泳ぐ機関車 公演情報 泳ぐ機関車」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
21-23件 / 23件中
  • 満足度★★★★

    いや~素晴らしかった!
    劇団初見であったが、とても良い時間を過ごせた!
    脚本、演出、舞台美術、役者陣が素晴らしかった!
    これが3000円(自由席)の公演とは・・・・。
    また良い劇団と出会え、幸せ!
    上演時間約120分。

    ネタバレBOX

    詳細なあらすじは他の人が書いているので、割愛。

    舞台セットであれだけの雨を降らせる、あんな機関車が登場する、
    といった点は、他公演ではなかなか観れないと思う。
    そして、最後のひまわり(悲惨な状況の中、希望を感じされるラスト)。

    役者陣は、本当に達者な人ばかり。
    ほとんどの人が印象に残っている。
    今回の役柄により、印象の強弱があるだけに思える位、良かった!

    接客もとても良かった。
    何よりアンケート回収に力を入れている姿勢が非常に強く感じられ、
    好印象であった。

    残念だったのは、観客。
    関係者の家族か、知り合いなのかは分からないが、
    役者が出て度に私の後方席でしきりに話声が聞えた。

    あと最寄駅から劇場まで徒歩15分かかるというのは、
    ちょっと難に感じたなあ。
    ここだと、観劇初心者を誘いにくいと思ってしまった。。。

    とはいえ、素晴らしい劇団とまた出会えた!
    次回公演が楽しみだ!

  • 満足度★★★★

    感奮興起
    ラスト、私もハジメ少年に「生きよ」とエールを送っていた。ハジメ少年をぎゅっとして背中を押してあげた。劇場を出て、私はハジメ少年のように手を力いっぱい振り上げて真っ正面を睨みつけて帰った。

    ネタバレBOX

    今回2回目だったが初回時ほどの感情の昂りはなかった。タイトルから最後には前回の飛行機よろしく機関車が現われるのだろうと予想したらその通りだったし、メインのセットが左右に開閉する場転、雨、照明等々の意匠が前回と同様だったのでこれらに関して2回目にしてマンネリを覚えたからだろう。と言ってもいずれも素晴らしいことに変わりはないし、紅テントの裏が開いて外界に開放されるのと同じく、この型にはまった美術意匠あってこその桟敷童子なのかもしれない。大手がその時代の8歳の少年を生ききれたのは(芝居同様)その他役者陣の奮闘・援助があればこそで、そこには劇団ならではのチーム力が見出せた。これぞ演劇!
  • 満足度★★★★

    ひまわり
     ラストでハジメが歩き始める時、それ迄ずっと傾け続けていた首を昂然ともたげ、冷たい冬の大気の中を出掛けてゆく姿にこの作品の要が秘められていよう。母の愛したひまわりのように、例え踏みつけられ泥まみれになろうとも、太陽のようにいつでも笑っていようという覚悟が人の心を打つ。

    ネタバレBOX

     また劇中、伝統的炭鉱山主の非情と剛毅も描かれたが、本などで読んではいるものの、矢張り隔世の感がある社会へ、もと小頭の民主的資本家が参入することの難しさを描いたというより、矢張り資本家と労働者双方の要素を持った者の内部矛盾の過酷、更には因習と新しい物とのぶつかり合いの凄まじさが彼の生きる環境とその渦中にあって、それをアウフヘーベンするということが如何に困難なことであるかを見せつけられたように思う。また、それ迄蔑ろにされてきた働き手らの新たな価値観に対する過大な期待と裏腹の関係にある過度の失望という変数も考慮せねばなるまい。何れにせよ、その間を縫っていい目を見ようと画策する関係者の利害と欲も絡んで凄まじい迄の人間関係を示唆し得た点が興味深い。それを牽引したものこそ、ハジメら子供の純粋性であったことに、この作品と劇団の傾向が現れていよう。

このページのQRコードです。

拡大