満足度★★★
ちすん さん、良かった。日韓交流をテーマに、ロミジュリをベースにしたお祭り舞台。
日韓交流をテーマに、ロミジュリをベースにしたお祭り舞台。
メインとなる物語は、民族間の争いで、恋人を殺された女性も後を追う。
人が死んで哀しい話なのに、終始お祭り、歌、踊り、笑いがあり。
唯一、「笑い」では「しょうもないコント」も挿入されたりしたが、
万人受けを狙ったものでしょうが、冗長、冗漫でいらなかった。
韓国語には日本語の字幕が電光掲示されていたので、
日本語も韓国語に訳してくれれば、なお良かったと思う。
役者では、終始、和やか穏やかに微笑んでした、ちすんさんが最高。
これまでも何度かお見かけしましたが、その中でもとってもいい役だったと思います。
満足度★★★
予想とは違ったが面白い
『焼肉ドラゴン』『パーマ屋スミレ』に続く、鄭義信の新国立劇場3部作のラストというので、同じ系列の舞台を予想していたのだが、作品は新宿梁山泊に書き下ろした最後の作品なんだそうで、韓国演劇界の重鎮・芸術劇団の孫桭策が演出したことで、前2作とは相当にテイストが異なった作品となっている。歌と踊りを加え、観客も巻き込んでの、一種祝祭り的な舞台は、マダンノリの手法を感じる。物語は基本がロミオとジュリエットなのだけれど、寓話的な要素や希望を感じさせるエンディング等、観ていて安心できる楽しい舞台だった。
満足度★★★
確かに良い舞台なのだが
個人的に観客の容姿を多数の前で笑い者にするような演出は大っ嫌い。
冒頭から観客を色んな面で巻き込み、演者自身の容姿にも台詞で蔑んではいたが、日本語、韓国語、音楽が激しく絡み合おうとした時だった為、あまり観客フォローになっていないような気がした。
前半部分、盛り込み過ぎてやや冗長気味に感じた。
終盤につれ全ての忌、恨を浄化させるようなアジアのシャーマン的儀式は見応えあり、シェイクスピア悲劇のようなロマンスを迎えたヒバリとアユムの白い魔力で護られたかのような最後は綺麗だったが、キャストが多勢居た割にはこの人達の話はこれだけ?とちょっと物足りなさもあった。
出来れば、台詞字幕を落ち着いて読んでみたいので映像化を希望。
学生観劇日で賑やかだった。
みた
見て良かった。空席が目立って惜しかった。
ロビーで企画されていた手湯や射的も、ひなびた温泉街ぽくて良かった。
ただ、韓国語の字幕が用意されていなかったことはどうかと思った。作り手の想いを、劇場が支えられなくてどうするのか。韓国人俳優との共演という試みは、だれのためのものなのか。
満足度★★★★
Z席にも空席あり
鄭義信の戯作力に改めて感嘆。
ご本人が、上品に仕上がったとおっしゃっていたが、演出家の“美”のセンスなんだろう。
確かにもっとクサくても良かった。
Z席にも空席があるのは、キャスティングか、営業不足か、確かに華はない。
勝村クンの多彩ぶりは、蜷川さんにも是非観ていただきたい。
満足度★★★
前半は和やかでしたが
焼肉ドラゴンの鄭義信さんのが書き下ろし。焼肉ドラゴンもみましたが、今度をはだいぶ趣向が違いました。美術もシンプルだけど、ふくらみがあり、舞台設定としては、気持ちのよいものでした。
話は説明にあるとおりですが、日韓の役者が音楽を交えながらうきうきしながら演じていたように思います。
ただ、会話が日韓の言葉を交えたところが少しわかりませんでした(怒っているのか、いぶかしがっているのかは雰囲気で感じられましたが)。
満足度★★★★
アジア的雰囲気×シェイクスピア的物語
ある島の土地の所有権を巡るいざこざをきっかけにを起こる物語を、歌や演奏や踊りをが多く盛り込んだ祝祭的な演出で描いた作品で、意外性や斬新さはないものの、引き込まれる魅力がありました。
祖父がその島の出身である兄弟が、温泉が出るということで土地を買収しにやって来るものの、他所者扱いされる中、弟がその島の長老の娘と恋に落ち、悲しい末路を辿り、その島特有の儀式が行われるというストーリーで、在日韓国人のこと想起させつつも、それだけにとどまらない、普遍性のある、家族や掟について考えさせられる内容でした。
コミカルな1幕とは対照的に、2幕はまるでシェイクスピアの悲劇作品を思わせる展開と台詞でした。
跳躍や省略のない分かり易いベタな脚本・演出で、ギャグに関しては少々くどさを感じましたが、全体的には土着的雰囲気の賑やかさがありながら、すっきりとしたモダンなセンスも感じられ、このようなタイプの作品でありがちな必要以上にガチャガチャ騒ぐ感じが無かったのが良かったです。
舞台と客席の間に段差がなく、役者達は最初から最後まで舞台上にいて、出番ではない時は舞台の両脇にあるベンチに座っていて、楽器や着替える衣装も全て舞台上に配置してあるというスタイルで、一体感のある親密な雰囲気がありました。
終盤までは役者主体で舞台美術的な要素は動きがないので、ラストの儀式のシーンでの劇場空間の高さ・奥行を活用した演出が際立っていて、幻想的な美しさと高揚感が強く印象に残りました。
満足度★★★★
新鮮な感覚を覚えました
祝祭劇はこれまでみたことはありませんでした。
特にお目当ての役者さんはいませんでしたが、
あらすじを見て前から気になっていました。
朝早く起きたんで、いわゆるZ席を購入しました。
音楽を交え、全体としてあらすじからイメージするものからは
重たい感じはせず、特に1階席の1列目の観客は役者とのやり取りも
あったりするので、観客参加型という部分もあると思います。
途中で20分の休憩があります。トータルで約3時間でしたが、
笑いあり、勝村政信がドラムをたたいたりと私自身、
こういう形もあるんだなと感じました。
キム・シンテは重厚さを感じた演技だったと思います。