招待されなかった客「ご来場誠にありがとうございました!」 公演情報 招待されなかった客「ご来場誠にありがとうございました!」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    ちゃんと魔法も使ってました
    魔女の館で展開する、神父と魔女の噛み合ない会話やそれぞれに似合った衣装、どれをとっても見飽きない。不条理劇と言われると敬遠されがちだが、そんな事はなく、素敵な役者二人による雰囲気の良い劇場で過ごした濃密な70分舞台。

    ネタバレBOX

    壁の魔女の衣装や魔女アイテム、箱庭みたいな街の模型。全てにおいてかわいくってお伽話のよう。
    魔女は風邪をひいて小間使いのエミリーを呼びまくるが、いつまでたっても出て来ない。魔法は使えるけど、この世界でも病気を治すのはやっぱりお医者さんらしい。魔女仲間に電話はしても一方的に話が終ってしまう。

    魔女は出した覚えのない招待状を持って無賃乗車で訪れてきた神父。
    招待状の文面から明らかになっていく孤独な魔女と、魔女裁判に関わったため、教会の協会?から破門された神父。
    流石に魔法は使えるが時間泥棒までは出来なかったか。
    噛み合ないと思っていたやり取りも、旅立つラストに二人の孤独さがより際立って見え、最後まで見飽きなかった。
    面白かった。
  • 満足度★★★★★

    1番前の席で観させて頂きました〜
    演者が手の届く位近い所にいて大興奮でした!
    また小さい小屋でぎゅうぎゅう詰めになってお芝居を観るのがなんだか新鮮でGOOD♪
    知らぬ間に物語の世界にぐっと引き寄せられ、ベテランお二人の芝居を堪能させてもらいました。
    こういう芝居は今後中々観れないんじゃないかなあ…。

  • 満足度★★★★

    毎日が”不条理”
    別役実の不条理の世界、しかも二人芝居とあって楽しみに出かけた。
    役者の個性なのか、演出なのか、“不条理”なんて忘れて普通に笑っちゃった。
    それにしてもアトリエ公演、なんと素敵な空間なんだろう。

    ネタバレBOX

    下北沢のアトリエ乾電池へ初めて行った。
    入口のスタッフさんといい、靴を脱いで入るアトリエといい、とてもよい雰囲気で
    フライヤーのなんだか可愛い絵と同じ柄の当日パンフやチケットも嬉しい。
    セットの“魔女の家”も、おどろおどろしいのではなくて“小さい魔女”の感じ。
    横長のテーブルには乱雑にボトルやグラス、本などが置かれている。
    上手側のテーブルには「わが町」のミニチュア、白い人形が配置されている。

    やがて魔女(角替和枝)が登場、風邪をひいてアスピリンを探しているのが可笑しい。
    魔法で治せないのかしら。
    その家を訪れたのがマシュウ・ホプキンス神父(ベンガル)。
    招待状を持ってきたのだが、招いた覚えのない魔女は困惑する。
    二人の噛み合わない会話が始まり、次第に互いのことが明らかになっていく・・・。

    魔女と神父の会話を聞いていると“不条理”とは
    噛み合わない会話、すれ違う思惑、自己中な物言いのことだという気がする。
    自分の価値観とずれている相手はみんな“不条理”なのだ。
    真のコミュ二ケーションが成立しにくい今の時代では
    毎日が“不条理”の連続だと気づく。
    そしてそれこそがリアルな会話であることもわかる。

    「だから、さっきからそう言ってるじゃないか」
    「自分が言ったんだろう?」
    「それはこっちの台詞だよ」
    「はあぁ?」

    1日に1回は口にしそうな言葉、
    そう言いたくなる状況こそが“不条理”の世界なのである。

    会話がひどくリアルなのは役者の力量だ。
    静かなコントみたいに随所に笑いがにじむのは、
    成立しないコミュニケーションをそれでも受け入れる経験値のなせる技だ。
    だから若い役者さんにはこういう“不条理”は難しいのではないかと思う。

    衣装、特に魔女の靴と神父の帽子が可愛くて見とれてしまった。
    またよく似合ってるんだな、これが。

    魔女も神父も孤独な人たちであり、孤独な商売である。
    その二人が「わが町」の濃密な家族意識に向かい合うとき、
    その孤独が共鳴して思いがけない親近感を呼ぶ。
    相反する立場であるはずの魔女と神父が一緒に列車に乗って(多分無賃乗車で)
    どこかへ旅立とうというラストは、それこそが“不条理“な話だろう。
    にもかかわらずこの説得力はなんだろう。
    孤独な二人が一緒に旅をする・・・そのことに
    妙に安心してアトリエをあとにしたのであった。
  • 満足度★★★★

    珠玉の大人芝居!でした
    本当に贅沢な空間(笑)おいしかったです。別役ワールドの可笑しさもベンガルさんの小技も、角替さんの魔女ぶりとか…。ぐふふ。。。

    ネタバレBOX

    なぜ別役さんがあの「わが町」を題材にこの芝居を書いたか知りたいです。東京乾電池のアトリエに初めて伺いました。なんかうらやましい感じの良い劇場でした。
  • 満足度★★★★

    面白いアトリエ公演
    劇団乾電池を初めて観劇しました。
    ベテランお二人の小気味良い台詞のやりとりの二人芝居を堪能しました。アトリエ公演に相応しい別役実作品でした。

  • 満足度★★★★

    ベテランの味
    ベンガルさん神父のつぶやきやセリフの間と、マイペースキャラの角替さん魔女の会話劇、可笑しく楽しかった。 期待通り!

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