「Collapse Of Values」Re:Mix 公演情報 「Collapse Of Values」Re:Mix」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-8件 / 8件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/12/12 (金) 18:30

     私は、裏チームを観た。
     警視庁刑事部捜査第一課の佐々倉優希、山崎鈴音はとある事件の捜査を言い渡される。
     それは突如消えたサラリーマン2人の行方の捜査。
     なんとそのうちの1人は佐々倉の弟、優太だった。
     弟の行方を探す為、佐々倉は潜入捜査を開始すると言ったようなあらすじだったが、実際観てみると、刑事で正義感の強い佐々倉は怪しまれないよう名前と職業を変えて潜入するが、潜入した一軒家の中では、何処からか運ばれてきて地下に安置された遺体の解体作業に従事するという闇バイトの内実が分かってきて、高額バイトに釣られて応募してきた訳有りの複数の男女が実際には遺体の解体作業に1週間くらい従事しなければならず、家族や、職場に勘繰られないようにしなければならないというようなことが分かってくる。
     佐々倉はとんでもない場所に自分が潜入捜査で飛び込んだ事を実感し、自分の弟が殺されていないか不安になる。
     そのうち、この一軒家を取り仕切るインテリヤクザの男が、バイトの男女の中から、自分が気に入った女性だけ、自分の楽しみの為、女性が嫌がろうと、無理矢理にでも性的搾取をする構造も分かってくる。
     更には、この一軒家から逃げ出そうとする者は誰であれ殺されると言う救いようのない、負の連鎖のピカレスクダークサスペンス劇に驚愕し、当然のことながら最初に騙されてこの明らかに違法な遺体解体作業に従事していた女性がこの一軒家から抜け出さず、この作業に従事し、一見すると優しさもあるバイトリーダーに見えていた人物が実はかなりのサイコパスと化して、目的達成の為なら殺人も厭わない人物だったり、バイト仲間に殺人鬼が紛れていたり、過酷な境遇の中で、人間性が失われ、腐り切っていく、自分が助かる為なら平気で人を騙しさえする、そういった人の汚さ、綺麗事だけでは回らない不条理さ、そしてこの事件には警察上層部が実は?と言った感じで、佐々倉は追い詰められ、最後は……と言った感じで一切の救いが無く、胸糞悪差しか残らない。誰一人として本当の意味での善人は出てこないし、露骨な悪役も出てくるとは言えない。
     こう言ったことが、妙に現実味を帯びていて、実際の世の中に起きる事件はここまで救われなさ過ぎるものではないかもしれない。しかし、多少誇張していたとしても、実際の世の中でも何が絶対に正しいと言うようなことでない、正解が出し辛いことも多いことを考えると、深く考えさせられた。
     この劇の中で次から次に展開され、主人公も追い詰められていく不条理こそが、現代の生き辛くて、閉塞感のある社会を多少誇張していたとしても描いているのではないかと感じた。

     途中途中、登場人物たちによる下らない笑い、勘違いによる笑い、巧みなボケ突っ込みによる笑い、出てくるだけで癖が強すぎる登場人物による笑い、ズレた笑い等大いに笑える場面もあったが、劇全体としては、ピカレスクノワールサスペンス劇で一切の救いが無い内容が次から次に展開され、出てくる登場人物に対して人間不信になるような展開の上、観客を緊張、緊迫させる場面、重厚な場面のほうが多くて、バランスは悪く、疲れた。
     しかし、笑いとピカレスクノワールサスペンス劇で救いのない展開とのバランスの悪さによって、刑事ものなのに軽すぎてエンタメに特化し過ぎるといった感じに陥っていなかったので、個人的には緊張、緊迫感、重厚感のある押し潰されそうになるような舞台、とても集中出来て良かった。
     
     役者の演技力も中々差し迫ってくる感じがあって良かった。
     性的搾取やパワハラな言動、威圧的行動を繰り返す、人として余りに終わっている腐り切ったヤクザの男を演じる役者は、如何にもそういうことをしそうな雰囲気に見えない見た目で、そういった難役を何気ない感じでこなしていて、こちらに人間不信感さえ抱かせる感じが上手かった。
     演技だと露骨に分かると言うよりかは、一体どこからが演技なのか、分からなくさせていく演技が流石はプロだと感じた。勿論、終演後のカーテンコールの際には、柔和で温厚そうで、常識人な役者になっていたので、こうも役者とは、一旦役になる際には普段とは振り切って演じつつ、さも、演じる役が普段であるかのように振る舞えて、観ている側をすっかり錯覚させるだけの力量あってこそ、本当に演技力のある役者と言えるのかも知れないと感心してしまった。
     有沢澪風さん演じる最初のほうで騙されて遺体解体作業に従事して、闇バイトのバイトリーダーをする、威圧的、高圧的なヤクザにビクビクして、バイト仲間に優しい顔と裏の顔の2面性がある東山えりの役の演じ分けが上手かった。特に前者の、被害者感を出している感じは、観ている側に共感を感じさせるほど上手かった。
     前中慎役の小郷拓真さんの実は○○○だと分かってからの豹変ぶりも中々だったが、それ以上に警察上層部で佐々倉の上司役の役者がそれまで温厚そうで、部下に振り回されてばかりいるように見えたのに、実は事件の裏に……という驚愕の事実に行き着いた時に、それまでの性格や行動と余りにギャップがあり、観客をそれまで騙せおおせていたことに驚愕し、一体登場人物の誰を信じれば良いのか分からなくなるぐらい意外過ぎて、役者の鏡だと感じる程、それまでの演技が上手過ぎて、あっけにとられる程だった。
     最後の佐々倉の上司の警察上層部が実は……という下りが予想の斜め上を行き過ぎて、それまでのアクの強かったり、緊急時における人間の嫌な部分が次々に露見していく展開の時の、役者たちの演技力の見せ所になっていく場面より、何なら印象に残ってしまった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ダークサスペンスストーリーではあったが
    世界観設定が古かったなぁ
    '60年代みたいな印象でした
    ストーリーや設定の粗とかが
    自分的には合わなかったデス

    ネタバレBOX

    謎バイトで集められた連中が
    高額報酬と履歴書等の身バレで拘束され
    閉じ込められた一軒家で
    死体の解体をさせられるというダークなもの
    6人以上いて4体程度の内臓抜かれた死体を
    解体するのに1週間近くかかるかな?
    OUTではリアリティある解体描いてたなぁ
    それと比べてもねぇって感じたデス

    主役さん殺陣も頑張ってたし
    他の登場人物達も演技とかは
    物語の世界観壊すような感じは無かったが
    話の整合性とかが自分ついていけずでした

    闇の臓器売買の後処理での
    死体解体ってー埋めるとか焼くとか
    薬品で溶かすとかチョット
    リアル過ぎてて言えない方法様々にあるのに
    雑というか何というか

    全員始末しにきた方も刃物と銃だけって
    「心の一方」使いの鵜堂刃衛みたいに
    刃物で人体切るのが好きという趣味かな
    閉鎖空間の対象なら
    混ぜるな危険でも生成すれば楽だろうに
    とか いろいと突っ込み要素が多かった

    まぁラストの全員死亡を見せたかったのかな
    あっさり皆死にましたが
    一本のナイフで胴体刺して
    直ぐ死ぬなぁ毒でも付いてたのか

    作品イメージがショットガンで
    cm単位の貫通根しか残さなかった
    某TV警察ドラマ思い出しました
    フレシェット弾としても
    そんな芸当は現実ではありえないよねぇ
    という感想です
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    しょーもない笑いが多くて、何なんだーと思ってみてましたが、段々とノアールなサスペンスに変わってきましたね。救いのないラストに驚愕。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    緊張感の張り詰めた舞台でした。

    ネタバレBOX

    地下で何が行われているのか、あまりにも衝撃な内容にえぐられるような苦しさを感じました。話が進行していくにつれて、緊迫感が徐々に高まりました。裏でそのようなつながりがあったとはショックな結末です。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い。
    ダークサスペンス--緊張・緊迫感が容赦なく観る者を圧倒する、そんな見応えある公演。
    物語は 説明にある通りだが、そのダークな雰囲気は想像を超え 嫌悪感を増幅させ痛みと悲しみを…。恐怖に支配された状況下で まともな精神状態を保てない。精神(感情)と肉体をぶつけ合いながら必死に生きようとする。
    物語の展開には緩みを入れないが、登場人物の性格等で緩和させる、そんなバランス感覚が好かった。
    (上演時間1時間55分 途中休憩なし)【裏チーム】

    ネタバレBOX

    舞台美術は、薄汚れた灰色の壁、中央に出捌け口があり 奥は玄関になっているらしい。室内の上手にソファ、下手にベンチがあるだけ。後々 分かるが、中央床にある仕掛けの出入口(地下へ通じる開閉戸と階段)。全体的に不気味な雰囲気が漂う。この空間は ある閉鎖された建屋の一角で、別部屋は客席通路を使用する。

    或る事件の捜査をしていた警視庁刑事部捜査一課の佐々倉刑事(高田 舟サン)は、別件で 突然姿を消したサラリーマン2人の行方も捜査することになる。この2つの事件が結び付いてくるが、元々の事件の概要が分からないことから、繋がりの詳細は分からない。ただ、行方不明になっているサラリーマンの1人が自分の弟であることから強引に捜査を開始し始めた。その理由 動機は、ハッキリしていることから説得力はある。ラスト、影の真犯人と佐々倉の自殺を連想させる銃声音が衝撃的!それに至るアクションシーンも力強かった。

    この(監禁)場所は、知らずに闇バイトへ応募してきた人々の人間性を奪い鬼畜へ追いやる。死体を解体し臓器を仕分けする。学費捻出や親の介護費用を稼ぐためにやってきた普通の人々、その心身を蝕んでいく。狂気じみた光景だが、目を瞑り顔を背けることなく見入ってしまう。物語は迫力・緊張感を持続させるといった集中力が凄い。怖いのは、慣れの感情ー始めこそ 死体を切り刻むことに抵抗・躊躇っていたが、そのうち 何とも思わなくなる。
    佐々倉刑事が潜入捜査を開始する前、相棒であり後輩の山崎鈴音(西脇彩華サン)とのお喋りが場を和ませる。その一服の清涼剤(コミカル)的なバランスが良かった。

    公演の緊迫感は、迫真の演技にある。表面的な悪役である佐伯龍(サン)は、そして監禁している女性の髪の毛を掴み 容赦なくビンタもする。拳銃の発砲も威力を感じさせる。舞台技術は薄暗い建屋(倉庫風)に低重音の響くような音楽、朱色の閃光だが 発砲時と血飛沫によって照明色彩を諧調させるなど細かい工夫が好い。ダークサスペンスという謳い文句で、真犯人へ辿り着くような伏線も死に際の譫言として回収していく。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     「裏」を拝見。

    ネタバレBOX

     オープニングは可成りおちゃらけた始まり方をするが、内容はかなりダークで悍ましい。板上には奥に嵩上げされセンターに出捌けを設け出捌け左右に目隠しの板を設えた民家の1階が示され、上手奥は玄関という設定だ。下手・上手側壁にも各々1か所出捌けが設けられている。一風変わっているのが、この屋敷には板中央辺りに奈落があり奈落のスペースを此処での作業場としている点だ。従業員たちの休憩所、風呂場などは1階下手、作業は各グループを3つに分け3交代制で24時間作業が継続されている。無論、物語の展開するのは真ん中の空間でありこの空間は、警察署内にもなれば民家1階にも作業空間脇にもなる。この建物内で行われている作業の管理者専用ルームが上手にあり従業員はみだりに入ることができないよう施錠されている。場面によっては出演者が観客席通路を導線として用いる。かなりダイナナミックな劇場の使い方だ。尺は約120分弱。
     さて、物語は突如連絡の途絶えたサラリーマン2人の行方捜査開始で始まるが、行方不明となった2人のうちの1人は捜査を命じられた佐々倉優希刑事の弟、優太であった。捜査開始からの進展は捗々しくない。佐々倉刑事は潜る決断をする。条件は良さそうだ。報酬額が極めて大きいのだ。果たして応募した件は採用になった。佐々倉は鈴木と名乗って所期の目的通り潜入捜査を開始した。無論、署との連携は相棒の鈴音を通じ確保済である。その上で実際にここで行われている作業に関与してゆくことになるが、その内実は実に悍ましいものであった。作品では、この作業を管理する者の素性や行状も描かれるがその内容はグロテスクである。
     今作を観て今作の謳い文句通り観客はその価値観を崩壊させられてしまうだろうか?
  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    裏チームを観劇しました。
    サスペンス大好きなので、どんな展開になるのか興味津々でした。
    笑えるシーンを交えつつ、かなりダークな内容で、怒涛の展開に衝撃でした。
    役者さん達の熱演にも惹き込まれました。
    面白かったです。

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