六丁目金山ビル・おみまめ 公演情報 六丁目金山ビル・おみまめ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    確かに人生は覗けたけど・・・
    前半は喫茶店に集う人々の人物紹介的な印象が強い。後半は姉弟と、彼らが幼い時期に別れた父の話が大半を占める。増田氏の語る「人情芝居」的色合いを後半で強めようと思ったのか、“おみまめ”まで行き着くのが少し性急すぎた感があり、私には入り込めなかった。ラストの姉弟をスポットで照らす場面もベタすぎて好きになれない。(「わかりやすさ」を追求した結果なのかな?)この物語を支えているのは喫茶店「マーガレット」のママを演じた永井利枝の演技だ。彼女の自然で皆を包み込むような演技がこの「人情芝居」をまるごと体現しているように思えてならない。

  • 満足度★★★

    常連たちの雰囲気と
    ママが好きでした

    ただこの内容にしては長いかな 説明くさい長台詞がテンポを悪くしている。

    最後がよかっただけに残念

  • 満足度★★★★

    よかったです
    相変わらずの人情味溢れる人間模様。いつも唸らされます。今回は歓楽街が舞台とあって、ちょっとディープな世界も覗けました。どんな形であれ、親が子を思う気持ちには泣かされます。

  • 満足度★★★★

    芝居屋
    初観劇でしたが、登場人物それぞれの人生が交錯するさま、しっかり覗かせてもらいました! 見えなかったり、これからのエピソードもいくつかありましたが、その辺は次回以降に含みをもたせてるところでしょうかね!? 芝居ながらの展開ではありますが、楽しませてもらいました。

  • 満足度★★★★★

    おみまめの謎が解けました
    おみまめの謎が解けて良かったです。

    今度はマーガレットのママに手相を見てもらいたいです。

    権藤さんのお店も気になります。

  • 満足度★★★★

    今や絶滅危惧種
    おせっかいなおばさん!ほんとにここの劇団の年配の俳優さんたちの自然な演技には感服。特にマーガレットのママさんは、声の強弱や演技のめりはりのつけ方、完璧。娘さんのお墓参りから帰ってきたあたりから涙がとまらず。適度に笑いと涙をちりばめた脚本も見事。細かいことを2、3ネタバレにて。

    ネタバレBOX

    身体の大きめな男性2人(小池・弟と懐石料理屋の主人)は、あまり舞台の手前に立つと観客(特に前方席)は舞台奥の芝居が見えない。午後3時前頃なのに挨拶が「おはようございます」だった。(それは芸能界の挨拶でしょ。)権藤が2度目にマーガレットに来た時の服装がちょっとラフすぎないか?(笑いはとれていたが)小池側が皆スーツだったので、スーツでラメ入りスカーフぐらいでよかったのでは?
  • 満足度★★★★★

    「マーガレット」の常連になりたい
     倶楽部、スナック、おでんや、居酒屋が雑居する金山ビルの1階にある喫茶「マーガレット」の馴染み客は、同じビルで働く倶楽部、スナックのママや従業員、おでんやの女将そしてこのビルの二代目、オーナーなどだ。手相を観るのが上手なマーガレットのママは、ホステス達の恋や行く末の相談にのったり、客の心をケアする達人である。実際、芝居とは分かりながら、こんな店があれば、自分も常連になりたい、と思わせる作りである。
     そう錯覚させるだけの内容は、芝居屋ならではの芝居作りにある。来るべき所に適切な科白が置かれ、その内実を各々の演者がしっかり受け止め、内実化した上で、身体化している所は、何時もながら見事と言うしかない。
    (追記 5.24)

    ネタバレBOX

     舞台は、総て「マーガレット」店内で進行する。選挙前に講演会で資金集めをした後、支持者と共に街に繰り出す代議士の接待があるのに、接待の日時連絡をうっかり忘れていたビルオーナーのせいで、女の子集めに苦労する倶楽部ママの話、仲の良かった父と一瞬にして仲違いし、生涯父を恨んで死んだ母の姿を見て育った姉弟に、離婚直後に死んだと母に告げられていた父が、実はつい最近迄生きていたという話を父の知人から告げられ、混乱・苦悩する姉は、バツ一の男と恋仲ではある。然し、苦しむ母の生前の姿がトラウマとなって、どうしても結婚に踏み切れない。仲の良かった夫婦が何故、急に不仲になり、離婚したのか? 母の言葉と異なり最近迄生きていた父は、何故、子供達に会わなかったのか? “おみまめ”という言葉の意味するものは、何か? などが、話のメインストリームを作り、其処に、様々なサブプロットが実に巧みに配置されて、物語は進んでゆく。
     “おみまめ”という謎の言葉が惹きつける力を用いて観客の想像力に訴え、最も効果的な謎解明の仕方を採る、この辺り、手練とでも言うしかないレベルだ。
     劇中、用いられている曲の選択も見事だ。ビルオーナーの五郎が、音楽をリクエストするシーンで最初に掛かるのは、ダミヤの“暗い日曜日”であるが、それは、すぐ“ボレロ”にとって代わられる。この変化は、無論、芝居の内容に密接に絡んでいる。“暗い日曜日”はヨーロッパでその曲が流行った時に歌詞を聞いてたくさんの自殺者が出たことでも有名な曲である。その暗く、閉ざされた精神の闇を、次に掛かるボレロが除々に別次元へ誘う。而もボルテージは除々に上がってゆくのである。この間に、コンダクターのような素振りで五郎は関係者を椅子に座らせてゆき、突然「音楽止めて!」と叫ぶのである。ボレロの聴衆を引き込んで離さない音楽的魔力から、観客は一挙に劇的世界に連れ戻される。この辺りの呼吸、演出の手際は名人技である。更に、五郎が、科白を吐いた直後には、マーガレットのママが、カウンターの内側にしゃがみ込んで、プレーヤーのスイッチを切る、という演技も行われている。「音楽止めて!」のシーンのインパクトが強いので、殆どの観客は気付くこともないだろう箇所もキチンと作り込んでいる所に、この劇団の本物志向が現れている。かといって、それが笑いを削いだり、人情の機微を邪魔したりすることが無い点がこの劇団が本当に質の高い劇団であることを証明している。
     費用対効果を言いたてる今日の社会では、一見無駄に思われるかも知れない、このような作り方は、出演する役者、スタッフのイマジネーションを具体的、個別的でありながら普遍的なもの・ことに集約することに役立てられているのだ。結果、観る者が観れば質の高さが見えるのである。
     大団円では、謎の言葉、“おみまめ”の意味も示される。父の孤独死の後、机上に発見されたアルバムが、閉じていた姉、美樹の心を開いてゆく。この辺り、小道具というものは、このように活きるのか、というお手本のような使い方だ。
  • 満足度★★★★

    覗いてみたら
    みんなの愚痴や悩みを聞いてくれる頼れる喫茶店のママと、そのママを慕って常連客やオーナーが集まる家庭的な感じの空間でした。その喫茶店を舞台に色々な事が起こるのですが、笑ったり驚いたり涙したり。最後は心が温かくなる素敵な作品でした。

    ネタバレBOX

    権藤海路役の阿野伸八さんの豹変ぶりがすごかったです。

    永井さん、増田さん、阿野さんの演技が特に印象に残りました。

    音楽がとても作品を引き立てていて、ボレロでは笑い、おみまめでは泣いてしまいました。

    タイトルにも入っている「おみまめ」のエピソードを最後に知った時は、涙が止まりませんでした。
  • 満足度★★★★★

    やっぱり、涙が出ました。
    昭和を匂わせる喫茶店を舞台に相談相手になってくれる世話好きのママ、常連客、ビルのオーナーなど地域社会にすむ人たちが大きな意味で家族をなす。悲しい時は悲しみを分かち合い、うれしい時は皆で喜ぶ、親身になって話し合えるそんな仲間がいれば本当に人生が謳歌できると思う。
    現代の世話物を演じ続ける劇団芝居屋の真骨頂である。
    やさしい気分になれるとても良い芝居である。

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