満足度★★★★★
無題672(13-097)
18:30の回(雨、寒)。18:15受付、二夜続けて。昨晩とは反対側、庭が右側、に座りました、満席です。昨日より1時間はやいので外で待っている間、家の様子を眺めます、車は通れず、すぐ近くに護国寺。築80年(1933年、宮沢賢治没)、お芝居は、向かって右の続きの3部屋と廊下。一番奥の部屋は襖で仕切られているものの声は聞こえるし、廊下の障子越しにはぼんやりとした明かりと影(絵)が思考を刺激します。
当パンをみますと、岩崎さん、5月にpit北/区域でダンス公演..これはみに行きましょう。本公演でもダンス的な振り付けがあり、3人がからんだり横になったり。
で、「ダルシマー」、初めて目にしました。この楽器を使った曲を聴いたことがあるのかはわからないのですが、深い音は耳に心地よく安らぎを感じます。近くで見ると台形の箱に2弦ずつ横に張ってあります。孔があいているのでここで増幅するのですね。独特の透き通った伸びのある音は好み。
白い3人は背の高さが違うし、着ているものもそれぞれ違うのですが、チグハグさなどを感じることはなく、セーラー服が女生徒を思わせます。
太宰のどのくらいの作品が織り込まれているのかわからないものの、この家が持っている雰囲気にとてもあっていました。
■5月、福岡演劇フェスティバル…キャストの「木村愛子」さんは、ダンサーの木村さんなのだろうか…。5/6自己レス。「W」、3月、木村さんの公演をみに行った時の当パンにttu、と書いてありました。
満足度★★★★★
無題671(13-096)
19:30の回(曇、寒い)。迷いに迷って19:18会場に着く、地下から地上に上がり、方向がわからず人に訊いて「その道」を進むと明らかに手元の地図と違う...タクシーが止まっていたのでまた訊いてみると正反対でした。で、正しい方向へ進むもそこは住宅街、ここでもウロウロ...地図を手に同じような状況の方がいらしたので「ttuですか?」と声をおかけすると、そうでした。ぐるっと一回りしてようやく会場前へ。
19:20受付、普通の家であり靴を脱ぎ、荷物を預けて部屋へ、和室の両側に座席、順番に座るので奥へ、左側が庭。右にもう少し狭い部屋がありここにダルシマーと椅子。小品を別として本作はvol.3、第一回公演「海は、いま、このとき、あなたの、左手にある。」からみ続けています。劇場ではないところでの公演、採りあげる素材、いつも強く印象に残ります。
今夜は民家...民家は三回目です。目白の「ギャラリーゆうど」、浅草橋の「ルーサイト・ギャラリー」、ここ。
懐かしくもあり珍しくもあり、庭に置かれた蝋燭が淡く色づき、畳敷きの部屋、障子、明り。
家の間を迷いながら気づかないうちに別の時間に捉えられ、同じように集まった人々は語られるお話に耳を傾けている。手にしているのは中延(vol.2)から護国寺(vol.3)までの切符、大きくある1930は太宰が自殺未遂した年、春なのにひんやりとした風が通り過ぎ、蝋燭が揺らぎ天井の明かりも微妙に影を動かす、白い3人によりコトバがつながれ、透明な音階が空間に沁みてゆく、黒い1人はかき乱す。