満足度★★
混乱
どれが現実の世界で、どれが夢の世界なのか、観ていてとても混乱しました。で、結局は混乱したまま終わってしまいました。確かに、現実の生活の中で、何が本当なのか分からない部分は多いなぁと、しみじみ感じました。精神的に怖くなる感じなので、私には苦手な分野の劇でした。好みの分かれる舞台だと思います。
満足度★★★★
あえて苦言
良い作品なので敢えて苦言を呈したい。問題が深刻であればあるほど、その原因を掴む為に、地獄くだりをしなければならない。これは、きちんと問題を捉えようとすれば避けられない。この作品は、その意味では、地獄くだりをしている。それもかなりきちんと。
一方、人間は、地獄に生きることを完全な喜びとするには、弱いように思う。例外はあると思うが、フーコーの狂気に関する定義、”純粋な錯誤”に踏み込むことは、多くの危険を伴う為たいていの人は避けて通る。ここに欺瞞、偽善が屯するのは事実でも、やはり、知のパラダイムシフトこそ肝要だろう。その底に蠢く地獄は表現する者だけが負えば良いのだ。そのうえで、ここで展開されている演繹的手法を帰納的手法に変えてみることの中に、未来という言葉を肯定的に捉えうる縁が隠されているように思う。世界の広がりを捉える自分なりの方法を編み出してほしい。今回は、頭でっかちになり過ぎたので、減点1。
満足度★★★★
無題457(12-200)
14:00の回(曇)。早くついたので図書館で暇つぶし、13:30受付、開場。舞台正面には大きなスクリーン、奥と手前にTVモニター、舞台の仕込み、稽古、自己紹介、カラーパターンなどが順に流れる。中央に縦長の箱、周囲には衣装が散乱、クマのぬいぐるみ、紙片があちこちに。座席はベンチシート(クッション良好)、時間前なのに役者が出てきて紙片を拾い何か言ってる、一文字だけで意味が分からねい…繰り返し、繰り返し、そのうち単語になり、言葉になってゆき、床に座り込み雑談が始まる、個人的にはこれは(観客との関係がよく分からないパフォーマンス)嫌いなのですが、ちゃんとお芝居に組み込まれていることは終わり近くで気づく。14:00松尾さんにより開演が少し遅れることが告げられる。が、14:01突然、舞台は動く、公演の配役を決めている〜15:19終演。終演後、出口にいらした松尾さんにお聞きすると、みなさん学生さん…。話しをどちらでしめるのか考えながらみていたことを話す。曰く、最後の言葉を真実として信じる…そんなお話にしたかったというお答え…なる程、なるほど。当パンみると「このまちのかたち」の制作とありました。時間あえば行きますね。