『天守物語 〜夢の浮橋〜』 公演情報 『天守物語 〜夢の浮橋〜』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-9件 / 9件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    妖艶な雰囲気が良かったです

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    和ダークファンタジー、グッときました。ざっくりとしたあらすじしか知らなかったですが、惹かれる世界観ですね。改めて原作も読んでみたいです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    最終日観劇
    変な誇張とか解釈無く
    原作を丁寧に見せていました
    舞台セットも綺麗に作り込まれてて
    開演前から怪異さんらが舞台に居て
    雰囲気盛り上げてて
    服装も らしさをよく出していました
    90分は丁度良い上演時間かなぁと思えた
    最前列はホント舞台に接してたなぁ と
    またパンフレットはQRコードです

    ネタバレBOX

    獅子頭を彫った
    近江之丞桃六(おおみのじょうとうろく)は
    プロローグからの登場で
    上手に狂言廻しされてました
    木彫りの翁面を左にズラすの
    カッコよかったデスわ
    なんかやるぞーと匂わせての
    ラストのデウス・エクス・マキナに繋げてました
    強引なハッピーエンドも
    今では好ましいですのよ

    秋の草花の名を冠した怪異さんらに因みに
    上演時期も合ってましたなぁと感想
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    1時間半は短い!
    妖さんたちのキャッキャした感じと物語の根底にある燃え滾る怨念のギャップが印象的でした。
    童たちの無邪気さもまた良い。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    灰衣堂愛彩さんの世界でしたね。天守物語は知っていますし,芝居でも観たことはありますが,ここまで印象に残ったのは初めてです。妖艶で切なくてわかりやすくて,とても良い観劇時間を過ごすことが出来ました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    せつなくて妖艶でめっちゃ良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    泉鏡花の独自の耽美的で幻想的な作風をしっかり舞台化している。物語はタイトルにある天守--白鷺城が舞台になる。その非日常空間をどのようにして表すのか、そして 登場する異界ものが どのような物語を紡ぐのか。原作を読んでいなくても分かり易い描き方、そこに時代絵巻AsHで培った灰衣堂愛彩(本公演では役者名義・羽衣堂愛彩)さんの手腕をみる。会場に入ったとたん異空間ー妖艶な世界へ誘われる。
    (上演時間1時間40分)

    ネタバレBOX

    舞台美術は、白鷺城の最上層(五層)ー窓がない薄暗い部屋を現わしている。上手と下手を分け、その間に溝のような凹み空間と板の橋。上手は和室で襖や障子が所々傷んでいる。その部屋の神棚に大きな獅子頭。下手は中庭(天守に対して下界)のような場所で後ろに衝立状の塀。先の溝の後方には色鮮やかな楓。上演前は童の遊ぶ姿、虫の鳴き声が微かに聞こえる。実に抒情的な雰囲気を漂わせてる。

    舞台は播州姫路、白鷺城の五層階。ここには人ならざる富姫が主として住まい、藩主であろうとも近づく事の出来ない魔の住処。腰元(妖)が露を餌に秋の花を釣り上げ、童が歌って遊ぶ。妹分の亀姫が猪苗代城(別名:亀ヶ城)から遊びにやってくる。富姫は、帰りの手土産に 藩主が鷹狩りに使う白鷹を攫って与える。若き鷹匠 姫川図書之助が主君の命で白鷹の行方を捜しにやってきた。そして妖(アヤカシ) 富姫と人(ヒト) 図書之助が、はからずも恋に落ちる。しかし…。
    図書之助の人間界への未練と富姫への執着、その葛藤する姿 それこそが情理。そして 妖と人が共存する不思議な世界観が広がる。

    見所は、本筋に妖怪と人間の切ない恋物語。脇筋に封建社会における絶対服従の不条理。公演ではこの両方を巧みに描き、人間性と社会性を重層的に紡いでいく。本筋(人間性)は先に記した通りだが、脇筋(社会or時代性)は、富姫が 主君の理不尽な命で切腹した武士の元妻。そして亀姫も描かれてはいないが妖であることから、同じような身の上ではなかろうか。そこに妖と人の悲恋の元凶となった 理不尽な世が立ち上がる。理不尽といえば、図書之助を追ってきた同輩によって天守の象徴である獅子頭の目が潰され、富姫、図書之助を始め腰元妖も皆 目が見えなくなる。公演では、追っ手と獅子との戦いを舞台狭しと動き回る(祭りの獅子舞のよう)。

    衣裳は和装、メイクは妖しの顔といった感じで 物語の世界観を損なわない。音響・音楽は三味線など和楽器が情景を引き立てる。なにより照明が色彩豊かで、柔らかく和むような照射。舞台美術・技術・小道具(刀 等)そしてメイクといった総合的な効果によって成り立つ幻想劇。
    卑小だが…最前列という至近距離で観劇させてもらったが、手(裸)足の濃いマニキュア、ペデュキアが照明に反射するところがあり 気になった。敢えてベースコートだけにしなかったのだろうか。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白かったです。
    役者さん達の演技、衣裳や美術や演出等で、その世界を堪能しました。
    ラスト、本当に美しかったです!
    天守物語の話は知っていたので理解出来ましたが、知らない人は事前に把握しておいた方が楽しめると思います。
    素敵な舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     タイゼツ、ベシミル! 華5つ☆ 初日を拝見。

    ネタバレBOX

     虹色ぱんだは灰衣堂愛彩さんが、自分の好きな作品を自分の息の合った俳優たちと創り上げ上演する為に作ったチームである。今回は泉 鏡花が1917年9月号『新小説』に発表した傑作戯曲「天守物語」を上演。原作の現代の読書人には若干難しく感じられたり、とっつき難いと感じられるであろう箇所を原作の華麗・流麗は保ちつつ現代のどんな世代にも極めて分かり易く而も作品の本質を極めて的確に掴み取り優れた解釈と虹色パンダさんの舞台演出で一瞬観ただけで引き込む舞台に仕上げているのは、ずっと時代劇をAshで作品化してきた主宰の灰衣堂さんの積み重ねてきた歴史認識やその認識の深さ、確かさを物語るものであろう。余りにも有名な作品であるし、玉三郎絶頂期に彼が富姫を演じ国際的にも大喝采を浴びたことは多くの演劇ファンの知る処である。
     役者の演技も凄い。殊に感心したのは姫路城天守閣五層のあやかしたちに力を与えている獅子頭が鷹匠・図書之介を追って城主の命で五層の住人たちが攻撃を仕掛けられた際、目を攻撃され、皆の目が見えなくなる中、工人桃六の鑿によって視力を回復するが、この桃六を始め富姫の師匠をも演じた役者さんが棒杭が倒れ込むような一見無造作な倒れ込みシーンを演ずる場面が序盤から中盤に掛かる辺りにある。可成り御歳を召した俳優さんだが、これは歌舞伎等で荒事とされる程危険な演技である。それを難なくやってのけるこの役者さんの凄さにほとほと感心した。
     無論、このように見事な演技にこれほど感心できるのも、原作の解釈の深さ、的確、そして今作上演台本の分かり易さがあり、同時に鏡花存命中は上演されることのなかったこの傑作を原作の本質である純愛の受ける途轍もなく理不尽で厳しい「現実」と、女性が男性優位社会に担わされてきた苦労・苦悩を現代ジェンダー論を踏まえた上で、演じられる時代とその価値観とも通底する現代の形に創り上げた演出の巧み、そして今作上演台本・演出に架ける念が見事に役者陣の演技と共に結実していることがある。

このページのQRコードです。

拡大