ミス・サイゴン 公演情報 ミス・サイゴン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    みました。
    引き付けられるところもあればそうでないところも、といった感じが最初から最後まで続いていました。
    歌っていないところは変なところも多く、目についてしまった印象でした。
    客席の盛り上がりがすごく、初見の私はおいてきぼりな感じを受けました。
    素敵なキャストさんもいました。

  • 満足度★★★★

    劇団四季よりいいじゃん!
    劇団四季とは,なにか。浅利慶太の父は,築地小劇場の創立メンバーだった。フランス語で,Quatre saisonsから,四季となっている。日生劇場から手を引き,演劇の東京一極集中をさけるべく,全国各地での公演をめざす。浅利慶太は,新劇関係者のような,「愚かな観客にまで観てもらわないくてもいい」と思わないところがあった。浅利は,『ウェストサイド物語』を,ブロードウェイから取り入れた。そのまま招いたのだ。有名スターに依存する東宝とはちがい,劇団四季は,アンサンブル中心のものだった。劇団四季の大ヒットは,『キャッツ』である。劇団内には,スターはできにくいシステム。浅利慶太は,カリスマ性を持っているので,後継者問題は難しい。

    観客動員数というのを比較してみるとき,演劇の種類が問題になる。劇団四季は,年間観客動員数で,松竹・東宝をぬいて首位になる。松竹には,歌舞伎もあれば,新派,松竹新喜劇もあった。また,東宝には,女優芝居があり,演劇&歌謡ショーが含まれていた。東宝には,『レ・ミゼラブル』があったものの,ほとんどが,ブロードウェイ・ミュージカルだった劇団四季は,松竹・東宝とは少し異質であった。松竹・東宝には,団体客が目立つ。商業演劇としては,団体客で対応した方が成功だ。でも,劇団四季は,団体客よりは一般客がチケットを個々に買うことをめざし,作品に集中させる。ディズニー・カンパニーは,ブロードウェイにも進出している。『美女と野獣』『ライオン・キング』である。劇団四季は,ミュージカル分野でびっくりするほど貢献している。

    でも,東宝だっていいものがあるよ・・・

    『ミス・サイゴン』は,どういうミュージカルだろうか。物語は,オペラで同様のものがあり,舞台を「ベトナム戦争」に移したものであると良くいわれる。

    『ミス・サイゴン』は,『レ・ミゼラブル』とはちがって,現代史のある部分を,観るひとに伝えてくれるものだ。『ミス・サイゴン』を観ていると,確かに,アメリカ兵がアジアに来て,ある戦争をしていたという事実が実感としてわかる。

    キムという娘は,思いのほか一アメリカ兵に恋をしてしまう。その子どもを育て,もう一度アメリカ兵に再会することを夢見ている。アメリカ兵にとっても,キムのことは忘れられない思い出である。ミュージカルでは,アメリカ兵は,任務であるので,強制的に母国に帰還せざるを得ないので,確かに悲恋ともいえる。

    実際,キムが,アメリカ兵の妻と再会し,ショックを受け,子どもを預けて,自殺する流れは,たいへん気の毒である。

    この作品から,何を学ぶか,どういう印象を持つか,ひとそれぞれだ。アメリカ兵の身勝手を責める意見も多い。また,アメリカ兵の行動に翻弄されたキムは,愚かで,そのようなアジア人蔑視のミュージカルに反感もあって当然だろう。

    ただ,そういったことを前提としても,「激しく生きている」キムがそこにいる。何度も観る場合,きっと,転落していくことがわかっていても,また観てしまうのだろう。

    作品のオープニングは,場末の売春宿。そこで,ほとんど下着同然の若い女性たちがダンスし,それを,狂言まわし役が見ている。舞台が進むと,ベトナム戦争の雰囲気をあまりにリアルにイメージする,国旗,兵士の行進などがあざやかに広がる。ヘリコプターも印象的だった。

    『ミス・サイゴン』とか,『レ・ミゼラブル』というものは,ほかのものに比べ,音楽性から何から抜群の完成度を持つものであろうから,一度は観て圧倒されるのも大事だろう。

  • 観てきた
    9/6

  • 満足度★★★★

    J列で
    新妻聖子の歌がすごく良かった。演技も良かった。
    命をあげようってやつ。
    カーテンコールすごい盛り上がり。

  • 満足度★★★★★

    新妻キム、更に良し!!
    今日は、当初観る予定ではなかったのですが、ひょんなことから、観劇。

    先日、新演出に、驚嘆したので、今日は、わかった上で、丹念に、注視して、再観劇。更に、満足度が高まりました。

    先日は、気づかなかった、エレンの新曲も、よく耳を欹てて聞いたところ、メロディは、以前の曲の方が印象深いものの、内容的には、エレンの心情を良く説明していて、理解度が増した気がしました。

    新妻さんのキムは、初演の時には、ぎこちなかったのですが、その後、いろいろな難役を経験されて、深みの増したキムとして、戻っていらっしゃいました。

    こうなると、知念キムも、もう一度拝見したくなりますが、時間もチケットもなくて、残念無念。

    相変わらず、幼少のタム役者君に、脱帽!

    ネタバレBOX

    いつも、公演中盤から、市村さんのアドリブが加速するので、今回も危惧していたら、先日は、なかった台詞が幾つか加味されていました。

    今日のところは、舞台内容に支障がない範囲ですが、基本的に、コメディでない作品に、あまり個人的なアドリブを持ち込むことには、賛成出来かねる思いがあります。

    客席のカーテンコールの拍手が、喜びに満ちていて、一緒に行った長男が、幕間に、「ミス・サイゴンって、こんなに、面白い作品だったっけ?」と驚いていました。彼も、本田美奈子さんと岸田聡さんのコンビから、観て、今回の観劇は4回目でした。

    満席の理由がよくわかる、素晴らしい、改良「ミス・サイゴン」、更に、実感を強めました。
  • Ⅰ列で寝不足で寝た
    お金もったいない

  • 満足度★★★★

    180度違う新生「ミス・サイゴン」
    これは驚きました。演出で、ここまで別の作品に生まれ変わるとは!

    今、この作品の上演の意味がわかると言うか…。

    アメリカ人の本質を見事に活写した作品になっていました。

    今までのように、「ミス・サイゴン」の名曲の数々と、キムとクリスの恋愛模様を堪能しようと、劇場に足を運ぶと、肩透かしを食らうかもしれません。

    1幕は、正直、とてもつまらなく感じます。でも、2幕で、エレンが登場すると、新演出の意図するところが明確になり、俄然興味を引かれました。

    初演から、20回以上観劇した作品ですが、今回程、終った途端、「この芝居、大嫌い!」と感じたことはありません。

    新演出の狙いどおりだったのかもしれません。

    ネタバレBOX

    笹本キム、原田クリス、岡ジョンの日でした。

    今までと、演出とセットがまるで違って、以前は、同じように感じた、サイゴンとバンコクのキャバレーの様子1つ取っても全く別の作りになっています。

    サイゴンとバンコクとアメリカと、それぞれ、リアルに、その国の特性を表出するセットの見事さに感服しました。

    セットで、その国の特性を出すことで、クリスの精神的立ち居地も暗示しているような気がしました。

    1幕のクリスとキムの恋愛模様は、今までのようなベットシーンではなく、ぼろい階段でのラブシーンとなります。はっきり言えば、せっかくの名曲を楽しみにしていた人には、とても残念な場面設定だと思います。
    でも、2幕で、妻のエレンとの関係性を見せられると、この演出意図が理解できるのです。

    つまり、クリスにとっては、キムとの恋愛は、その場しのぎの足掛け程度のものだったということを表したくて、階段でのラブシーンにしたのではと思えるわけです。

    今まで、気付かなかったのですが、2幕での、キムのクリスとの別れの回想場面は、あれは、あくまでも、キムの妄想でしかないんですよね。

    これまでの上演形態だと、キムとクリスは、お互いに相思相愛だったような描き方で、そのため、2幕で、エレンにクリスが言う台詞は、本音ではないような解釈が成り立ち、クリスが、優柔不断な男のように見えたのですが、今回の上演では、クリスにとっては、キムはあくまでも現実逃避の道具に過ぎず、2幕で語られるエレンへの言葉こそがクリスの本音だと捉えられるのです。

    「ブイドイ」が、ちゃんと演説様式になっていたり、対立する人物の歌唱が、ぶつかり合って、耳に心地良く感じられないのも、演出意図なんでしょう。

    ヘリコプターも、映像が、見事に、実際の登場人物の動きとマッチして、むしろ今まで以上に、リアルに感じました。

    昔は、おもちゃみたいなヘリが動かなくなって、そのため休憩が1時間以上にもなったり、いろいろ機械の不具合のせいで、せっかくの役者さんの好演に、水を差すケースが多く、大変でした。

    市村さんのエンジニアも今まで拝見した中で、一番良かったように思います。

    岡さんの、キャバレーでのオサワリシーンが、ちょっと見ていて気恥ずかしくなるのと、笹本さんが、相変わらず、母親には見えない点を除けば、私には、今の上演の意味を感じられるという点においても、この「ミス・サイゴン」は一見の価値ありだと思えました。

    ただ、やっぱり、1幕のつまらなさは、演出意図だとしても、正直やや残念な気はしてしまいます。
    一般的なミュージカルファンのおば様方は肩透かしを食うミュージカルかもしれません。

    でも、ハワイの住民の騒音被害には配慮しても、沖縄の人々への配慮はしない、アメリカ人気質は、とてもよく出ている、新演出傑作「ミス・サイゴン」ではないでしょうか?
  • 最前列で寝不足で寝た
    俺の自由だ

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