この暮らしにタイトルを付けようとした、日々 公演情報 この暮らしにタイトルを付けようとした、日々」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-11件 / 11件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    30歳という年齢への強迫感と演劇への思いを強く感じました
    30歳前の人と演劇経験者には、もう少し違った感想を持つのかな!?とも思いました

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    言いたい事が凄く伝わるお芝居でした。考えさせられる事が多かったです。観られて良かった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    35歳から36歳になるのは、ただ年が増えるだけではなく社会的にも変貌する時期になるんだなと。
    女性は特に子供を産むタイムリミットがある為焦りや苛立ちもあるのだろう。その感情が凄く出ていてよかったと思う。
    ただ開演時間が15分近く遅れるのはどうなんだろう。内容が良かっただけに残念。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    秀悦なセリフ回しで深い物語だと思っていたら、後半は滑稽な場面もあり魅せられる舞台でした。過ごした時間に付加価値を付ければ自分なりの安心感は得られるけれど、収穫のない時間を過ごすのも悪くないと、この舞台で教えられたような気がします。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白かったです。
    心が痛くなる場面や台詞が多く、それに共感できる部分が多々ありました。
    人として、女性としての悩みや葛藤がリアルでした。
    痛いけど、自分の人生を生きればいい、と前向きになれる作品でした。
    良い舞台でした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    演劇人さんが観たら
    自分より刺さるんじゃなかろうか
    と思えた あっという間の
    2時間の作品 全席自由
    椅子箱自転車とシンプルな小道具のみの
    舞台でしたが想像力膨らませて
    楽しく観劇出来ました♫

    ただ演出かと思えるくらいに
    盛大に着信音無らした輩がいて
    閉口しきりでした
    マナーま守って欲しく強く思えたデス

    ネタバレBOX

    あと3週間で36歳になるという
    独身コンビニバイトの主人公ー女性
    店長と自分二人しかコンビニ店員が
    残ってなくてバイト雇ってーの
    辞めた演劇が後から
    追いかけて来るような状況で
    妊活中の友人の愚痴を居酒屋で聞いたり
    たまたま観に行った芝居の稽古で
    辛辣なこと言って関わりを深くしたり
    主人公さんが人生に吠える作品だったかな

    演出家のクズ男とか
    新採用のコンビニバイトさんも変わってて
    冷静な常識人のコンビニ店長さんとか
    登場人物たちが魅力的でした

    台本無いと上手く喋れない主人公役さん
    松山ケンイチ氏みたいだなぁとか思った

    主人公が憧れて演劇に入ったキッカケの
    役者さんは身を持ち崩して
    コンビニで万引きして捕まりーと
    重い人生も垣間見せ=妊活の苦しさとかも
    人生の生き方が良く描かれた作品でした
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    演劇に毒された人々の生活。ただただ痛々しい。

  • 実演鑑賞

    登場人物は演劇に関わる人々とその周辺の人々。

    ネタバレBOX

    辛いと思いながら生きる人々、死にたいと思いながら生きる人々の話。
    見ていて辛い部分もおおいのだが、力とか感動を与えてくれる。
    もしも一番辛い時の私が見たら、どう思っただろう?
    見ていて本当に辛い気になった気がします。でも救いを与えられたような気も。

    演出の有薗さんの心情が見えたような気がした。(気のせいか?)
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    生きる意味を日々考えながら過ごすことは 煩わしい。日々充実して生きることが出来れば良いが、多くの人は…。内面的には、意欲・充実と空虚・惰性といった感情や行為の間で揺れ動くモヤモヤとした気持、その表現し難い心情を巧みに描く。対人的には、かみ合わない会話、理不尽なことも屁理屈で言いくるめてしまう、そんな ありがちなことを点描している。

    少しネタバレするが、劇中の登場人物には名前があるが、当日パンフには女1~6、男1~2と記されており、誰もが持っている感情、その一般性・普遍性を表しているようだ。そして物語を牽引するのは、元劇団員で コロナ禍で演劇を辞めた という36歳迄 あと3週間の女1。女の誕生日迄の3週間、それを周りの人々との関係や出来事を絡めた哀歓劇といったところ。それでも明日はある。
    (上演時間2時間 休憩なし) ㊟ネタバレ

    ネタバレBOX

    舞台美術は 後景に暗幕、下手奥にブラインドがあるが、タイトルを映す時だけ下ろす。その前に赤い自転車が1台。所々に白い丸椅子や黒い箱馬が置かれている。一見 抽象的だが、光景を固定させない工夫のようだ。

    コンビニで働いている女1(甲斐千尋サン)は、夢を手放し 毎日同じことの繰り返しに疑問も持たない。そんな時、(コンビニ)バイトの面接に来た女2(福島宏美サン)が、店長 男1(小川輝晃サン)に向かって「今まで、一番辛かったことは」と逆質問してくる。女2は 余命宣告されたが、まだ生きている。改まって<生きる意味>なんて考えたこともなかったが、ひょんなことから昔の演劇仲間 女5(小堺美佳サン)と逢ったことから、その時の情熱のようなものが甦ってくる。

    女1は、かつて舞台に立つことの面白さを知ってしまったこと、その充実した日々が忘れられない。演劇集団りぼ~んの稽古を見学しているが、その光景に 何故か同化出来ない。主宰兼役者 女4(佐藤真代サン)・演出家 男2(新納ゆかいサン)・客演女優 女3(高山京子サン)の力関係が次々に変化する滑稽にして現実。舞台という虚構(嘘の世界)の中で生き生きと、しかし今の暮らし(現実の世界)は、同じことの繰り返し。どちらが本当に生きている と言えるのか。

    演劇の世界は甘くない、それはどの世界でも同じだろう。女5は どの劇団からもオファーがなく生活苦。女1が働いているコンビニで万引したり、噓をついて金を借りたりと 自堕落。自分では演劇を辞められない、演劇人としての自分を殺してほしいと。やたら自己肯定感を求めるが、女1は、誰も求められてなんかいない と突き放す。何気ない日々に生きる意味があるのかも知れない。

    一方、女1の唯一の友人で、コロナ禍で結婚し妊活(体外授精)中の女6(櫻井由佳サン)。結婚したが、夫に抱かれることなくSEXレスで、女として見られていないと愚痴る。精神・肉体そして経済的負担に悲鳴を上げている。女1は結婚願望どころか 彼氏もいない。同じ歳の女2人の考え方や生き方の違いを描くことによって、人間として女性としての苦悩や葛藤を浮き彫りにする。やたらと36歳が強調されるが、女性にとって その年齢は特別意味を持つのだろうか。結婚適齢期という言葉は死語であろうし、出産適齢期は ある程度 母体の安全を考えれば、適した年齢があるのかも知れないが…。

    自転車を普通に漕ぎながら淡々と話す姿、力強く漕ぎながら 血が滾ると咆哮する姿など、心情が一瞬で解かる演出が見事。照明は薄暗い中で、スポット的に照らし出す。音楽は優しく寄り添うような曲、それとは別に街中の騒音・雑踏が聞こえる効果音。プロローグ、エピローグに女1がフライヤーにあるような街の灯りは、人生の応援灯といった意のことを言う。何とも抒情的な…。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     初日を拝見。

    ネタバレBOX

     板上は下手側壁脇に置かれた赤いフレームのチャリ。ホリゾントとその手前には天井から幕が吊られ手前の幕は下手の半ばで断ち切られて、奥の幕との合間が袖になって出捌けを形成している。チャリの横や客席側の板上には丸椅子と箱馬が点在している。オープニングでは手前の幕に取り付けられたブラインドが下がりタイトルが映写される。尺は120分。
     ちょっと変わったタイトルの今作、中々ユニークな内容で興味深い作品である。タイトルからは自堕落であると自認している自分自身の遣る瀬無さに対する足掻きに対し、幾らしてみても明確な手応えが見られないと日々感じているヒトの寄る辺なさがイメージされたが、どっこいそんな甘さは無く寧ろ居直る他無いと腹を括った、あと3週間で36歳の誕生日を迎える女性の、底なし沼に落ち込んだ中での極めて「真っ当な」生き様が描かれる。
     紡がれるのは、小劇場演劇に携わる演劇人個々の表現する者としての自覚・自意識と、日本に於ける非メジャー演劇が置かれた「先進国」としては極めて特異な厳しい状況下の実態を背景とした葛藤、そのような表現者として生きた過去を持ち現在はコンビニで掛替えの無い戦力として働き、1時間1100円で生計を立て乍らアンニュイに沈み込む主人公。 
    サブエピソードには同世代の結婚・出産に絡め、極めて深刻且つ普遍的な選択に纏わる諸問題(半年間セックスレスな夫婦関係・産みたい願望を持つ妻の妊娠活動を要する男女関係の実態から生じるあれやこれや。と個々の実存を賭けた諸対応。正解を追い求める世間一般的な在り様と、現実との関係に重きを置きそれらとの諸関係の中に独自の解を見出そうとする立場の角逐が、現実への歪んだ距離感を体現するような生き方の差として描かれる点も面白い。この哲学的在り様の個人的差異が演劇表現方法の微妙な差異と比較されつつ描かれている点で今作のメタ構造が見える点もグー。約2時間の作品であるが、以上に挙げた諸要素が呼応して幾重にも重なりあいながら今作を運んで行く。適度なブラックユーモアを交え、シリアスでシャープな科白が飛び交う興味深い公演である。主役のコンビニ店員を演じる甲斐 千尋さんの熱演もグー。他の演者では金持ちの娘が立ち上げた劇団・リボーンの演出家役を演じる新納 ゆかい氏、妊活中の妻を演じた櫻井 由佳さんの演技も気に入った。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    う~ん、これは面白い。ネガティブハイで、暴走しまくるけれど、妙にリアルで、突き刺さります。実にアッパレです。

このページのQRコードです。

拡大