満足度★★★★★
毎朝変わる 積み重ねられない想い
その始まりの物語を描く【王国編】
男は、毎日 起きると別人になる 記憶も性格も異なる それは別人?同じ人? 婚約者は愛し続ける、何を愛し続けているのか、 毎朝共有の記憶はない、朝起きてから寝るまでの間で彼女は、婚約者を、愛し合う心を、一から出会いの初めから確かめる事を繰り返す事になる。 とても切ない婚約者の演技、毎朝変わる性格の演技、最高でした
最高とても面白いお芝居でした。
やがて辿り着くべき物語【牢獄編】
同じ日を同じ人が繰り返す 記憶は有るが 積み重ねていくのではない エンドレステープ 回りの記憶だけが、積み重なる 寝ないことに、付き合ってくれる 友 家族 姉は、鳩の声で呼び戻そうとしてくれる
眠りで その日の自分が、死んでしまう様に感じました、翌日が来ない 回りの人が、見送って 惜しんでくれる 自分の記憶と命と、回りの記憶と命 毎朝同じ自分 積み重ねる事が出来ない自分の記憶 回りの記憶は積み重なる。
最高とても面白いお芝居でした。
満足度★★★★★
三度目の死
王国編:男は自分が『百景』になったことがわからず、目の前にいる人が自分と関わりがあるかどうかもわからない。常に『新しい自分』として目覚める。『昨日の自分』でもなく『明日の自分』でもなく『今日の自分』として生きている。周りは女はそれを受け入れるしかなく否定はできない。自身が『百景』になったとしたら、果たして耐えられるのか。
牢獄編:父親の気持ちが理解できない。部屋には鎖につながれた『妻』息子は母のことを受け入れているようでできていなかった。父親はどうなのか。息子に息子の妻に依存することで気持ちを保っていたのかも知れない。鎖は『百景』にかかった『人』から逃れられない『周りの人』の本心の表れのように感じた。
男はきちんと周りの認識がある。『百景』の意味も知っている。ある人物を覗いて、そして時空を覗いて。男の記憶は『過去』にある。『未来』でもなく『今』でもない。そして自分が『百景』であると気づいた時、周りを否定する。そしてある人と話をし、それをなくさないようにする為にやったことは、、、人は二度死ぬ。『百景』は三度目の死に値する。周りを忘れる死。心にのしかかった言葉。
どちらの立場になっても辛いものがある。ただ事実を知らずに『百景の人』でいる事の方が幸せなのかも知れない。個人的にそう思う。