれた人間存在の不安を見事に描き出したものとして背筋に冷たいものが走るのを覚えた。作品の読み込みの深さは、科白の息継ぎと間に活かされているが、基本的に訳に忠実な舞台なので、筋書きなどは、述べない。
     ラストが傑作である。またしても女性徒を殺した教授を落ち着かせる為に、マリーがしたこと。それは、壁に貼ってあるたくさんの写真などの中から、適当な物を選んで、勲章よろしく教授の衣装に付けてゆくことである。ヒトラー、アメリカ国旗、ソ連国旗、中国国旗、安倍 晋三。言わんとすることは想像して欲しい。自分の解釈は、独裁者、イスラエルと並ぶ世界最悪のテロ国家、かつてのライバル、これからのライバル、そして阿っ保~。最後の人物は、顔写真のアップであるが、ヒトのみならずガイアに生きる総ての生き物に生命の危機を齎す、核を輸出し、国内ではテロ国家の御用聞きとして、この「被植民国家」で許されている「核平和利用」を何らの展望ないまま躊躇なく推進する、イマジネーションの欠如を残酷なまでに示した馬~鹿である。(言わずもがなだが、ば~かの側近及び本人は劇団にケチをつけかねないので書いておく。これはハンダラの解釈である。文句があるなら俺に言え)

    別件:今月末6月28日から30日まで“ふじのくに野外芸術フェスティバル”が静岡県で開催される。今回“授業”を演じた劇団渡辺も“羽衣”という作品を上演する。詳細は、以下のURLで調べて欲しい。http://www.spac.or.jp/yagai2013_top.html
  • 満足度★★★★

    丁寧
    面白かった。こういう演劇が、毎週かならずどこかで上演されているといいですね。

  • 満足度★★★★

    面白かった
    海外戯曲を和風に表現し,それが見事にマッチしている。面白さと狂気とが詰まっている感じ。60分がホント早く過ぎて行った。静岡からこのフェスのために来ているとのこと。駐車場代が6800円でそのために缶バッチを販売しているという。駐車場代に足りたのだろうか?そちらもちょっと気になっている。

  • 満足度★★★★★

    無題741(13-167)
    19:00の回(雨)。18:45受付、開場..なんだか夏祭りのような雰囲気。「授業」は一度だけみたことがありまして、(そのときは)もうみることはないだろうと思った作品で、なんだかよくわからないながら女性がたくさん殺された...というお話が緩い空気の中で展開されたのでした。

    今夜はにこやかな受付、静岡だからの「お茶」をいただいたり、真ん中に座っていらっしゃる男性の首には真っ赤な蝶ネクタイ、和服の3人、三方の壁に貼られたポスターのようなペーパー、日の丸がど真ん中、国旗、TIMEの表紙、アメコミ、雑誌表紙、「お茶のしずおか」...SENTIOらしいといえばらしい。

    19:00「さて」の一声で開演、「ピンポーーーッッン!!!!」...たぶん此処で聴いた一番大きな声~20:01終演、21:26アフタートーク終了。滑稽な動き、一見ちぐはぐな会話、アフタートークでの「画像検索」の採りあげ方などどれも面白かったです。

  • 満足度★★★★

    算術
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

    ネタバレBOX

    女生徒(蔭山ひさ枝)が先生(大石宣広)の家に授業を受けにやってくる。すべての博士号を三週間で取得したいとのたまう女生徒に、足し算の問題をだす先生。次に引き算の問題を出すが、女生徒はてんでできない。のくせ、すべての掛け算を暗記しているという。ヒートアップしていく先生は、言語学の授業を始める。メイド(太田夏子)にやめとけと言われても授業を始める先生は、女生徒が歯が痛いというのもお構いなしに、バンバン教授をしつづける。そして、女生徒をナイフで刺殺してしまう。メイドがまたですかと呆れたように告げ、二人で死体を片付け、そしてまたインターホンが鳴る…。

    約60分の三人芝居。シンプルながらも妙な面白さが詰まってた。
    フランスなんだけど和服な衣装、能のような動き、博士号を目指すといい足し算引き算の問題、そして、言語学の授業からの先生の暴走。妙な塩梅が気に入った。

    言語学のシーンの蔭山の困った感と恐怖感が上手かった。大石は目つきも変わったらなお良かった。しゃべりはとても達者だったし。出番は少ないが要所要所で出てきて、平然とした空気を醸す太田もいい。

    足し算引き算のくだりの、すべての物事は足し算引き算だといわんばかりのセリフが気に入った。よくわからんが、シンプルな哲学を感じた。
    あと、女生徒がインターホンを押してメイドが応対するシーンが美しかった。

このページのQRコードです。

拡大