ジャン・ミシェル・ブリュイエール / LFKs [フランス]『たった一人の中庭』 公演情報 ジャン・ミシェル・ブリュイエール / LFKs [フランス]『たった一人の中庭』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★★

    これだけの作品を再現するのも凄い
    フランスの外国人問題は詳しくは知らないケド、
    日本の作家でも、
    これを参考にして、
    外国人と自分たちの関係について
    刺激的な作品を作ることに挑戦する人が現れても良いんじゃないかと思ったり。
    (パリの中心部は綺麗だが、その外側は移民の綺麗とは言い難い住居が続いているというのは聞いたことがある(スクイテンもそんなことを言っていた

    考えてみれば、隣国の北がいつ倒れるかも分からない状態だとすれば、
    日本人の方がフランス人よりもっと敏感にこういった(移民)問題について
    民間人の間での認識を深めることがとても重要なんじゃないかと思ったりする。

  • 満足度★★★

    CHOOSE A CAMP
    元中学校であった、にしすがも創造舎の地下1階、3階、体育館、校庭を用いた、観客が歩いて見て回るタイプの作品で、移民キャンプをモチーフにした不気味かつユーモラスな表現が、自身がその場に傍観者として存在している居心地の悪さを感じさせました。

    一番最初に入る部屋では白い短冊状の紙で覆われた「モンスター」達が踊っていて、その隣の部屋では彼等がアメリカのドラマの登場人物を演じる映像が流れていて、シュールな雰囲気がありました。
    以降の部屋も、水蒸気が立ち込める中で茹で卵が作られていたり、電話のベルと蛇口からの水流が自動的に作動していたり、白衣を来たスタッフ達が政治的メッセージを訴えるバナーを作っていたりと、世の中から隠されている物を覗き見るような感覚がありました。

    体育館には大きなテントが設置されていて、入口には「CHOOSE A CAMP(=陣営を選べ)」と書いてあり、中では年老いた黒人が身体検査のようなことをされていて、自分を含めた観客が動物を見るようにそれを見ていたのがおぞましかったです。
    体育館内のテントの外側には白い緩衝材が敷き詰められ、その中で自動的に血液(?)で絵を描く装置や、頭部が上下する十数台の医療ベッド、オイルタンクとトランクを組み合わせたノイズ発生装置など、人のいない光景が広がっていました。
    体育館の窓から外を見ると、目の前が墓地で、その遥か向こうにスカイツリーが輝いていて、何とも言えない気持になりました。

    日本では移民キャンプは全く別世界のことに感じられ、作品が伝えたいメッセージを半分も受け止められなかったと思いますが、それでも色々と考えさせられる刺激的な体験でした。

  • 満足度★★★★

    『たった一人の中庭』初日
    にしすがも創造舎全体をつかったインスタレーション的作品。人もそこにずっと居る…と想像すると凄い…。入口がいつもと違います。荷物預けて入場。靴脱ぐ部屋あり。

    ネタバレBOX

    最初の部屋から怖かった…立ちすくんだ…。汚いんだか清潔なんだかわからない。可笑しさが感じられることも、怖さにつながる。たとえば自分が何かを買うことが、世界のどこかにいる誰かを殺すことにつながってるかもしれない、そういう恐怖も。

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