朝日一家の挑戦状 公演情報 朝日一家の挑戦状」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
21-25件 / 25件中
  • 満足度★★★

    劇場の使い方
     今回の公演では、観客席で舞台を挟む形で公演が行われたが、位置によって若干、科白の聴き取りにくい所があったように思う。持って行き方が荒唐無稽なのでちょっとシナリオが荒い感じがするが、終盤にはきちっと纏めて見せた。目の前で役者が身体化する演劇というものの力だろう。

    ネタバレBOX

     「朝日一家の挑戦状」というタイトルに無論、意味がある。要約すれば、この話は、ハンデキャップ同士の結婚話である。弱者を切り捨てて恥じない、この情けない「国」に対する、或いは、勝ち組、負け組などとつい昨日まで得意になっていたその社会に対する挑戦状であると言ったら言い過ぎだろうか? 何れにせよ、弱者を大切にできない社会など碌でもない社会なのだ、と当たり前すぎて言うのも恥ずかしいことを、どうやら言わねばならぬほど劣化してしまった社会を、改めて考える契機になろう。
  • 満足度★★

    泣けず笑えず
    このお芝居の核となっているテーマが私にとってはあまりにも重く感じられ、とても素直に泣いたり、笑ったり・・という心境には最後までなれませんでした。かなり強引な展開が多様されたり、アイドルっぽい女の子たちが取ってつけたような、中途半端な扱いになってる所などもやや違和感を覚えました。
    ですが後半のクライマックス的なシーンでは周りにけっこう泣いてる方達も
    いて素直に感動してる方もいるのだなぁ・・と。相いれない感性の人達がこんなにいるのかとちょっと不思議な気持ちで帰路に着きました。ただ金崎敬江さんの演技はテーマうんぬんを超えてとても素晴らしかったと思います!!

  • 満足度★★

    難しいところです
    「笑って、泣いて」という物語なんだけど、少し盛り上がりに欠ける感あり。

    ネタバレBOX

    主人公、朝日健次の生前のシーンが短くて、感動的な兄弟再会のシーンでも、こちらは作り手の気持ちに追いつけなかった。障害者を演じる二人の役者の(作りすぎなのか)言動の不自然感が否めなくてしらけてしまった。(役者の頑張りは評価したいが、こういう役は本当に難しいと思います。)コミカルなシーンはSM、ゲイ、レズなどの下ネタ系が多くセンスに欠ける。もう少し「兄弟の絆」に焦点を絞り、物語を膨らませていたら印象が変わったと思う。少し辛い採点かもしれないが伸びしろのある劇団だと思うのであえて辛くした。
  • 観てよかった。
    ネタバレで。

    ネタバレBOX

    脚本に関しては、傑作に手の届くところまでいっていたと思う。

    あとわずかで、強烈なカタルシスが出来ただろう。

    いずれにしろ、ちょっとの推敲で傑作になる戯曲だと感じた。

    題材、設定、構造。

    重層な構造がとにかく良い。

    全体をあと2割切れば、と思った。


    演出に関してはこなれてて上手い。特に転換でそれを思う。


    役者、非常にレベル高い。

    特に、双数姉妹の女優さん。素晴らしい。

    あと劇団員の方々。



  • 初めてのぺこペン!
    カンフェティを見ていて見つけた公演でしたが、出会いに感謝しています。
    技術とか構成について何かいう気は一切なくて、ただただ役者さんの作る世界を共有できたことが楽しかったです。
    嘘偽りのない気持ちがこもった、演技ということを忘れさせる演技。逸脱した(ネタ的な)部分もほどよいなと思いました。
    ファンになりました。

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