地球の王様 公演情報 地球の王様」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
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  • 満足度★★★★

    後半にひっくり返された
    序盤は西村さん演じる部長の細かい事にもつっかかって行く姿が若干ウザく感じられ、笑いもいまいちツボに入らず、
    という感じでこれはちょっと外したかなぁなどと思っていたのですが、
    後半から俄然面白くなった。

    序盤の部長のウザめなキャラ付けが、
    後半のコミカルな場面にも、シリアスな場面にも一層効果的に効いていました。

    思いっきり笑えて、ホロリともさせられる。
    とても爽快な観劇後感で、観て良かったと思える舞台でした。

  • 満足度★★★

    そんな状況でもカレーはうまい。
    「地球上の人類の生き残り7人の物語」と聞いて、えらい大きく出たなぁという思いと、その7人が日本人で同じ舞台で話を展開させるというシチュエーションに、観る前に大いに不安を覚えて、今回はパスしようかとすら思ったのですが…。
    実際に観ましたら、結構面白かった。
    このテーマのあまりにも大きいことと、登場人物たちのあまりにも普通で小さい日常の対比が可笑しくて、こんな状況なのにやってることはしょうもない、という点がかえってリアルかも?
    (本当ならこんな気楽にしていられないでしょうけど。)
    永井くんが登場するまでは、これまでの延長で適当にやっていて、なんとなくうまくいっていたのが実に日本的で納得。
    急に、地球再編、リーダーを明確にしようとしたり、子孫のことを考えたりしだすと、かえってまとまらなくなってくる。
    日本的あいまいさの長所を見直してしまう。
    子孫を残すためのやり取りなんかは、思わず「復活の日」を思い出してしまったり。
    大仰に構えずに、笑いながら、少し考えてしまったりするくらいがこの作品や、一連の西村さんのDoris&Orega公演の特長ですね。
    少し照れながら「どこかやさしい」感じが、西村さんそのままです。

  • 満足度★★★★

    初代・地球の王様
    面白い。

    ネタバレBOX

    ウィルスの蔓延で、とある食品会社の社員+清掃員の6名が生き延びている富士山の山小屋に、単独宇宙飛行を終えた宇宙飛行士がやってきて、リーダーを決めようと提案する。部長の梅木(西村雅彦)の信任投票を行うも、賛成1、反対6の結果に半狂乱する梅木だったが…。

    人類がほぼ死亡した異常な状況に反して、序盤からコメディな雰囲気。終盤、宇宙飛行士・里見(永井大)の本音が飛び出すシーンでややシリアスになるも、アットホームな空気の舞台だった。笑えるとこもけっこうあって、安心して気軽に観劇できる楽しい作品。印象はいい。
    人類継続のため、若い明梨(大塚千弘)に子を産ませようとする里見のくだりみたいなリアルな話は少なく、美熟女な佐和子(高橋ひとみ)の一妻多夫制の提唱とか梅木の年功序列で小うるさい話とか、芦田(片桐仁)の強盗話とかにスポットを当てている。

    終盤、カレーを食べる面々が示すように、非常時こそ日常なふるまいをして、何気ない話して、恋して怒って、これからも生きていくというようなね。普段着みたいな印象。
    人間をライトに描き、笑いにつなげ、変にグロくしないとこがいいところかな。物足りないといえば物足りないけど。

    王様決めの話が出るまでがちょっとだるかったけど、王様の話以降は格段に面白くなった。華のあるキャストと話が上手くマッチした好みの舞台だった。

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