期待度♪♪♪♪
終わりの始まり
当に我々の日常だろう。決定づけられたのは、無論、3.12である。3.11ではない。3.11は自然災害であり、甚大な被害は多くの人々に今なお深い傷を残している。然し、我が国は、世界で最も地震の多い国の一つであり、大地震に至っては、当にトップクラスの地震国なのであるから、これまでにも地震による被害は散々経験してきた。だが、なんとか立ち直ってきたのもまた事実である。然し、3.12は、完全な人災であり、その影響は、放出された放射性核種を物理学的に考えれば、発表されている核種だけから判断しても25万年以上、更に、未発表ではあるが、考えられる核種を計算に入れれば数億年から数十億年の長きに亘る。
我々に残された日常とは、即ち見えない死の汚染の中でDNAを日々刻々破壊され乍らの日常である。DNAが破壊されるので癌や白血病のみならず遺伝子疾患にまつわる総ての症状が疑われるのは明らかである。このような日常は、我らヒトのみの問題ではない。バクテリアからヒトまでありとあらゆる動植物を含む生命体に影響があるのである。更に、生物と無生物の間に位置するウィルスなどへの影響も考えねばなるまい。ウィルスがどのように変化し、生物にどのような影響を与えるか。現段階では、誰も明確な答えは出せまいが、影響が無いと言い切れる保証もない。
このような状況で、祖父の帰還で何がどう変わるのか。未来は、見えてこないだろう。それなら、どのようにヒトは夢見るのだろうか?
期待度♪♪♪♪
家族の日常
「生存者のみなさま」と呼びかける、劇場の地下に棲むアオヤギアカシとは、死者なのか、劇場わらしみたいなものなのか?不思議な家族の日常をのぞいてみたい。