エゲリア 公演情報 エゲリア」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    この親ありて、岡本太郎あり。
    文学座若手女優・吉野美紗の大抜擢!!
    老舗劇団にもなると、お歴々がたくさんいるから20代が主役になるのは、かなりの冒険だったろうと思う。

    しかし、吉野美紗の演技は、立派にその大役を果たしたと思う。
    粗い部分はあったが、かの子の持つ「こども成人」みたいな突拍子の無さがよく出てたと思う。

    瀬戸口郁×西川信廣。
    このコンビは、余ほど相性がいいとみえる。

    やっぱり和物は、文学座がいい。

  • 満足度★★★★

    真実を求めて
    文学座本公演。
    Twitterなどで異様に評判が高かった。

    岡本太郎の母・岡本かの子の波瀾万丈な生涯を描いた、新時代の『女の一生』な印象を受けた。
    良い本だなー、と。
    『ガラスの動物園』じゃん!みたいな感想も見て、
    「なるほどたしかに。」
    と思う節はあるけど、良いもんはどんどん盗めばいいと思う。
    随所に岡本かの子の詠んだ唄が散りばめられている構成が好みでした。

    結婚していながら、愛人を家に住まわせてしまうトンデモ女・岡本かの子が、
    「真実の芸術・真実の生活」
    を、取りつかれたように追求し続ける姿が台本の随所にあり、迫力があった。
    かの子を演じたのは吉野実紗。
    迫力とパワーはあったが、もっと繊細な部分も観たいよー、と。
    ただの嫌な女に見えちゃもったいない本ですな。

    かの子を支える男たちは実に愉快で気持ちの良い人ばかり。
    大場泰正・粟野史浩が演じる男が、すごく良かった。
    大場さんのファンになるくらい、あの医者、好き。

    全体がドタバターとなるシーンが多く、楽しんで観られました。

    女性陣では、完全に贔屓目ですが、我らが同期・増岡裕子の安定感。

    しかし、やっぱ休憩挟んで3時間は長いかなー。

    この芝居が文学座の新たな財産となるのかどうか、楽しみです。

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