夜空に戻すべき月があるように 公演情報 夜空に戻すべき月があるように」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 満足度★★★★

    演出の緻密さ
    話は暗くもので好みも別れそうですが、演出が面白い。最初から惹き込まれ話の流れの中に魅入ることが出来ると思います。コストも考慮するなら5の内容ではないでしょうか。細かいところまで見たり楽しかったです。

    ネタバレBOX

    ヒトと関わりがない中で生きている少女と、殺し屋との奇妙な関係のお話。
    最初からゴミ山に潜んでいるのは自分は気付かず、いつから居たんだと興味が高まる。世界観もないけどもありえそうな人口過多に対する殺しの設定。こちら側とは違うので、説明はもう少し欲しかったものの面白いです。針金で出来た妙にリアルな車、声のハモりや照明と動きがピッタリだったことや、母の回想への流れ、クリ子のどこかボーッとした目など、良いと感じたところが多かったです。もう少し明るい箇所もあるとメリハリで更に良く観れそう。伸び代を感じました。
  • 満足度★★★★★

    死神公務員・・
    憧れはしないけれど、なかなかに詩的な設定(笑

    子どもが一度は夢見る(かもしれない?)職業、殺し屋。

    しかもゴルゴのように何も言わずに人を殺すのではなく、
    「・・・殺しに来ましたよ」
    と言ってから、殺す。

    死ぬ前の人の眼をみたことがある。

    そのどれもが、まるで子どもに戻ったみたいにキラキラしてた。

    人は、目の中に星を宿して死ぬのかもしれないと思った。

    ・・だとすれば、覚悟した人を殺す殺し屋は、
    いつも星を眺めて暮らしているようなものなのかもな・・(天文学者のように

    そして、殺した人の家族に恨まれて、いつか自分も殺されることを
    覚悟している(待っている)コロシヤの目にも、
    星は宿っているのかもしれない。

    殺された人たちはやがて煙になって、
    雲の水蒸気の中のきらきらに溶けてゆくだろう。

    ネタバレBOX

    いつか殺される時を待つ殺し屋を、
    靴を磨きながら直しながら待つ
    その男に母親を殺された少女。

    ふたりが巡り会うのも、
    きっと星や月や雲のきれいな荒野なんだろうね。

    少女は、
    男がまた自分のところに戻ってくるように、
    「(あなたに母親を殺されて)殺したいほど憎んでいる」
    と言う。

    男は、少し照れながら?も(変態ではない(笑
    少女に靴を贈る。

    やがて男は旅立ち、
    少女もその靴を履いて
    (雲と同じくらいきらきらしているであろう海に)
    旅立つ。

    ・・もうこの荒野のどこかで
    二人がめぐり会う事は無いのかもしれないな、などとぼんやり思う。

    この話のその後がどうなるのかははっきりとは描かれないが、
    その方が自分は好みだから(笑

    自分は、男に自分を重ね合わせてみて、
    荒野のどこかで、少女が立派に成長したことを
    風のうわさで聞く夢を見る。

    ・・アフリカに旅立ったランボーなんかも、
    荒野の上でこんな甘い夢をみたんだろうかな、なんて思いながら。
  • 満足度★★★★★

    無題454(12-197)
    19:00の回(晴)。サニーサイドシアター演劇祭のテーマが二人芝居だったということに帰宅後気がつく。18:30受付開場。舞台は1作目に近い、そこらじゅうに靴(サンダルなども)、みな番号がつけられているみたい。奥には針金で作られた「車」の骨格、上手、タイヤ(椅子代わり)、寝袋。キャリングケース、黒電話。「riverbed」からみているので3作目。白米少女は次回作(12月)が最終公演で、次のステップを考えているとのこと。

    ネタバレBOX

    白いシャツ、黒いスラックス、靴、ネクタイ…喪服…「人口調整局」の公認人殺者と少女との、不思議な関係。荒野(人との付き合いがない)のように殺伐、遠くには黒い煙突が見え、シューシューと焼く音が聞こえてくる。母を殺されたクリ子…感情を抑えているようでもあり、少しずつ染み出してくるようでもあり、この感覚は1作目にも。

    電話はどうやってつなげたのだろう、靴の間に見えるのは電話線か。

    いろんな色が交じり合い混乱とその逆の普通の毎日を感じる。

    「ヤンデタイヨウ」時間あえば行きますね。

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