孤独行進 公演情報 孤独行進」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    ありそで無さそで、
    しかし、想定の範囲内。

    ネタバレBOX

    客中劇とでも言いましょうか、最前列の三人と後方の一人による常識外れな客とその連れのコント…、最初、客席に入ったときに前の奥の方から順番に詰めて座らされたので嫌だなあと思いましたが、CD1枚だしと我慢しました。実際、平場の二列目で本当に見づらかったです。でも、お客さんコントのための仕込みのためには必要だったのですね、納得しました。

    前半がゲネプロ、反省会や小道具が無くなったり客中劇があったりして、後半は演出家兼役者が始まってすぐに自律神経失調症で倒れ、急遽代役を立てたもののハチャメチャな本番となってしまうという構成。

    しかし全体で約2時間30分、客中劇だけでも30分以上はあったのではないでしょうか。長過ぎで疲れました。

    ペリエネタは、もっと泡立つのかと期待していましたが大したことはありませんでした。さらに、もう一本飲まなきゃ。それが無理ならゲネプロも調整しておいて、本番なのですからゲネプロと同じことをしなくちゃダメでしょう。
  • 満足度★★★★

    舞台裏
     最近、舞台裏を演じて見せる、という内容の芝居が多いように思う。無論、清水邦夫の{楽屋」はその傑作であるが、自分が最近、見る舞台裏は、かつての芸の道の厳しさを舞台裏を使って表現するような作品ではなく、むしろ、もっと下世話な話を舞台化しているように思われる。たとえば、劇団員同志の色恋、たとえば努力しているのに報われない歯痒さ、妬み嫉みとスターシステム、更には、近年、自分の才能を演劇だけではなく政治に発揮し官僚を抱き込んで自己の利を図る輩まで出てくる世の中についてゆく気の無い誇りと貧乏というジレンマに悩む姿などが投影されているような気がするのである。
    周知のごとく、この国の文官の文化レベルは異常に低い。従って、既に評価されている文化に対しては、補助金も援助も惜しまないが、自分達の目で見て優れたものを見分ける目は彼らに無いので、有名になった人物が、政治的手腕を用いれば、たやすく籠絡できるのだ。こんな奴バラが跳梁跋扈する今日の演劇界で「芸術至上」を懐に抱えた未成熟でぶきっちょな表現者が、やる気や決意の固さばかりで対抗しようとするとき、このような様式が現れるのではなかろうか? ただ、自分は思うのである。一時、その危うさ、新鮮と見まごうやぶれかぶれ、が評価されるにせよ、それは長続きしない、と。エネルギーの使い方に無理があるからである。それより知的、知恵レベルで武装し、その方面から、敵を殲滅すべきである、と。
     だが、何はともあれ、今の彼らを見ておく必要はあろう。そして、考える必要も。

  • 満足度★★★★★

    たしかに百鬼夜行
    この時期、見ててちょっと涼しくなる真面目(?)な心霊ものかと思ったら…。

    ネタバレBOX

    ゲネプロまではうまくいったのに、その後の楽屋のゴタゴタや、本番の大波乱、しかも、客席に面倒くさい連中がいるという、本当に百鬼夜行状態。現実の世界でも多かれ少なかれあると思しきトラブルをぎゅっと凝縮して舞台化したもののようですが、見ていて一番気の毒に思ったのが卵アレルギーの人。最初は顔が発疹だらけになって、次に出て来てた時は肌が見える部分は全部真っ赤。あ〜あ〜あ〜。

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