満足度★
荒筋は説明通り・・・・
でも内容は自分の拙い脳みそでは理解が出来なかった・・・・。
始終疑問だらけで納得・理解といった、
カタルシスが得られなく残念でしたが。
主演の男女お二人は熱演でありました。
(1時間15分)
満足度★★★★
視座
登場人物、男1人、女1人。この男女の関係に意味を見出そうとすると、不分明になる。意味に拘泥するならば、ピストルの強制する世界と考えるのが、最も近いかも知れないが、それだけに終わらない要素も孕んでおり、ピストルを男性性器と捉える事も可能ではあろう。然し、それでも釈然としない。
自分は、むしろ想像力の生まれる場所で、役者は身体を用いて互いをインスパイアし、観客がその様子を見て、イマジネーションを広げる共同作業へのエチュードと見た。役者は、当然、観客からのレスポンスに反応して新たなイマジネーションのヒントを身体化する。この行為はループ構造を為していて、少しずつ内容に変化が起こる。その過程をこそ、見るべき作品だったのではないか。肝心なことは、このような視座・視点を持つことによって、意味という監獄から自由になることである。観た者にこのような発想をさせてくれた役者陣、演出家に感謝したい。
満足度★★
密室の男と女
香港で上演された作品の日本初演で、男女2人による謎めいた物語でした。
裸電球がゆっくりとともるとスーツ姿の男とドレス姿の女が銃を構えて向かい合っていて緊迫感のある会話をする1分程のシーンが、立ち位置やポーズを変えながら何度も繰り返される冒頭に続き、次第に会話が発展するものの、お互い自分が誰だかも分からず、銃がカクテル、スマートフォン、バナナに変わって行き、最後に2人の関係がうっすら浮かび上がったところで終わる物語でした。
暗転時にレコードかテープを逆回転する音と共に戦闘機の爆撃音が鳴っていたので、戦争と関わりのあるテーマが秘められていたのかもしれませんが、繋がりが分かりませんでした。
シーンがループしていることを登場人物が認識していたり、0に何を掛けても0であるというような台詞や、客席までが物語の世界の一部であることを示唆する台詞があったりと、メタな構造がありそうでいて、それが活かされていないのが残念に思いました。
オリジナル自体がそのようなテイストで、そのまま日本にアダプテーションしただけなのかもしれませんが、主に笑いを狙った箇所での日本向けに脚色した部分が、下世話になり過ぎているように感じました
物語としてはあまり楽しめなかったのですが、出演者2人の熱のある演技が素敵で魅力的でした。強気な中に可愛いらしさが垣間見える内田亜希子さんと、気弱そうでいてコミカルな雰囲気もある内田健介さんの対比が良かったです。