The Closet Revue 公演情報 The Closet Revue」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-4件 / 4件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    The Epochmanの『Closet Revue』を観劇。

     前作のロンドン公演の成功で、破竹の勢いの劇団が、スズナリでの一か月強押えての強気の公演だ。

    あらすじ:
     心に闇を秘めた青年は、自分の性について悩んでいた。
    そんな最中、男性娼婦観を訪れ、伝説の男性に出会い、自身が抱えている悩みを打ち明け、カミングアウトを決意するのだが…。

    感想:
     のっけから始まるミュージカル仕立ての男性たちの踊りは圧巻だ。
    「これから何が始まるのだ?」という荒々しい歌とパフォーマンスは息を呑む。ゆっくりとあらすじは見えてくるが、ミュージカルから一転してストレイトプレイに転換していく移行は悪くないが、代償として戯曲の弱さが一気に見えてしまった。
     己の性について悩んでいた青年が、伝説の男性婦に会い、自分を変えようとする決意を最後まで歌と踊りの勢いで行けば、気分も高揚し、青年の悩みに同調し、突き進んでいけたのだが、ストレートプレイという方法論になった途端、「あ〜、最近あるよくある若者の悩みね」と一蹴してしまうのだ。
    演出家は我々の魂を掴むつもりでいたようだが、先が見える物語には寄り添えないのだ。
    問題を抱えている人たちを笑うつもりはないが、物語に載せるとなると少しでも期待を裏切るような流れに持っていかないと、カタルシスは得られないのだ。出だしが100点満点だっただけに惜しい。
     戯曲、演出、美術が一体化して完璧なものを作れるのは、今や野田秀樹だけだが、この劇団もそれほど遠くにはいないようだ。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/04/10 (金) 19:00

    110分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    下北沢のスズナリで一ヶ月のロングラン公演。観劇前は単純に「凄いなぁ」と思っていましたが、観劇後には、小沢さんの覚悟、そして強い思い、それらの現れのように感じました。ロングラン公演を行うことで、じわじわと口コミが広がっていき、テーマに共感する人が観に行ったり、逆に共感できない人が観に行くこともあるでしょう。より多くの人へ、より多様な人へ、作品を届けたいという強い思いがあるからこそ、スズナリでのロングランだと、想像しました。

    ネタバレBOX

    舞台美術で特徴的なのは、中央位置にある円形状の小さなステージ。タイトルに「revue」が含まれるので、ショー上演のためのステージと捉えられます。その周囲に同じく円形状にワイヤーが吊られ、カーテンのような状態になっています。そのワイヤーに様々な衣装が吊られており、シーン状況によってそれらを用いながら物語が進んで行きます。

    テーマは、性自認や性的嗜好に関するカミングアウト。子どもの頃からその不確かさを実感する登場人物が、いじめや自認について悩み、揺らぎ、紆余曲折しながら、自身の心と向き合っていく。社会の中で生きづらさを強く実感し、辿り着いた場所が「秘密を告白できる場所」の The Closet Revue だった。

    同じ苦悩や葛藤を持つ者が集い、胸の内を告白できる場所を描いた物語なので、明るいレビューシーンやユーモアを感じ取れるシーンもあるものの、全編を通して見ると、内容は非常にシリアス。後半からラストシーンにかけて、自分たちの生き方やカミングアウトについてなど、真剣な問答や独白がある。その真面目な姿勢、真面目な演出が、真っ直ぐかつ力強い。そして、それらのシーンを、作・演出・出演の小沢さんは、役柄上の「傍観者」として見守り続ける。客席から見ていると、舞台中央に登場人物たち、そこから少し後ろに(役柄としてそこにいる)小沢さん、という構図が、とても印象的でした。祈り、そして慈愛の眼差しを向ける傍観者のように感じました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/04/05 (日) 19:00

    座席1階

    独創的な舞台を提示し続けてきた小沢道成の新作は、LGBTQがテーマ。さまざまな色彩の衣装が吊るされたクローゼットのような円形舞台で、カミングアウトを巡って幻想的な風景が力強いモノローグを散りばめて展開する。

    カミングアウトがキーワードなのだが、重要なのはカミングアウトそのものよりもその先にある人生、生き方だ。当たり前のことだが、性的嗜好だけがその人を規定するわけではない。その人の思い、考え方、言いたいこと。とある人間を形作るものは多彩であるからだ。主人公はクローゼットの中で、そうした根源的な姿に脱皮していく。

    哲学的とも言える舞台だが、分かりにくい展開ではない。音響、色彩、ダンスがうまく舞台を彩っている。この作品をより深く理解したいなら、それも含め小沢の舞台作りの脳内をのぞき見たいという人には、詳細な制作日記が載っているパンフレットの購入をぜひお勧めしたい。

    今日は初日。若い世代に圧倒的に支持されていることがよく分かった。スズナリでのロングランだが、渋谷などの大きな劇場でもよかったように思う。

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