満足度★★★★
生まれ変わった「やわらかいヒビ」
本作品は、2010年に三鷹市芸術文化センター「星のホール」で
初演されたものの再演となる、劇団の代表作であり、また初の
シアタートラム進出作品でもあります。
私は2年前の初演も観ているのですが、当時相当の衝撃を受け、
以来、「カムヰヤッセン」という劇団名が脳裏に刻まれるなど、
本当に想い出深い作品です。今回の再演でも変わりません。
むしろ、ある部分では、再演の方が深く切り込んでいるかもしれない。
満足度★★★★
ネクストの定義
演劇自体はしっかりとしていて、序盤の入り、話の起承や展開など、観るべきポイントはあるのですが、それにしてもネクストとしてはベテランに寄り過ぎてない?
もう一つ二つ若い劇団を掘り起こして欲しいなぁー
満足度★★★★
「今」の証明
終わったからネタばれでもいいですよね。
数学的帰納法の1の証明を人生にあてはめて、「僕たちは今を証明しないで先のことを考える。保険にも入るし、ローンも組む」というあたりの会話がよかったです。私自身の「今の証明」には何があるかと、帰り道みち考えさせられました。
こういったお芝居を見に行くことも、今の証明ですね。
ただし、泣かされはしませんでした。誰にも感情移入できず(笑)
どっちかというとロジックな芝居だと思いました。
満足度★★★
初演が素晴らしすぎたのか
大きな舞台をうまく使い、多くの登場人物を活かしていた。混沌の中にも整然とした物語で、清涼感を感じさせてくれた。
しかし三鷹で見たときのは高ぶる感動は最後まで沸きあがってこなかった
満足度★★★★
観劇してきたぞ
という感じ。
素敵なお芝居でした。
板倉さんの熱演には
心打たれるものがありました。
しかしながら、口コミを見て
泣けるとのことだったので
急遽観に伺うことにしたものの、
残念ながら私には刺さらなかったです。
何というか、
全体的に軽かったように思いました。
上谷・牧の夫婦(家族)だけが濃くて
他は取って付けたような。
2時間にするために付けたような
そんな印象を受けました。
でも、楽しかったです。
満足度★★★★
嫌なところをついてくる
カムヰの話はいつも嫌なところをついてくる。
ストレートに、でもそんなに直球すぎない感じでの風刺というかイヤミというか。
今回も結構それが聞いていた。
久しぶりに数学的帰納法を思い出した。
満足度★★★★★
「1の証明」
世田谷パブリックシアターが
“未来を担う若手演劇人の発掘と育成”を目的として企画する
「シアタートラム ネクスト・ジェネレーション」。
今年は「カムヰヤッセン」と「演劇集団 砂地」の2団体が選ばれた。
そのうちのカムヰヤッセン 「やわらかいヒビ」を観る。
シアタートラムの高さのある空間を活かした舞台の上
巨大組織の上から下まで、各部署における人々の葛藤と競争、不安と後悔が
生死を分けるほどの熾烈さで繰り広げられる。
私たちの生きている社会とは、こんな価値観で回っているのか。
テクノロジー至上主義の先には、こんな未来が待っているのか。
暗澹としながらも、示されたひとすじの希望に涙があふれた。
夫婦の細やかな心情と、社会の大きな流れの両方が自在にリンクする
北川さんの脚本のスケールは、やはりネクストにふさわしいと思った。