エッグ 公演情報 エッグ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
21-31件 / 31件中
  • 満足度★★★

    熱狂する国民
    一般大衆の流行、熱狂、行事。ネットでの情報や呟き。過去の歴史と個人の経歴、話す人と口をつぐんでしまう人。
    前半を覆う今日的な内容から後半の芝居変化に移るまで、ずっと話に惹き込まれた。

    毎公演事にカーテン使いが面白くなってきている。
    ただ、終りの締め方はもうちょっと手を加えてほしかった気もする。
    段差のない前方席で見たが、所々見え辛かったのが悲しかった。

    ネタバレBOX

    映像解説のエッグの黄身と白身を分けて〜は、体外受精等のイメージ図を彷彿とさせ、詩的な言葉使いは今回は音楽面で主に聞かれた気がするが、セリフでも聞いてみたかった。
    妻夫木さんは「キル」や「南へ」の時より声が太くなってセリフが聞こえやすかったが、なぜか役柄としてはあまり印象に残らなかった。
    仲村さんの肉体美に目を奪われ過ぎたのかもしれないw。
  • 満足度★★★★

    卵?
    野田秀樹の新作舞台・エッグを観劇。

    改装中の劇場に寺山修二の書きかけの戯曲が発見される。そしてそこから戯曲に書かれた物語の世界へ入っていく。エッグというスポーツがまだオリンピックでは公式認定されておらず、次回の開催予定地?の東京オリンピックでは認定される可能性があり、出場を巡ってスター選手・粒来幸吉(つぶらいこうきち)と新人選手・阿倍比羅夫(あべひらふ)と歌姫・苺イチエの三角形を軸に展開していく。そしてエッグというスポーツが出来た由来から、日本軍の人体実験、オリンピックの定義、選手の自殺、満州での戦争問題などの展開で話は進んでいく。

    毎回の事ながら破天荒な設定から、少しづつ史実と現実を交らせていき、何が本当で何が嘘か?という小劇場的なオリジナルストーリーを作り上げてしまう戯曲にはウットリしてしまう。

    20代の頃から沢山の野田秀樹の芝居を観ているので、感想は置いとくとして、これだけの物語を書いて、表現出来る演劇人は他には誰も居ないんじゃないか?という位レベルが高い演劇ですので、是非お勧め。

    深津絵里の舞台での芝居は、大竹しのぶに近いものを感じるのだが・・・・?

  • 満足度★★★

    野田芸術監督
    リニューアルした東京芸術劇場で、芸術監督がガツンと主張するお芝居。

  • 満足度★★★

    エッグとは?!
    良席だったのでたいへん楽しめました。

    仲村トオルさんの筋肉すごかったです。。

    最後の一言、鳥肌立ちました。。

    ネタバレBOX

    寺山修司のようなドロドロした感じはなかったです。。

    エッグというスポーツの発想が面白い。。
  • 満足度★★★

    無題
    最初は面白かったのですが、メタ構造?が進行するうちに段々辛くなってしまい集中力が切れてしまった。少し役者の声が届きにくかった印象もあります。マイクは身につけて無いようでしたけど...天井とかに設置してあるのかな?あの広さじゃ、ちょっとキツイかも。

  • 満足度★★★★

    ふかっちゃんパワフル
    まず新生プレイハウスの空間がとても魅力的。
    鉄板の顔ぶれで挑む思いがけないテーマと、椎名林檎の歌が効果的な舞台。
    仲村トオルの声が良いし、妻夫木聡の明るく真摯なキャラが存分に生きる。
    深津絵里の(歌も含めて)細い体からは想像も出来ないほどの存在感が印象に残った。

    ネタバレBOX

    卵の殻を割らずに白身と黄身を取り出すというほとんど冗談みたいな
    「エッグ」というスポーツに国民は熱狂している。
    オリンピックの正式種目になったら参加するのだと
    リーダー格の円谷(仲村トオル)を中心にチームは日々練習に明け暮れている。
    舞台はチームのロッカールームで、長方形の白いロッカーが並び
    時にはそれがドアになって人々はそこから出入りする。
    この整然と自在に移動するロッカーによる空間の仕切り方が秀逸。

    新入りメンバーのアベ(妻夫木聡)はやる気満々、
    彼は新しい手法でチームに勝利をもたらし一躍花形選手になる。
    アベはチームのオーナー夫妻の娘でシンガーソングライターのいちごいちえ(深津絵里)と政略結婚、
    彼は純粋に妻を愛するが、妻は円谷さんが好きだったのに…と夫を無視する。

    やがてこの時代設定が第二次世界大戦中の満州であることが明らかになってから
    文字通り卵はある方向へと転がり始める。

    スポーツである「エッグ」の技術は細菌兵器に応用され、人体実験へとつながっていく。
    日本の敗戦が決まるとオーナー夫妻によって責任は全てアベに押し付けられ、
    彼は細菌を植えつけられて満州に置き去りにされる。
    そこで初めて「誰からも愛されなかった」夫をひとりに出来ないといちごは駆け戻って来る。
    そして夫の車椅子に寄り添った時、爆撃に遭って夫と運命を共にする──。

    作・演出の野田秀樹の、「誰もやらないからボクがやる」的な挑戦は評価したいと思う。
    前半は野田秀樹自らの劇場改修ネタも含めてコメディタッチ。
    「演劇はおもしろくあるべき」(特別号外インタビューより)というポリシーのせいか
    後半のシリアスな部分の比重が少なくかけ足の印象が否めない。
    暗い歴史である「丸太」の人体実験を扱うのに、ラスト近く雪崩のような描き方で
    オチはしっかり社会問題にしてみました、みたいな感じ。
    演出自体はストレッチャーや白いカーテン、ビニールのような透明シート等を使ったりして
    シリアスな展開にふさわしい緊張感があってとても良かったと思う。

    野田秀樹自身、井上ひさしやつかこうへい、寺山修司の各氏に対する
    オマージュがあると語っているが、(前出のインタビュー)
    井上ひさしならもっと正面からどかんと扱う気がするなぁ。
    遠慮がちにぼかしたり、ささっと足早に通り過ぎる所が
    スタイリッシュに傾いていて、説得力という点では若干弱い印象を受けた。 

    ラスト、孤独なアベの元へ戻って来たいちごの行動にちょっと飛躍があり過ぎて
    もう少しその前から気持ちの変化とか無かったのかなと思った。
    4年間の結婚生活で、一方的に愛され大切にされてきたいちごの心情が
    どこかで動いていたからこそ、ラストあの行動に結びついたのだと言う気がするから。

    難しい椎名林檎の歌を、深津絵里は我儘アイドルのキャラでよく歌ったと思う。
    声も良いし音域も広いが、いかんせん歌が難しくて生歌は気の毒。
    エンディングに流れたのはCDらしいが、それはとても上手かった。
    椎名林檎本人かと思っちゃった。

    奥行きのある舞台を使って出演者みんな手前から奥へよく走り、舞台全体がダイナミック。
    アンサンブルの動きに勢いと力強さがあって爽快感があり、
    後半の満州を追われるスローモーションのシーンでは溜めた動きに心情がこもっていた。
    橋爪功は大好きな役者さんのひとりだが、小悪党みたいな役をやると何とはまるんだろう。
    ひびのこづえさんの衣装もシンプルで美しく、秋山菜津子と深津絵里はとても素敵だった。


  • 満足度★★

    エッグ
    初めて、生の舞台で野田作品鑑賞。
    脚本が作りこまれていて、立ち見席は大変な時間立って見てたと思うけど、
    時間はさほど長く感じず、程よい感じ。
    劇場もきれいになっていて、ホクホクでした。

    色々ミス(?)はあったように見受けられたが、
    非常に魅入った。
    時代背景もわかりやすく、もっともっと、なんか、すごくなる気がする。
    千秋楽。

    入口のポスターには、全公演当日券ありとの文字が。

    今からでも、間に合う!エッグ!

  • 満足度★★★

    初!!
    初めて東京芸術劇場に行き、初めて妻夫木さんの演技を舞台で拝見しました。やはり、妻夫木はすごいな~と感心。なんか圧倒されてしまいました。仲村さんの演技はもちろん。深津さんの歌声もすてきでした。
    椎名林檎さん作曲ということでしたが、なんか話の流れが止まってしまう感じで、あまりいい印象は得られませんでした。
    また今回は、私の大好きな大倉孝二さんが出るということでわくわくして行ってみると、やっぱりいつも通り大倉さんコミカルですてきでした。

    最初の方は笑える要素があり、最後はなんかしんみりしちゃう公演でしたかね。

  • 満足度★★★★★

    エッグ
    野田作品らしいどんでん返しと
    主演の三人の好演。

    秋山菜津子さんが良いw

    そして椎名林檎の音楽がマッチしてますw

    妻夫木さんはラスト良かったw
    仲村トオルさんのマッチョはヤバいw

    ネタバレBOX

    まさかの戦争もの。
    野田さんにはよく有るけど、
    ラスト考えさせられる。
    言葉が書きかえられるだけで、人の人生がこんなにも激的に変化するとは…
  • 満足度★★★★


    東京芸術劇場改装工事完了後初観劇。

    ネタバレBOX

    改装工事は完了したものと思いきや、舞台にはロッカーや板切れ、手押し車が散乱していました。フムと思っていると、劇場案内係の野田さんが、工事が間に合わなかったとおっしゃってあっさりシャンシャン。

    卵の殻を割らずに白身と黄身を分離して取り出すエッグというスポーツのバックヤードの様子、さらには東京オリンピックの種目にしようというところからスタート。話はどんどん変化していき、オリンピックも1964年のことかと思っていると1940年のオリンピックのことだったことが判明し、最終的には満州における細菌兵器開発やワクチン開発をする医療施設の話でした。

    首謀者たちは敗戦が決まると生体実験で得た研究成果を米国に売り渡し、責任は東北出身の三男坊に押し付けて殺害し、日本に戻ってからは医療研究者として活躍する…、特に目新しい話ではありませんでしたが、真相が明らかになる過程、解決編はスピード感があって楽しめました。

    踊らされて満州へ渡った人々のその後は、死んだり、日本に戻る途中で子供を亡くしたり、幸運にも長生きした人もいたりする…、悲しい走馬灯のような光景は印象に残りました。

    備忘録として、今回のダジャレは、ロッカーがロッカーから出て来た的なフレーズでした。深津絵里さんが言い、大倉孝二さんが念を押したという感じでした。

    大きな医療用カーテンを下手から上手、あるいは上手から下手へ素早く移動させる間に、人やベッドが入れ替わったりするのは見事で、見ていて気持ち良かったです!

    ところで、スポーツを題材にしたこともあり、何回ものカーテンコールを役者さんたちは全員が大舞台を走って応えていましたが、年配者には結構大変だったろうと思いました。
  • 満足度★★★★

    リピート予定
    いかにも初日!な未完成感/とっちらかり感はありつつも割と満足感が高かったのは、それぞれのパーツの豊かさゆえか。
    日を重ねタイトに収斂していくにつれて「刺さる」作品になるんだろうなあ、と。

    椎名林檎書き下ろしってことで押してた音楽。曲自体は悪くなかったけど、歌のシーンで空気が停滞してるのがちょっと気になった。
    そのせいか野田作品特有の賑やかさ的なのは今回薄かったかなと。

    中盤以降にまたリピートしたい。踏み込んだ感想は、その時にでも。

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