満足度★★★
罪喰いの意味とは
罪喰いのしきたりのある島、興味を覚える設定だ。
だが、そうした特殊な家系に生まれてきたにしては「罪喰い」に対する知識、考え方が薄っぺらすぎやしないか!?
罪子のほうがキチンと伝承されていて意識が高いように感じる。
罪喰いの存在の意味を問う出来事はたしかにあったが、浮気や兄弟ゲンカのようなことから短絡的な行為にでて、最後の結末がアレじゃかなわないなぁ。
満足度★★★★★
【おすすめ】罪を喰らう
普段どのような作品をされているのか知らずに観ました。具象的な舞台美術が嫌いで、舞台を観たときにはやってしまった、と思いましたが、そんなことはどうでもよくなるほど、ドラマとして面白かったです。舞台が一室に固定されながらも、核心をみせない、語らないことによって、妄想による空間が広がっていきました。廃棄物処理場は何を、罪喰いとはとか、何を象徴しているのか、を言葉で明らかにされてしまうとたちまち陳腐になりますが、匂わすだけで放っておいて行ってしまうことで作品に引きづりこまれて行きました。次回も機会があれば東下りをして拝見したいと思います。おすすめ。
満足度★★★★
しきたり
えらくリアリティのあるセットで、お話の流れもある意味飄飄と進んでいく。
話としては、もっと細かく描いてくれてもいいかな、と思った。
間が(狙いとしてあるのはわかったが)、もったいなく、その分深くお話を進めてもらえるともっとよかったかも。
とはいえ、しきたりとしての罪喰人の設定は面白い。しきたりのやりかたもなかなか。
無題583(13-008)
19:30の回(晴)。18:46受付(整理券あり)、19:00開場。BGMなし、舞台が高めで最前列はミニ椅子、2列目からパイプ椅子。19:27前説(90分)、19:34にも前説(場内アナウンス)~BGM入って暗転~21:04終演、アフタートーク(ゲスト:あひるなんちゃらの関村さん)21:09~21:34終了。奇しい..という表現がいいのか、この世のものとは思えない因習...ここから世の中の忌まわしい出来事が生まれる...ということらしいので想像力を働かせていたいのだけれど、当パンには役名しか書かれてなく、関係(兄弟なのか、ご近所さんなのかとか)を整理するのに時間がかかる...ぜひ相関図などをお願いしたいのでした。
満足度★★★★★
因習物
比嘉家に代々伝わる「罪喰人」を題材にイゴ島での人間模様を描いた作品でした。観ていて、このような独特な因習はリアルにありそうで楽しめました。それぞれ何かしらの罪を背負いながら生きていく人々の業の深さも覘かせながら、舞台美術や演出にも驚かせられました。隔離された島独特の雰囲気もよく描写されていたと思います。終盤で産業廃棄物置き場が爆発した爆音は観客席の椅子も揺れるという、凄さも体感できて満足でした。