繭 公演情報 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-12件 / 12件中
  • 品がよすぎますから
    どうも、モチベーションがあがりませんでした。
    たのしく「観劇」した記憶はありますが、ちっとも「凝視」しなかったです。ながめちゃいました。

    あとは、素人の私見ですが、

    ネタバレBOX

    これって、俳優さんの数がもっと多いほうがいい気がしました。
    だって、ねぇ。いや、だって、うーん。
  • 満足度★★★★

    おもしろい作品だ
    おもしろい作品。

    長くて細っこくて光量を調整できる蛍光管が正方形状に置かれたそのスペースが宮殿の一室になっていて、出来事の殆どはそこを中心に動く。

    役者は全員舞台上に出てきていて、各自座ったままで、必要なときだけ立ち上がって演技をする。

    作品そのものも面白かったけど、藤谷みき さんが久々に舞台に出演されたことで輪をかけて良い印象が残っている。

    オペレータが舞台の横に居るのは、演出の夏井さんは気に入ってるそうだけど、気が散るから勘弁して欲しいところ。

  • 後日グッときたり
    観たときよりも、後日、あと追いで「よかった!!」という感情が盛り上がった。

    声の響きが心地よかったなー。

    ネタバレBOX

    ミネストローネ…
    を聞き逃さなかった自分をえらいと思います。
  • 満足度★★★★

    どうしてもリアルさに欠ける、
    皇族とテロという素材を扱うのに、
    俳優の台詞と身体を物語から切り離した演出は、
    独特の緊張感を生み、とても面白い!

    アート思考の強い舞台美術、照明、音楽も
    さらに緊張感を増幅させていて良いなと。

    ネタバレBOX

    しかし、残念なコトに俳優の存在感が弱い。
    上手の端に座ったせいかもしれないけれど、
    Aと名づけられた女帝役と下手側の俳優がなんとも。

    上手側は、平原テツ、久保田芳之、原田紀行、
    奥瀬繁、山前麻緒と手練の俳優陣が良かったが、
    下手側の俳優陣の演技は届いてこず。

    しかも衣装を没個性狙いなのか、
    モノトーンで統一されていたのにも、
    俳優の存在感が弱く感じた要因があるのかとも。

    途中で上手と下手の俳優をそっくり入れ替える、
    という演出でも良かったのではとも。

    A役については、神々しさの絶対的欠如につきる。

    賛否両論がはっきり分かれる作品だったのだけれども、
    いっそ台詞を俳優の身体と感情から断ち切って、
    より強く届く演出に特化した方が、
    より面白くなったのではないかとも。

  • 1月26日(土)S
    革新的な舞台。事象が先立った印象。もっと心の内を。

  • 満足度★★★★

    拠って立つ地点
    この作品を観ながら、自分の存在が、何に拠って立つのかを考えていた。reset-Nのこれまでの作品では、登場人物は本人と本人の関係する人という「手の届く範囲」に拠って存在していたと思う。が、今回は「手の届かない範囲」もまた、自分の存在の拠り所となり、また、存在を危うくするものとして描かれていたと感じる。そういう意味で、等身大を脱却し、その先の世界へ踏み出した、大きな一歩だと思う。しかも、表現上のテイストは、これまでの美学を保ったままだ。スタイリッシュなスタイルを維持しつつ、どこまで射程距離が伸ばせるのか、次回以降の作品もとても気になる。

  • オシャレ
    アフタートークも鑑賞。空間に漂う空気感がカッコイイ。もっと怖いと感じたかった。

  • 非常にコメントに困る。
    何かと断言がしにくい。正直、なかなか入り込めなかった。詰まらないという事ではない。透明度が高過ぎて観るべきものが見えなかった様な気がする。観ている時には「うーん…」と思ったりもしたものの、終わってから「いや、でも…」と顧みたりしてイマイチ綺麗に消化出来ていない。

    ネタバレBOX

    基本的に舞台上の動きが少なく、いよいよという時にだけ動く演出については二騎の会の「五月の桜」にも似ていた。久保田さんと長谷川さんと原田さんはこれまでにも別団体への客演で姿を観ている。久保田さんはバズノーツにて。この時は彼を凄いと思ってreset-Nを観たくなった。長谷川さんはヒンドゥー五千回にて。この時は彼女がまるで輝いてなくて同団体への興味が薄れた。原田さんは時間堂にて。印象に強く残る役柄ではなかったが、悪い気はしなかった。そんな浮き沈みがあったので、個人的にreset-Nって謎の人々だったのです。今もまだ謎。個人的にAB型の人に対する印象に近い。夏井さんはA型らしいですけど。
    reset自体を初見なのでもしや慣例なのかもしれませんが、アンケート用紙がない事が気に掛かりました。自分の分だけ折り込み忘れてるのかと思って、ついまだ来ていない隣の席にあったチラシの束を捲ってしまいました。彼らにとって客の存在とはどういう位置取りなのだろう。アフタートークで聞くべきだった。
  • 満足度★★★★★

    なんていうか
    もう言葉にならない. もう一度見に行こうと思います.

  • 満足度★★★★

    鶏と卵。
    電車が止まった影響で、最初の10分ほど観ていないことを前提に書きます。
    なお、ほぼ20分遅れで開演したようで、制作的な配慮は十分だったかと。

    夏井孝裕と、この作品で出会うことができたことが幸せかどうか判らない。
    昔の評判とはどうにも違うようだし、そもそもNとして再起動の公演だという。

    ただ言えることは、会話に静かに惹かれ、会話は世界へと導いてくれた。
    会話の書かれ具合がよいのか、役者が手練れ揃いであるからよいのか。
    それは、鶏と卵の関係であって、さほど問題ではない。
    演劇的に世界が立ち上がっていることが肝要なのだから。

    惜しむらくは、最初の10分。話を聞くほどに後悔が強まる。

    ネタバレBOX

    良くも悪くも夏井孝裕という人物が、留学したんだなと思ってしまう作品だ。
    皇室物であることから明らかなように、日本をかなり強く意識的に描いた作品だ。
    あらすじだけ追っていけば非常に鼻につく感じのする作品だ。

    それでも、魅力を感じたのは先に書いたように会話の具合に他ならない。

    次回以降も熱視線を送りたい作家に出会うことができて嬉しい。
  • 満足度

    拒絶
    呆然。たしかにリーディングなどを得意としてきた団体ではある。前々からそういう兆候はあった。しかし、だ。がっつりこっちに舵を切ってしまうとは、長年のリセットウォッチャーである私ですら思わなかった。いや、むしろ長年のリセットウォッチャーだから気がつかないというべきか。とにもかくにも、夏井氏がフランスで「生まれ変わった」証は見せつけられた。

    ネタバレBOX

    内容はチラシ等にある宣伝文から伺えるとおりの最終戦争モノ(戦争というか、テロリズムに脅かされる社会というか)。放射能におびえる国(日本とは明言しないが、まあ日本)の女帝が、宮廷内の人間に振り回される様子を描く。すげー90年代の終わりによくみたかんじ。古いなあと思うが、まあ古さとかはどうでもいいんだ。古かろうがなんだろうが、作品が素晴らしければそれでいい。

    問題なのは、様式美にこだわるあまり、観客が置いてけぼりをくらっているということ。そこに気がついているのか?お膳立てをしてあげなきゃついていけない、そんな程度の低い客はもういらないということなのか?この入っていけなさ加減にびっくりする。

    リーディングや落語がきつい制限を加えられながらも観客を魅了できるのは、想像に訴えかけ、狭いお座敷空間を越えていけるからだ。座っていながらも、心は座っていないというそのダイナミズムが魅力なのです。自由度の高い演劇という表現形式を選んでいながら、わざわざあの陣形に座らせるのとは180度意味合いがちがうのだ、と私はおもう。

    凄まじい緊迫感。それをストレスととってしまった時点で、私はこの芝居に拒絶されていることを自覚した。

    復帰後第一作にあたるこの作品は、これからのreset-Nがどうなっていくか、いきたいかを示す決意表明になるのだろう。たぶんわたしとはもう、別れる運命にある。悲しかった。
  • 200801231930
    200801231930@シアタートラム

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