ナイアガラ 公演情報 ナイアガラ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★★

     
     

  • 満足度★★★★

    皆、いい人過ぎる!
    優しくて、他人に対する思いやりもあって、働く気もそこそこあるし、なんでこの人たちホームレスしてるんだろ?なんだか日本の社会って変じゃない?って思った。(まともな会社と言われているところで働いてる人間の方がよっぽど変な人が多い。)滝はなかったが見事なセットとベテラン俳優たちのリアルな演技で面白い芝居になった。滝の音ぐらい聞こえてもよかったかも。(あっ、しょぼい滝だったっけ…)

  • 満足度★★★★★

    新宿
     実在する新宿の中央公園の一角に住むホームレスたちの日常を描いた作品だが、舞台美術、演出、演技、シナリオどれをとっても素晴らしいできであった。演技では、やまさん役の俳優がとぼけた味を出して普段演出ばかりやっているとは思えないほどの演技を見せたし、他の役者陣もそれぞれのキャラが立つような、それでいて自然なレベルの高い演技であった。また、シナリオでは、新宿という街の持つ特性も良く出していた。

    ネタバレBOX

     一種の都市伝説である小山からの人声は、誰もいないのに聞こえてくるが、其処は誰も立ち入らぬ方が良い場所でもある。新宿に集まる膨大な「人々の念が凝り集まって聞こえるのだ」という科白からは、ごった煮、東京の当に中心・中核を為す新宿の掃溜めの漏らす寂しい吐息そのものだと言うことができよう。
     更に、細かい点まで行き届いた配慮が素晴らしい。やまさんの小屋を撤去する時、小屋の屋根にはちゃんと落ち葉が積もっているのだ。
     作品のスタンスも良い。たとえ今では野宿者になったとはいえ、それぞれが抱えた事情の中で人間の尊厳を失わず共生している。そのような彼らの生き様をそっと、とても自然に提示しているからである。
  • 満足度★★★★

    これはオススメしたい!
    役者陣の味のある芝居に惹きつけられ、良い時間を過ごせた!
    主役不在、全員脇役なのにそれが心地良い。
    舞台美術も雰囲気があって良かった。
    オススメしたい芝居である。
    上演時間1時間50分。

    ネタバレBOX

    新宿中央公園のホームレスの物語。
    技量の高い役者陣が、そこに生きる人々の人間模様を魅せてくれた!
    ホームレスになるときの先輩から受け継がれる”心構え”は、
    印象的であった。

    <気になった点>
    ・気になったのは、もう少し汚れた服の方が良かったかな。
    ちょっと清潔感あり過ぎ(笑)。
    ・あとタイトルのナイアガラが、会話のみで絵がなかったことかな。
    ・タバコの演出があったが、その案内が事前になかったこと。
    本物のタバコなのか、観客が吸っても問題のないタバコなのか。
    今のご時世気にする人もいるので、考慮した方が良いかも。

  • 満足度★★★★★

    満足
    設定はビターでも内容に苦さはなく、ほろりとさせられつつ観終わったあとは温かい気持ちに。ベテランのみなさんの素晴らしい演技の中で、普段は演出として演じることのない山ちゃんこと喰始さんが良いアクセントでした。

    ネタバレBOX

    今回は出演予定がなかった劇団メンバーの高橋由美子さんがチケットのもぎりをされていたり、サプライズ出演したのは嬉しい喜びでした。
  • 満足度★★★★★

    いぶし銀の演技
    なかなかリアルな公園のセットでいぶし銀の演技。衣装がもう少し汚いほうが良かったかも。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい良作
    新宿のとある公園で暮らすホームレスのお話。複合家族として成り立っているホームレス達の悲喜こもごもが、温かな光景で本物の家族より、家族らしい。観た後で優しい気持ちになれる素敵な舞台でした。

  • 満足度★★★★

    舞台セットも納得の見応え
    全員脇役などと言いつつ、主役と置き換えても問題の無い話でした。
    なんかホントに現実の、
    新宿のとある公園の1区画を切り取って見せていたような作品でありました。
    人間味あふれる登場人物たちの存在感を、
    リアルに感じた1時間50分でありました。

    ネタバレBOX

    上級ホームレスの話ですかな
    (中級とか下級とかが、ありそうな気がして分けてみました。)

    社長と呼ばれる仕事の口入屋に、
    なんか、お迎えがすぐに来そうなおじいさん=ヤマさん。
    ホームレスになった時にヤマさんに助けられ、
    今では逆にヤマさんの世話役のクマさん。
    ホームレスから脱出した、盗み癖のあるガンちゃんに。
    ホームレス11日目の元理髪店主の拓さん。
    ルポライターとして取材と称してホームレス現場に馴染む川本氏、
    着の身着のままでホームレス仲間に新規に入る谷田貝。

    以上の面々の今年の春先から冬近くまでの生活話です

    ガンちゃんは仕事先のバイトの財布に手をつけてホームレスに戻るも、
    前を向いて生きろと社長に公園からたたき出され。
    拓さんは意地張って出た家の嫁さんから金無心するホームレスがあるかと、
    これまた社長に帰るように言われ。
    ヤマさんは病気で入院→施設へ。
    ヤマさんの世話しなくて済むようになったクマさんは、
    たびたび戻っていた実家に本腰入れて戻る事にし。
    谷田貝+拓の仕事の不始末から負った怪我と借金で、
    社長は出稼ぎ+場所から逃げる事となる。

    ラスト残った谷田貝は、
    自分と同じようにホームレスになったらしい男に、
    自分が差し伸べられたように手を差し伸べて幕となる。

    う~ん、日雇いとはいえ稼ぎもあり。
    雨風はしのげるコミュニティー内での、
    そこそこ裕福(奇妙な言い方ですよね(^^)なホームレス話に感じました。
    毎晩酒盛りでしたからねー。
    何度も酒の酔いで同じ話を繰り返すギャグとか、
    配給での服や食べ物の入手方法とか、
    そこそこ実態知らない人には新鮮な世界を表現できていたと思いました。
    ケータイも使ってましたからねー2~3人は。

    ヤマさんの存在感のあるキャラは好みでした
    あと、クマさんの本名とか(^^)。

    銀杏とかアサリの販売話もいいのですが、
    やはり、リアリーにアルミ缶・ダンボール・雑誌の回収とか
    普遍的な話も入れて欲しかったかな?

    小屋も無い(出来ない)ホームレスは冬暖かい日中に睡眠とって、
    夜は歩いたりして動いて凍死しない様にするという下流の話も出たら・・・。
    世界観狂いますね・・・。

    人は孤独が耐え難いという事で、
    つながりを強く評価し見せていた作品でありました。
    (税金なども払わず、毎日酒飲んで暮らせたら良いですよねぇ。)
    またヤマさんみたく、
    あの世の方たちとも繋がってしまうのはチト怖いですけどね。

    しかし重大な川本氏の告白も、
    「それ、前にも何度も聞いたよ。」みたくリフレインギャグにするのも、
    タイミングと間が上手で受けました。

    なんにせよ、生き生きとしていた登場人物たちは素敵でしたね。
  • 満足度★★★★★

    良作
    全員脇役なのに全員主役のような存在感。人柄が顔に表れ、それが重く受け止めるような話でもあるのに、人生の洒脱さと充実さが溢れている。
    喰始さんの隠れた重鎮ぷりの達者な演技も可愛い。
    社長の選択は、ある意味、偽りのない行動によるモノなんだろう、抱える思いが少しでも軽くなればいい、と願う。
    いい舞台だった。

  • 満足度★★★★★

    みた
    好きだ。

  • 満足度★★★★★

    すごい自然な演技
    ホームレスの話ですが、演劇的にはとても贅沢な時間が持てました。すごくお勧めです。

  • 満足度★★★★

    えがった~
    泣けました。
    ホームレスという現代を象徴した題材でありながら陽気で地味なストーリー。
    素敵な台詞につたない会話に笑みが起こり
    人情味溢れる役者陣にすっかり虜になってしまいました。
    誰が主役でも無いからこそ色んな人の気持ちに共感出来たような。
    また観たいです。

  • 満足度★★★★★

    優しさと厳しさのある世界
    個性豊かな俳優陣、面白くてジーンと来ます。

    ネタバレBOX

    新宿西口公園に住まいするホームレスたちの話。孤独を防止するための気配りや優しさがある反面、信頼を裏切った場合には追放されるなど、厳しい掟が存在する世界をコミカルに人情味溢れる形で描いていました。

    食当たりしてトイレで死にかけていたところを助けてもらった恩義から、年寄りの面倒を見る若手の二人の関係は親子のようにも見えますが、過去をほじくりだしたりすることもなければ、未来を拘束することもありません。君子の交わりは淡きこと水の如しです。

    でも、自分のことを話したいのもこれまた人情、酒の勢いで失敗自慢を何度も何度も話すのが可笑しいです。

    世話焼きで商才に長けた男はあからさまに商売をしたため、目立ち過ぎて新宿のヤクザに襲われました。税金払ってない奴が仕切るな、儲かっているならどっちも税金払えと言いたくもなります。

    こんな世界ですが、人が固定されている訳ではなく、亡くなる人、仕事を紹介されて出ていくも、仕事先で金を盗み、ここからも追放される男がいたり、実のところ夫婦喧嘩して飛び出していただけみたいな男は帰ったり、震災で親を亡くしたため故郷へ戻っていく者、原発事故の現場で働き金を稼ごうとする者がいたり、新しくホームレスになる者もいて、世代交代が起こります。ただし、優しさと厳しさの精神は引き継がれていきます。

    そして何より、取材と称してここに出入りしていた男ですが、今は牛丼屋でバイトしていてルポライターになる夢を諦めているのですが、みんなと接触することで得られたものがあるはずで、絶対に夢を叶えてほしい、頑張ってーって思いました。

    皆さんいい味出していましたが、おしっこチビったりする酒飲みの老人役の喰始さん、良かったです。

    冒頭の缶コーヒーのプルトップを開けるという行為だけであれだけ笑いが取れるのも凄いと思いました。
  • 満足度★★★★★

    シリーズ化して欲しい
    新宿中央公園に暮らすホームレスたちを描くほろ苦ストーリー。
    “脇役体質の役者が全員脇役に徹する”とどうなるのかと思ったら
    “ちゃんと舞台で会話する”とこんなに面白いということを見せてくれた。
    厳選された台詞とそれを租借する役者の力、意外に(?)洒落た演出で
    笑いながら、この笑いは久々の上質な笑いだと思った。

    ネタバレBOX

    奥行きのある舞台、ブルーシートの小屋が建っているので
    ホームレスの話かと予想する。

    暗転の後、座っている老人の見事な老けっぷりにびっくりした。
    この山さん(喰始)、度々失禁するが、哲学的な発言で皆の尊敬を集めるインテリじいさんだ。
    口元の衰えなどが自然で、喰始さんってこんなよぼよぼだったっけ?と思うほど。
    この山さんを、口は悪いが親身になって世話する元建設会社社長のクマ(省吾)や
    元床屋の拓(本間剛)、手癖の悪いのが玉にキズのガンちゃん(西條義将)、
    最近仲間に加わった、リストラされた谷田貝(おかやまはじめ)など
    ユニークな面々がそろっている。
    ルポライターだという川本(古川悦史)も毎日のように通って一緒に飲んでいる。
    彼らを束ねるのが、役所や支援団体・ヤクザとも“ナシをつける”社長(林和義)だ。
    彼のさばき方が実に気持ちよく、それは距離感の保ち方が上手いからだと解る。
    ここの住人の、互いの尊厳を大切にしながらさらりと協力し合う姿が実に良い。
    普通の人のようにスーツ着て日銭稼ぎの仕事に行ったりするが
    やはりどこか“ドロップアウトした人間”の哀しみと日陰感が漂う。

    ──この世には3種類の人間がいる。
       敵と味方と無関心だ。

    ──暑さ寒さも空腹も工夫すれば何とかなるが、
       孤独だけはどうしようもない。
       だから人との関係だけは断ち切ってはいけない。

    山さんの言葉をみんな噛みしめていて、
    初めて野宿しようと公園にやって来る挙動不審な人に
    さりげなくかける言葉や眼差しにその気持ちがあふれている。

    脇役体質がそろうと何が違うのだろう、と思っていたが
    相手の台詞を受ける芝居がこんなに会話を面白くするのかと目から鱗の体験。
    かしわ手の場面とか、酔っぱらって同じ話をする件など爆笑もの。
    アドリブなんだか綿密な演出なんだかか分からないけど可笑しさ全開。

    ここから抜け出して行く者、故郷へ帰る者、フクシマへ稼ぎに行く者、
    そしてそっと一生を終える者・・・。
    様々な人を見送って一人公園に残った谷田貝が、新入りに声をかける場面。
    その労わるようなさりげなさは、かつて自分がしてもらったことそのままだ。
    この終わり方が力んでなくて秀逸。
    台詞と言いこの終わり方と言い、すごく洗練されていてある意味洒落た演出だと思う。
    これ、「ナイアガラシリーズ」にならないかなあ、
    毎回変なおじさんが出て来て、みんないろんな人生があって面白そうだと思った。

    本編ではないが、劇団HOBO ホームページの「予告CM」がめちゃめちゃ笑える。
    喰始さんの「森の熊さんを詩吟でやります」って可笑し過ぎでしょ。

    力で押すのではなく、受ける芝居ってこういうことなのかと再認識した舞台。
    この台詞、この会話、私にとって絶対次も観たい劇団となった。
  • 満足度★★★★

    オヤジの魅力
    ホームレスの人たちは、人とのつながりを大切にしているのかは知らないが、展開されているのは現実味のある粋なオヤジ同士の日々のお付き合いで、居心地が良かった。 演技というより地の様に見えました。

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