The Closet Revue 公演情報 EPOCH MAN〈エポックマン〉「The Closet Revue」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    下北沢のスズナリで一ヶ月のロングラン公演。観劇前は単純に「凄いなぁ」と思っていましたが、観劇後には、小沢さんの覚悟、そして強い思い、それらの現れのように感じました。ロングラン公演を行うことで、じわじわと口コミが広がっていき、テーマに共感する人が観に行ったり、逆に共感できない人が観に行くこともあるでしょう。より多くの人へ、より多様な人へ、作品を届けたいという強い思いがあるからこそ、スズナリでのロングランだと、想像しました。

    ネタバレBOX

    舞台美術で特徴的なのは、中央位置にある円形状の小さなステージ。タイトルに「revue」が含まれるので、ショー上演のためのステージと捉えられます。その周囲に同じく円形状にワイヤーが吊られ、カーテンのような状態になっています。そのワイヤーに様々な衣装が吊られており、シーン状況によってそれらを用いながら物語が進んで行きます。

    テーマは、性自認や性的嗜好に関するカミングアウト。子どもの頃からその不確かさを実感する登場人物が、いじめや自認について悩み、揺らぎ、紆余曲折しながら、自身の心と向き合っていく。社会の中で生きづらさを強く実感し、辿り着いた場所が「秘密を告白できる場所」の The Closet Revue だった。

    同じ苦悩や葛藤を持つ者が集い、胸の内を告白できる場所を描いた物語なので、明るいレビューシーンやユーモアを感じ取れるシーンもあるものの、全編を通して見ると、内容は非常にシリアス。後半からラストシーンにかけて、自分たちの生き方やカミングアウトについてなど、真剣な問答や独白がある。その真面目な姿勢、真面目な演出が、真っ直ぐかつ力強い。そして、それらのシーンを、作・演出・出演の小沢さんは、役柄上の「傍観者」として見守り続ける。客席から見ていると、舞台中央に登場人物たち、そこから少し後ろに(役柄としてそこにいる)小沢さん、という構図が、とても印象的でした。祈り、そして慈愛の眼差しを向ける傍観者のように感じました。

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    2026/04/09 17:45

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