クライシス百万馬力 公演情報 クライシス百万馬力」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
21-23件 / 23件中
  • 満足度★★★★★

    圧倒的なパワープレイ!!!
    なんだか最初から最後まで圧倒されました。役者、スタッフ、ひとりひとりの力量が存分に発揮された舞台ではないかと思いました。いろんな群衆を演じた役者さん達も、ひとりひとり力量を持っている人達ではないかと思いました。いろんな意味ですごすぎです。

    ネタバレBOX

    最後に舞台が変形していくとこや、踊る大捜査線のリズムを引用して、リズムを打っているとことか本当にもうすごかった。
  • シアタートラム
    「看板娘ホライゾン」以来のホチキス新作公演。なかなかのハイペースで公演をうってくれておりますな。収まりの悪い形のフライヤーが、どこ公演の織り込みでも目立っていた。

    ホチキスらしいエンターテイメント。いつもより若干テンポが悪かった気もするが、役者さん達は皆いつも通り素晴らしく、キレキレなホチキスアンサンブルを観させてもらった。

    ただ・・・今回は脚本がヒドい、、、あれはやっつけ仕事でしょう。失礼な言い方かもしれないが、これまでに米山和仁さんの作品は10作品近く観させてもらっている。そんな中での感想だ。とにかく今回の本はヒドいと思う。適当過ぎで、行き当たりばったり過ぎで、心が全く入っていなかった。意図的にベタにしているのだとは思うが、設定があまりにも手抜き過ぎる。ベタである理由がどこかで提示されれば良いのだが、目的も意図も見えないベタ。ご都合主義の、露骨に無茶苦茶な設定だった。

    こころなしか役者さん達も演じづらそうに見えた。。。あんなに取って付けた様なご都合主義のセリフ&演出の連続では、観させてもらっていて正直しんどかった。。。ホチキスは大好きな劇団だけに、どうしてしまったのだろうかというのが今作に対する感想だ。まあこういう時もあるのだろう。

    シアタートラムには無線LANはないのかなあとウロウロしていたら、向かいのセブンイレブンから電波が飛んできていた。

  • 満足度★★★★★

    堪能しました
    これまでにも面白い舞台をたくさん見ている劇団ですから、それなりの期待をもって観にはいったのですが、そんなもので賄えるような面白さとは桁がちがっていて。

    思い切り満ちた舞台を堪能しました。

    ネタバレBOX

    大きなトラムの舞台ですが、
    ひとりずつの役者達がしっかりと舞台に立って、
    その広さに負けていない。

    ひとりのシーンでも、ふたりであっても、
    30人が舞台一度に舞台を埋めても、
    役者達それぞれのそのロールへの張りのようなものが、
    常に観る側を捉えていて。
    初日ということで、特に前半は、間のとり方とか台詞の流れとかも
    やや迷いや澱みがあったりもしたのですが、
    キャラクターを背負う凛とした気概のようなものが
    役者達にしっかりと内包されていて。
    それが、ひとつずつのシーンを
    物語の色として組み込み
    さらなる半歩を生み出して観客を舞台に惹きつけていく
    力となっていく。

    ひねりもちゃんとあり、
    どこか素敵な薄っぺらさも作りこまれ、
    滞らず、一方で観る側を置き去りにしない展開にしっかりと引っ張られる。、
    登場人物それぞれの個性が
    また様々に楽しいのですよ。
    笑いどころも満載で、
    でも、場当たり的な設定ではなく、
    いろんなベクトルの貫きがあって、
    観る側がちゃんとその色に乗っていける。
    二人の兄弟、女組長、キャバクラとホストクラブの男と女、
    そして診療所と警察と、
    ちょっと60年代の日本映画の猥雑が、
    やがてどこかSFちっくな物語のアクションやかぶきと
    絶妙に重なり合って・・・・。

    さらにはアンサンブル的なロールの役者達にも
    抜群のクオリティがありました。
    群集的なミザンスを作りながら、
    ひとりずつがちゃんと歌えるし
    しっかりと歌えるし、踊れるし、演じられるし、
    とにかく、その場に精度と切れ味をもったニュアンスを作れる。
    On B’wayの舞台などでは、
    それこそ演劇学校であれば先生クラスの人たちが
    比較的小さな役であっても舞台をしっかりと支えているという話を
    聞いたことがあるのですが
    この舞台でも力のある役者が舞台を満たし
    作品の厚みを強かに支える。
    で、物語を動かす役者達がそれに負けずにさらに引き立って。

    終盤、劇中劇での、
    超有名戯曲&ミュージカルのパロディなど
    そんじょそこらの紛い物と一線を画す見応えがありました。
    場に観る側を満たす切れと、
    本家との強かな重なりと遊び心が
    紡がれ織り上がり、温度をつくりグルーブ感を醸し、
    観る側を満たしていく。
    ジェット団とシャーク団よろしく
    場に鮮やかやな対比を作る男達と女達が
    舞台の広さや高さをいっぱいに使い、
    その場のロミオとジュリエットを、
    ちゃんとこの物語的な主人公に押し上げていく。

    それは、そのまま、終盤の舞台の役者が作り上げる世界の
    スピード感や熱へとつながって。
    最後の舞台装置のけれんも、しっかりと生きて・・。
    もうこうなると、舞台初日で前半が少々硬かろうが、
    暗転がちょいとごそごそしていようが関係ない。

    たっぷりと満たされて、本当に心地よくダブルコールをさせていただいて。
    芝居というよりは、すごく良質なミュージカルコメディを観たような
    高揚にたっぷりと浸されてしまいました。

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