月の爆撃機 公演情報 月の爆撃機」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 実演鑑賞

    この所公演を着実に重ねている若手劇団、かつ目を引くタイトル、チラシで初観劇に及んだ。(予定が潰れた枠に候補3つから厳選)
    彼ら的には大きなテーマに挑戦した舞台であったと判る。一定のテンションを維持し絶えず高い声を上げていた。
    千秋楽を終えた役者の一言感想言いタイムでの今回8月公演にてこの作品とこのテーマに向き合い挑戦できた事を今振り返って取り組めて良かった実感、的な発言を聞くに及び、彼らの等身大、スタンダードな舞台からは些か背伸びしたものと推察したが、実際彼らがそう語るのが自然な舞台でもあった。私などからは不要に思える捨ての場面や時間(効いてないギャグ)が終盤の畳み掛けのための助走であったりしたが、結構な長丁場、飛翔し続けるための、あれは彼らのスタンダードという地面、発射台であったか。
    二つの相が交互に入れ替わり、一つは20世紀の大戦でのとある戦闘機内(攻撃に赴く途上、上空)、一つはある法則に則り一つの存在を他世界へ送り出す準備をする架空の世界。二つは最後に交差する。命の誕生と終結、その終結が別の命の誕生を用意する継承的関係への願いに幕を閉じる。

  • 実演鑑賞

    感動した。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     尺は120分。

    ネタバレBOX

     板上は基本フラット。上手中央辺り床から天井へ扇状に広がる赤く細い帯。その根元はやや盛り上がり恰も地球創世記の原始的火山の初期形態を模したような形状をしている。その他板表面には様々な直線が縦横斜めと走っている。
     物語は生命の材料と成る物質の生成から開始することが相応しいと考えたと思しい脚本家が138憶年前に我らが暮らす天の川銀河が出来上がった瞬間と考えられているビッグバンから始められる。まあ、ビッグバンについては今時誰でも知っていることだから割愛するが、今作のテーマは今年2025年が敗戦後80年、昭和100年に当たり様々に取り沙汰されていることと無縁ではない。当然、敗戦の憂き目をみた日本人には生死に纏わる耐え難い、語りたくない多くの事実が在った。今作を演じた劇団メンバーは皆若いから直接戦争の経験がある訳では無い。然し新たな戦争前夜が声高に叫ばれ岸田が主張した軍備増強路線をこのまま続ければ日本は憲法9条を持ったまま、米中に次ぎ世界第3位の軍事大国ということになる。奄美から沖縄への自衛隊移転及び各島嶼地域の軍事要塞化は、庶民の窮状を無視し着々と進められている。この事実はどんな政治音痴も気付かざるを得まい。そんなことにも未だに気付かないとなれば大変な時代認識不足である。ただ、だからと言って今作が戦争の耐え難い無惨や信じたくない酷薄、惨憺たる実情を訴えている訳では無い。寧ろそういった戦争の実相から離れファンタスティックな物語に転じる為に「竹取物語」のヒロイン、かぐや姫を取り込み、月と地球の切っても切れない関係を利用しつつ、戦争と戦闘の合間に見えた華麗な満月の美しさに昇華させようとする。而もこの昇華を通して新たな生命の誕生に纏わるドラマを紡ぎ、生後の教育を通して月の人々(即ち天界の人々)と地球人類との邂逅を、遥か彼方に俯瞰されたかのような戦のイマージュを提示する。それはダンスの形式や大声で途切れの無い台詞の重爆撃を通して。実際に戦争を体験した人々から、その内実を聴き、紛争地弱者を支援し続けてきた身としては、全くリアリティーの無い表現方法であり、バチな印象をうけたものの、言いたいことは良く理解でき、このような形で前を向こうとの姿勢も理解できるものの、このような発想で戦争への道程を止めることは覚束ないとも考える。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    久しぶりに、ここまで熱量と運動量にあふれた舞台を観ました。最初は少し難しく感じましたが、物語が進むにつれてテーマが見えてきて楽しめました。役者さんたちが2時間ほぼ動き続けて情景を見せる姿は本当にすごかったです。
    その分、ずっと同じテンションが続いたので、個人的には少し長く感じてしまいました。でも全体としてはとてもパワーをもらえる舞台で、次回作も観たいと思いました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    複雑で難解な話でした。幻想的な不条理劇のようでした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    すごい、すごすぎました。圧倒されました。ただ、今回の舞台、観る人をほんと選ぶかと。ぶっちゃけ、演劇についてちゃんと勉強したことがなかったり舞台を表面的にしか鑑賞できない人には「ぽか〜ん♪」かと。逆に、戯曲の書き方や演出の仕方、ほかには「演じるとは何か」について勉強したり深い思索を試みたことある人には「これはすごい…」と感嘆したかと思います。役者のレベルが高すぎますし、ワンチームの力というのをかなり感じました。正直、話の内容はよく見えません。そして2時間という時間が長く感じました。でも、それを上回る演劇のポテンシャルというものを感じました。すごい舞台ですしすごい劇団です。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    座組の熱量と勢いに圧倒される。
    芝原/横山のらしさ
    あふれるイン・ノートの世界を
    堪能できる2時間。

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