新装改編版 『世界の果てからこんにちはⅡ』 公演情報 新装改編版 『世界の果てからこんにちはⅡ』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-4件 / 4件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    伝統と信頼の車椅子芸(笑)
    演劇としては意外とみみっちぃことをしている。
    一部の信者には高く評価されている。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     二度目の観劇、本日21日は楽日。

    ネタバレBOX

    「世界の果てからこんにちはⅡ」SCOT 202512.20 14時 吉祥寺シアター
     板上レイアウトは先日同様。縞模様は照明でサイズを調整していると見える。場面によって板全体に及ぶ。作品構成は昭和から現在に至る迄を時の不可逆性をなぞるように展開するが、一場で徳富蘇峰と唐木順三、長谷川伸、梅崎春雄及び鈴木 忠志さんらの日本及び日本人に対する思考を綯交ぜにした評が表現されて問題提起及び観客への問いが設定される。二場以降は歌謡曲や演歌を背景に日本の民衆の心の奥深くに流れるメンタリティー、即ち言の葉表現に稔った万葉集以降の根底と本居宣長が考えたような心情吐露をベースに第二次世界大戦から当に現在の国際情勢に至る迄の歴史、国際関係迄を日本人のメンタリティーを錘にしつつ、世界の側から逆照射するような形で表象、ラストの所謂『失われた30年』以降、更に覇気を失い、摩滅しつつある日本に於いてそれでも生き抜く社会の底辺を支える人々の逞しさや祈りを表現したかのような場面に収束させる。鈴木氏の作品にしては可成り分かり易い作品になっているが、この構成によって得られる観客の理解は広く深いと思われる。因みに二場以降で演じられるシーンで用いられている曲は、美空ひばり、こまどり姉妹、北島三郎、五木ひろし、ちあきなおみ、杉本まさとらの歌詞から引用され、場面に応じて加工されたりもしている。 板上レイアウトは先日同様。縞模様は照明でサイズを調整していると見える。場面によって板全体に及ぶ。作品構成は昭和から現在に至る迄を時の不可逆性をなぞるように展開するが、一場で徳富蘇峰と唐木順三、長谷川伸、梅崎春雄及び鈴木 忠志さんらの日本及び日本人に対する思考を綯交ぜにした評が表現されて問題提起及び観客への問いが設定される。二場以降は歌謡曲や演歌を背景に日本の民衆の心の奥深くに流れるメンタリティー、即ち言の葉表現に稔った万葉集以降の根底と本居宣長が考えたような心情吐露をベースに第二次世界大戦から当に現在の国際情勢に至る迄の歴史、国際関係迄を日本人のメンタリティーを錘にしつつ、世界の側から逆照射するような形で表象、ラストの所謂『失われた30年』以降、更に覇気を失い、摩滅しつつある日本に於いてそれでも生き抜く社会の底辺を支える人々の逞しさや祈りを表現したかのような場面に収束させる。鈴木氏の作品にしては可成り分かり易い作品になっているが、この構成によって得られる観客の理解は広く深いと思われる。因みに二場以降で演じられるシーンで用いられている曲は、美空ひばり、こまどり姉妹、北島三郎、五木ひろし、ちあきなおみ、杉本まさとらの歌詞から引用され、場面に応じて加工されたりもしている。



  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    観るべし! 華5つ☆。追記12.21

    ネタバレBOX


     吉祥寺シアターに入って驚いた。空気が凛としている。丁度、神社や仏閣の境内を訪れた時に感じるような空気感なのである。これがSCOTか! 先ずはこの空気感に撃たれた。既にかなりの観客が早目に来場して開演迄の時を過ごしているが鈴木忠志さんの執筆なさった本や、彼について書かれた特集雑誌等の物販を見たり観客からの随意な志によって為されている今公演への志を規定の箱に収めたりと和やかなムード。
     開演前にチケットが手渡され劇場内に入る時の手際の良さ、スタッフの対応も極めて凛として良い。
     板上には中央に四角い縞模様が見えるが、縞模様中央に場面によって座卓にもステージにもなるテーブル様の台が置かれている他は、フラットな空間が広がる。幾つかの挿話がオムニバス形式で演じられるが、二場やラストを除き登場人物達は、皆車椅子に乗って登場しその状態で演技する。而も皆その演技の基礎に全世界で共通の人間身体の構造分析や各部所をどのように用い演劇表現と為すか? (体幹の鍛錬は言うに及ばず、動作時の重心移動、身体各部所の動さに適い且つ演技に見合う用い方)への絶え間ない訓練が見え而もそれが様式化されて居る為に、世界中の優れた演劇先達者が目指す基礎と共通のメソッドに到達しているように思われる。この共通性故にSCOTは、世界の様々な国々の役者と言葉は十全に通じなくとも優れたコラボレーションを為すことができる。無論、海外の役者で鈴木氏の弟子の多いこともあるだろうが。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    よくも悪くも”日本(にっぽん)”の今を鈴木忠志氏の視点からオムニバス形式のような構成で語られる作品であった。
    表現の奥にある今の日本が直面している状況を各々考えるために一見の価値は充分にあったと思います。

    いつもながら、鈴木氏のトークコーナーは非常にタメになります。むしろ、誰かとの対談を舞台上でしていただきたいくらい魅力があります。

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