罪を喰らう 公演情報 罪を喰らう」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★

    罪喰いの意味とは
    罪喰いのしきたりのある島、興味を覚える設定だ。

    だが、そうした特殊な家系に生まれてきたにしては「罪喰い」に対する知識、考え方が薄っぺらすぎやしないか!?

    罪子のほうがキチンと伝承されていて意識が高いように感じる。

    罪喰いの存在の意味を問う出来事はたしかにあったが、浮気や兄弟ゲンカのようなことから短絡的な行為にでて、最後の結末がアレじゃかなわないなぁ。

  • 満足度★★★★★

    【おすすめ】罪を喰らう
    普段どのような作品をされているのか知らずに観ました。具象的な舞台美術が嫌いで、舞台を観たときにはやってしまった、と思いましたが、そんなことはどうでもよくなるほど、ドラマとして面白かったです。舞台が一室に固定されながらも、核心をみせない、語らないことによって、妄想による空間が広がっていきました。廃棄物処理場は何を、罪喰いとはとか、何を象徴しているのか、を言葉で明らかにされてしまうとたちまち陳腐になりますが、匂わすだけで放っておいて行ってしまうことで作品に引きづりこまれて行きました。次回も機会があれば東下りをして拝見したいと思います。おすすめ。

  • 満足度★★★★

    しきたり
    えらくリアリティのあるセットで、お話の流れもある意味飄飄と進んでいく。

    話としては、もっと細かく描いてくれてもいいかな、と思った。
    間が(狙いとしてあるのはわかったが)、もったいなく、その分深くお話を進めてもらえるともっとよかったかも。

    とはいえ、しきたりとしての罪喰人の設定は面白い。しきたりのやりかたもなかなか。

    ネタバレBOX

    最後のとたばたは楽しかった。

    鈴木アメリさんの、ご飯のかたまりを髪につけたまますすめるあたりは、ここまでこの全体の中でやるか、という感じだった。
    そのメリハリがいいのかもしれない。

  • 満足度★★★

  • 満足度★★★

    伝奇ミステリー?
    この路線も悪くないんじゃないかと。
    もっとベタでもいいくらい。

    ネタバレBOX

    いやはやドルビーTrueHD5.1chサウンドでした。
    目覚めたよ。
    そして、寺井さんのだらしなボディが炸裂してた(笑)
  • みた
    美術が好み。
    離島、という設定などから、月の岬を思い出した。

    ネタバレBOX

    怪我をしてる巫女ってなんだかエロい。綾波レイを思い出す。
    更にそれが、下着1枚の男と何日も部屋にこもるっていうインモラルな感触。
    口伝という言葉まで淫靡に見えてくる。

    ずっと他人の罪を喰い続けてきた人間が吊られているというむごさ。

    そこらへんを含めて、想像力で広げられたら楽しいかも。

  • 無題583(13-008)
    19:30の回(晴)。18:46受付(整理券あり)、19:00開場。BGMなし、舞台が高めで最前列はミニ椅子、2列目からパイプ椅子。19:27前説(90分)、19:34にも前説(場内アナウンス)~BGM入って暗転~21:04終演、アフタートーク(ゲスト:あひるなんちゃらの関村さん)21:09~21:34終了。奇しい..という表現がいいのか、この世のものとは思えない因習...ここから世の中の忌まわしい出来事が生まれる...ということらしいので想像力を働かせていたいのだけれど、当パンには役名しか書かれてなく、関係(兄弟なのか、ご近所さんなのかとか)を整理するのに時間がかかる...ぜひ相関図などをお願いしたいのでした。

    ネタバレBOX

    罪を喰らう、ということがどのくらい凄いのかは、会場全体がビビってしまう最後のシーンでしか感じなかったのは想像力の問題だろうか。乾ルカさんに「蜜姫村」という作品があり思い出す。

    どれほど都会とは違っているかが描かれていないし、核心に至るまで何か不思議なことがおこるわけでもなく、だからその代わりに横恋慕が描かれているのか、村全体の様子もわからず、などなどで「罪喰人」の代替わりに緊張感が伴なってこない。

    小説ではなく、映画でもなく、芝居という形態で現すためにお茶を出すシーンに時間をかけるのは(退屈だとかということではなく)なぜなのかがわからなかった。

    罪人は罪から免れ、罪を犯してしまった相手方はどうなるのだろう...このあたりはさらっと描かれていたけど、「そういうものだ」と己を納得させて...おしまいなのか。加害者が裁判を受け刑期を全うしたら(≒罪を喰らう)、被害者はすべてを赦し気分新たに...にはならないと思うし...ならばこの因習は、誰のためのものでしょう...永く引き継がれているのでこの村にとって欠かせないなにかがあるはず...?

    このお話は面白いのだろうか。
  • 満足度★★★

    人生の廃棄物
    面白い。

    ネタバレBOX

    「罪喰い」の文化というか宗教が信んじられている島(ムラ)での群像劇。

    清文(橋本拓也)…妻を自殺で亡くした。
    徹平(寺井義貴)…「罪喰人」になるも、清文に浄化を強制される。
    耕太(永山智啓)…遊び人風。徹平の妻とネンゴロしてる。
    由美香(中野麻衣)…比嘉家長男の妻。
    悦子(菊池奈緒)…清文らの叔母。
    美月(中井和味)…火事(放火?)に遭って比嘉家に身を寄せる。
    源治(杉木隆幸)…由美香に言い寄るヒゲ。
    志帆(宍戸香那恵)…ムラから出ていく際に由美香から在庫品を譲られる。
    樋口(芝博文)…若き村長。娘を湖での事故で亡くす。
    周防(江原大介)…湖で貸しボートやってた。樋口の娘死亡の罪を持つ。

    作品の世界をいい感じに切り取った(くり抜いた?)舞台。登場人物多めなので得意でないけど、切り取り加減が上手いので、ストレスなく観ていられる。

    「罪を喰う」=「許される」って特異な信仰も地味な描写であるが印象的であった。
    罪を喰ってもらえばそれでOKな考えに違和感を持つ周防が、何度も湖に行って遺品のランドセルを見つけて樋口に渡すも、樋口はさっさと罪を喰ってもらえばいいんだと突き放すワケだけども、本音はそのあとの感謝の言葉にあるんだろうなと希望している。
    そして、妻自殺の「罪」を抱える清文は、妻の記憶を無くしてたまるかと反抗し、「罪」も「記憶」ももったまま生きる。

    「罪」ってのは人生の一部みたいなものかなと思った。
  • 満足度★★★★★

    徹頭徹尾
    終始一貫、真摯な奇妙譚、満足しました。

    ネタバレBOX

    他人の罪を食うと嫌な感覚とともに罪が溜まり、食われた者は脳に穴が開いたような感覚に陥るという、本当なのか、幻覚なのかと考えさせられながら、存在することを前提にしたような世にも不思議な物語。

    終わってみると大して複雑な人間関係ではないのですが、先代罪喰人の子供が4人と分かるまでは3人かと思い込んでいてちょっとモヤモヤしました。

    ラストの爆発音の振動で災害の大きさが伝わって来ました。海で洗い流された多くの罪のために引き起こされた災害は、先代が食った一生分の罪だけにとてつもないものでしょうから、原発廃棄物施設の爆発くらいのものだったのでしょうね。

    彼らによって日本は滅亡したのかもしれません。適度な頻度で海で洗い流すことが大事だったのですね。
  • 満足度★★★

    初見
    ちょっと分かりにくい、かな。

  • 満足度★★

    いつもの方が面白い
    以下3点

    ネタバレBOX

    ・だるい
    無駄が多い。あと30分削れる気がした

    ・盛り上がりにかける
    肩すかし食らった

    ・わかりづらい
  • 満足度★★★★★

    因習物
    比嘉家に代々伝わる「罪喰人」を題材にイゴ島での人間模様を描いた作品でした。観ていて、このような独特な因習はリアルにありそうで楽しめました。それぞれ何かしらの罪を背負いながら生きていく人々の業の深さも覘かせながら、舞台美術や演出にも驚かせられました。隔離された島独特の雰囲気もよく描写されていたと思います。終盤で産業廃棄物置き場が爆発した爆音は観客席の椅子も揺れるという、凄さも体感できて満足でした。

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