MOON 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました! 公演情報 MOON 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-9件 / 9件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    不条理コメディ最高でした!ラスト、大好きですね🎵

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    わかりやすい不条理劇で
    説明にあった通りに
    夫を待ちわびる妻の寂しさを
    描いた作品でした
    で あってるのだろうか?

    ネタバレBOX

    舞台美術はモノトーンでカラフル
    漫画的な感じで表現されていました
    花道的な通路を作り
    劇場出入口からも演者が出入りしてました
    アンケート用紙有り

    プロローグは旦那のモノローグで
    アノことが原因でコウなったんですと説明し
    本編は軸が夫で家で待つ妻が
    待ち人の認識が無くなり
    間男氏を向かい入れてしまい
    本当の旦那さんがアイディンティティを
    模索して彷徨うような話となってくのでした

    旦那の母親さんが状況に巻き込まれて
    ペット扱いされたり
    可燃ごみとして出されたりと
    ブラックなコメディパートを担当されてて
    受けたなぁって

    不倫というか本妻との諍いを目指す
    迷惑系のOLさんの設定も面白かった

    ラストは全当事者同士が
    背中向きに円陣組んで
    放射状に10歩歩いて振り向いて
    拳銃で撃ち合う決闘をし 暗転ー
    住居のマンションの取り壊しの轟音と
    重なって 残った奥さんに本当の夫が
    後ろにくるも妻の手の中には
    銀のトースター以外に銃も持っていて と
    終演となるのでした
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    圧巻!ネオ不条理コメディですね。不条理劇なのに意味がクリアーで終始不思議な感覚でした。俳優陣がみな凄腕というのもありますが、舞台そのものが非常にクオリティが高く舞台を観ながら一人でニヤニヤしていました。「こんなにハイクオリティのものを観ちゃっていいのだろうか…」と。阿佐ヶ谷姉妹のような集金のおばさん2人のキャラが最高でめっちゃツボりました。息がドンピシャリであの2人だけの2人芝居も観てみたいと思いました。そして一番衝撃を受けたのが最後のシーンです。一言「神々しい」です。今までにない感情を経験しました。すばらしい舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/11/20 (木) 14:00

    価格4,500円

    11月20日〈木〉14時観劇

    最初に紙チラシ(フライヤー)を見て、
    その表紙デザインがすばらしかったので興味を持ちました。

    次に、如月小春さんの存在を読みました。
    調べてみて、とても魅力的な脚本家だと分かり、
    ますます興味を持ち、今回KUROGOKUさんの劇を初めて拝見しました。

    素晴らしかったです。
    如月さんの脚本は、抽象的過ぎず具体的過ぎず、
    ちょうどよい間合いで現代社会のいろんな歪みをあぶり出していきます。

    年寄りを「可燃ゴミ」としてごみステーションに放置する…
    ある日部長から突然解雇を通告される…
    突然立ち退きを求められるのは、当時問題化した「地上げ屋」のせい?
    良きも悪きも、80年代後半から90年代前半の時代感覚が表現されています。

    夫婦間の問題、核家族の問題、主婦の孤独。
    サラリーマンの不甲斐なさ、高齢化した家族の問題…

    作品の大きなテーマは社会に対するアンチテーゼですが、
    それが前面に押し出されている感じは無く、
    話が淡々と展開していきます。

    役者の方も、演出も、そして脚本も素晴らしい。
    素晴らしい、素晴らしい劇でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ここまで面白い不条理コメディは久しぶりです。確かにバブリーな時代の雰囲気がありますね。色々考えさせられて、いい時間を過ごせました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    前公演に続いての如月小春 作品、面白い。
    初演は バブル経済全盛期の1989(平成元)年、自分は未見。タイトルが「MOON」であるが、劇中では別の形でも表現される。詩的な印象であるが、内容は極めて私的であり人の心情をクッキリ表している。そして時代背景から長時間 過密労働という社会問題や疎外感といった事象が垣間見えてくる。労働者の代替など何人もおり、馘になっても無関心・無関係を装う。公演は 時代感覚/状況も大切にしており、携帯電話もパソコンも出てこない。

    荒唐無稽のような展開に思えるが、それは比喩を紡ぎ人の心の空虚さ…「私はとても素敵なトースターを持っています・・・朝、夫がでかけたあと、私は一日中トースターを抱いています」を表している。そして物語の舞台となる夫婦の住居(マンション)も老朽化すれば取り壊し、新たな建物へ。人もモノも古く使い物にならなくなれば捨て 壊してしまう。今の時代に この演目を上演するのは、何となくコロナ禍を経て不寛容で無関心といった風潮に似ているような気がしてならない。勿論 労働環境(事情)は異なるが…。

    少しネタバレするが、物語の中心になる夫婦の夫 ウエシタコーゾが、事件の概要を独白するところから始まる。夫が主人公で その観点で展開していくのかと思っていたが、いつの間にか 妻 のの が主役に代わっている。その視点こそが物語の芯であろう。
    (上演時間1時間45分 休憩なし)

    ネタバレBOX

    舞台美術は 中央に階段を設え、上部にカラフルな箱馬が5つ。左右にはビルを模った張り板。下手には屋外ゴミ箱。劇中、中央正面に大きな丸い照明、それが「月」であり「穴」を表す暗喩。この舞台美術と舞台空間の作り方が巧い。

    物語は、平凡なサラリーマン夫婦の生活を風刺した喜劇。いつもと同じ光景、朝 夫を送り出し 帰宅を待ちわびて暮らす妻 のの。その孤独に いつの間にか見知らぬ男が入りこみ、夫になり変わって一緒に暮らす。さらに男は職場で夫の地位も奪う。地方から出てきた夫の母親も 粗大(可燃)ゴミとして捨てられる。 やがて 夫と男は銃で決闘することになるが、夫の不倫相手のOLララが妻に対して という三つ巴の決闘。なんとも荒唐無稽な展開。

    見知らぬ男が夫になり変わるが、真に自分が夫であることをどう証明するか。妻は闖入してきた男を夫と言い、マンションの住人(管理組合)は夫を見たことがないと。家庭の中に”MOON”のような丸い穴がだんだん大きくなる、それは夫婦間(心)の溝の深まりの比喩のよう。それを埋めるように男が闖入してくる。何となく安部公房の「友達」を連想させるが、それとは別の怖ろしさ。妻の視点へ変わり、寂しさ虚しさに忍び寄る孤独、それを癒すかのような偽りの愛に縋る。

    「日々の生活の中で見失われつつあった自己のアイデンティティ、社会に翻弄される人々を痛烈な風刺を込めて描いた不条理コメディ」。今の時代、さらに 他人に対して無関心であり不寛容、近所の人の顔さえ知らず 挨拶もしない。同時にバブル期における交換可能な人間の空しさ、しかし 今は機械(AI等)が代替する非情さも。初演当時とは別の意味で 観応えある作品になったよう。
    結末は、夫が妻を後ろから抱きしめるシーンで終わる。虚無の象徴だった月は、2人を見守る優しさの表象へ。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     素直に観るとタイトルから想像されるような詩的作品という解釈が成り立ちそれはそれで極めて印象的な作品である。先ずはこの自然に導かれる解釈からゆく。

    ネタバレBOX


     板上のレイアウトは板中央に2段の階段、2段目を上がった処は踊り場になっている。踊り場には4つ箱馬が点在し、この階段を挟み込むようにハの字型に衝立が置かれている。階段1段目下手に木製の塵箱、その下手に箱馬2つ。上手の階段1段目横にも箱馬1つ。因みに踊り場スペースは基本的に主人公及び妻の暮らすマンションの1室として機能する。
     物語はある事件が起こったことを主人公が説明するシーンから始まるが、内容的には要を得ない。無論、態と焦点をぼかした説明をしている訳だ。この辺りはリアルタイムで理解できる創りだし、流石如月小春の脚本ということができる。無論、このある種の怠さを抱えたシナリオは観客の集中を途切れさせ易い。その辺りの事情は如月自身よく分かっていたのは確実だから可成り多くのブラックユーモアが埋め込まれ香辛料が気付け役を果たすように機能している。
     ところで、この作品の特徴である焦点をぼかす手法即ち曖昧化は物語が終盤に入っても未だ続く。無論、伏線は巧みに織り込まれている。夫の母が居候を始めていたのだがその母が妻の不可解な行動について次のような証言をしていたのだ。愛しい夫を会社に送り出す前、トースターで焼くパンにさえ心情を転移している妻が不可解にも新たな男を“夫”と呼び生活し始め、遂には居候していた母を可燃ゴミとして廃棄した後、元々の夫であった息子に発見され助け出された際に述べた台詞である。妻が“夫”を送り出した後一日中トースターを抱いている時、不思議な穴が開いていた、と証言していたのがそれである。今作は、終盤のラスト2~3分で総ての要素が収斂してゆき、その収斂の様が余りに見事で感激の頂点に達するが、オープニングで語られた台詞の中で語られていたキノコ雲の話と総てが収斂するラストの話はそのまま連続していない。時空の歪が介在してくるからである。これを解決する為には、今作を不条理劇として解釈するのではなくSFとして解釈すべきなのである。そうすれば今作の捻れが解けると思われる。如月小春はこの辺りまで考慮していたのだとすれば? そんなことまで考えさせる作品だ。役者陣の演技は、皆さんしっかりしている、演出も良いし舞台美術の勘所を捉えてグー。お勧めである。それにしてもラストシーンで妻の抱えていたトースターから妻が取り出したモノは衝撃!
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    良い意味でメンヘラ的というか中二病っぽい脚本ですね。結構好きです。満月の演出がとてもきれいでした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白かったです。
    不条理コメディ、支離滅裂なストーリーなのに、何故かどんどん惹き込まれる不思議な魅力がありました。
    舞台全体の世界観や、役者さん達の熱演も良く、独特の世界を堪能しました。
    ラストが本当に美しくて、訳も分からず泣きそうでした。
    良い舞台でした。

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