いつかの日の 公演情報 いつかの日の」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-16件 / 16件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/05/05 (月) 13:00

    東京都下の2つの市の合併を背景に市役所職員を中心に同性婚を望む市民らも描いた物語……というのは事前情報で知っていたが後半で「そんな要素」も取り入れるとは!
    そしてそれはテーマとしてはありがちではあるが、その切り口/描き方が斬新で感服。
    また、市役所の受付カウンターを外食チェーンのように(笑)U字型に張り出させた装置、その工夫によって例えば割烹のテーブルなど複数の箇所として使って転換をスピーディーにするのもいつもながら巧み。

    ネタバレBOX

    市民の出兵届を処理する(=戦地に送り出す)市役所職員を描くことで反戦/厭戦を主張するのが稀有にして見事。時勢が時勢だけに生々しく本当に「ヤだなぁ」と思った。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    めっちゃ良かった。中盤からの急展開にびっくり。思わず泣いた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白かったです。それぞれの立場からの見方が分かり易く考えさせられました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    良き作品でした。
    泣きたくなる。

    ネタバレBOX

    新東京市の未来の市民が幸せであればいいですね。
  • 実演鑑賞

    良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    あの展開を想定して書いていたのか、書いている内にああいう展開に進んだのか、とにかく観ていて驚かされた。役者陣もみな良かったが、全体をさりげなく支えていたセットの良さも流石。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    演技も脚本も120点!!ブラボー!社会風刺が処々に散りばめてられており、最高に楽しめた舞台でした。どなたか行政マンがいらっしゃるのか?臨場感溢れるセリフが多々ありましたね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    前半の公務員ならではの悩みから後半の急転が凄かったです。
    今後無いとはいえない結末で考えさせられました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    初観劇続きである。「ちゃん」の付く他の団体とごっちゃであったがこの度明確に識別した。好感度は高い。小劇場(狭い空間)ならではの工夫のある演出と、ビジネスライクな関係での相手を刺す(懐に入る)台詞が何気に巧い。家族や友人と異なる「仕事」上の人間関係はある固有な距離感を持つが、この要素を対立でなく融合のベクトルでドラマに組み込むてえのは、リアリズムにおいては難度が高いと思う所、そこを雄弁に書いている(中津留氏などとも少し違うテイスト)。若い俳優達も良い仕事をしている。

    ネタバレBOX

    本作のテーマは台詞に頻出する言葉を借りれば「いつもの(日々)」。舞台は場面によって交錯するが主に「市役所」の市民課窓口のエリア。現在進行形の日本社会という下敷の上に、成長や競争の局面にも言及しながら形作られる「いつもの日々」が、ささやかに、またそれなりに波乱を帯びて描かれ、一つの極点を示すのだが、これが大転換を経た情勢に置き換えられるとは想像もせず。
    ただし様相を変えて浮き足立つ「いつもの日常」が着地のしどころを求めてドラマが足掻きながら歩を進めた末、前半から貫かれるテーマがやはり浮かび上がる。
    近未来場面では「設定の緻密さ」がハードルとなる所、説明を尽せない部分は残ったとは言え、観客の想像が補うに足るテキストになっていたのではないか。
    人間の志を高く引き揚げ得る人物の描写が、私には素朴に響いて来た。「まあ、あの市長は、何と言うか・・人格者だよね」と雑談交じりに女性職員が会話をする、その当人が登場すれば、饒舌にその所以を示す台詞を吐かせる。

    しかしこの自分の受け止め方は一般的なものだろうか・・とふと思う自分がいる。世の中それなりにちゃんと回ってるんであって、目くじらを立ててる人は「何に文句を言ってるんだろう」(日本の治安は何と言っても諸外国に比べれば格段に高いし、貧困率は高いと言っても皆がスマホを持てる経済状況だったりするわけでしょ)・・そんな風に現状を飲んでいる人がこういうドラマを見たらどう見えるだろう、と。不要な「熱さ」が舞台に横溢していると見えたりするものか・・。
    会場にはやはり若く、かつ素朴な風情を感じさせる人達が多く居て、雰囲気は上々であったが。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/01 (木) 19:00

    初日拝見しました。本当に良かった!前半から後半への切り替えがすごかった。良いお話で演者さん全員の魅力が引き出されてて笑えるシーンも沢山あったけど沢山泣きました。
    観れて良かったです。
    千穐楽も観に行きます。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    おっと、こんな展開になるとは驚き。丁寧なストーリーとセリフにのめり込んでいましたが、ガツンときましたね。下手に書くとネタバレになりそうですが、とにかくおススメです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    公演時間115分があっ!と言う間に感じるほど、キャラ一人一人がたっていて、それぞれに感情移入してしまいたくなりました。
    いろいろな要素がギュギュッと詰まってるんだけど、いつもの日常はいつもある訳じゃないのを、痛感させられたお芝居でした。

    ネタバレBOX

    市役所を舞台に、二つの市の合併を通して、そこで働く人々や市役所に訪れる人々等の普通の日常が、ある日ガラッと変わってしまう。
    戦争。
    この国で?戦地に行かなければならないのか?
    でも、誰かが行かなければ…そんな非日常の中でも、守りたいもののために動く人々。
    いろいろ考えさせられるし、涙が止まらないお話です。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/04 (日) 18:30

    価格4,800円

    控えめに言って良い舞台だと思います。
    配役に則った個性的な役者陣が、ストレートプレイでしっかり物語を作っています。
    本当に公務員として働いてそうな人たち。多様な性の在り方や恋愛観に迷っている人たち。
    リアリティがあってドラマを届けている様な…そんなエネルギーを感じました。
    だからこそ、何気ない幸せに気付かされた時や大切な人を想う気持ちに共感し涙を誘うのだと思います。今の10代・20代の学生にも観て欲しい…心動かされる上演作でした。

    ネタバレBOX

    婚姻やら市長選の話をしているのかと思いきや、後半は戦争がはじまり急展開!
    この落とし込み方が、物語のテイストとしてどうなんだろう?モヤッとしました。
    まるでハッピーエンドからバッドエンドまでを一気に演ってしまった感があります。
    嬉し泣き・悲し泣き、、それはこの作品の意図するところでもありますが、端的なので上演中は感情が揺さぶられるけど、帰り道はあまり記憶に残らず…薄っぺらくなってしまうのが勿体ないなと思いました。また小劇場ならではですが、椅子に座布団くらいは欲しいですね。お尻が痛い。
  • 実演鑑賞

    役者さんが魅力的な方が多く
    素敵なシーンが
    多々ありました😊︎💕︎︎✨️

    ネタバレBOX

    ここからは、私個人の感想になりますが

    難しいテーマを多用しており
    分散しすぎて、浅くて
    どれも今ひとつ
    刺さるものがなく…残念😢

    言葉が薄っぺらく感じて
    見ていて素に戻されてしまい
    入り込めなかった。

    前回観た時(裁判のお話)が
    良かっただけに、期待が大きくなって
    いただけに……😢

    マイノリティへの寄り添い?
    理解?
    ハッとさせられるような
    思いは、得られず……

    戦争が当たり前のように
    日常を侵食していく
    恐怖も感じられず……

    テーマが重く深く大きなものな
    だけに、もっと脚本の深みを
    欲してしまいました……

    役者さん達が力量ある
    魅力的な方が多かっただけに
    残念……😢
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め。
    劇団の活動紹介にある「ポップなくせに理屈っぽい《ロジカルポップ》を売り」、その真骨頂を見るような秀作。社会的な出来事と人間的な思いを巧みに織り込み、幅広く奥深く描いており観応え十分。当日は土砂降りの雨だったが、観に行って良かった。

    身近な所から現代の社会問題を点描し、そこで働く人々の寄り添いが解決の難しさを物語っている。今ある日本の現実と この先もしかしたら という仮想の出来事が巧みに繋がっていく怖さ。劇中の台詞「いつも通りを心にとどめておかないと、すり抜けてしまう」は、物語の芯を的確に表現しており印象深い。

    市民(人間)の切実な願い 思いは、なかなか叶えられないが、政府の思惑はあっさり憲法改悪してまで実行(施行)してしまう。ブローバル化社会において、いつ如何なることが起きても不思議ではない。自分で賢く考え行動することが求められるが、この物語の人々の立場・役割のジレンマが…。
    (上演時間1時間55分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術はシンメトリー、中央に半楕円形(U字型)のカウンター、その外側に各2つの腰掛。後壁は航空(市街)地図。全体的にスタイリッシュな感じ。

    舞台は、東京の或る市の市民課。物語は、女性が 婚姻届を受取り記入の仕方を教わっているところから始まる。女性が帰ってから、職員たちは なぜ一人で来たのか訝しがるが 深く詮索しない。次がLGBTQ+の悩み相談など、仕事は多義にわたる。そんな中、市の合併話が浮上する。平成の大合併を思わせるような展開だが、合理化/効率化といった市民しわ寄せではなく、前向きな捉え方。それぞれの市の特徴は、防災警備に力を注ぎ安心安全、合併相手の市は、民間会社出身の市長が財政基盤を健全化させている。市のスケールメリットはあり、現市長2人は新市長へ立候補予定。事前にビジョンを話し合うが、その中で”新東京市”として24区目を目指すと…。ここ迄が前半で、日常の暮らしに根付いた人間的なドラマが描かれている。

    突然 国が戦争に参加し、徴兵を地方行政に割り振った。市民課は出兵受付係も兼ね、さらに徴兵への補助金支給など、多忙を極める。また徴兵した人をどこへ配置するのか、といった心労が職員の心身を蝕んでいく。そして多くの死者が…。そんな中、両市にいた職員同士が結婚し、新市で働いていた夫が徴兵に応じ最前線へ赴いたが生死不明の状況へ。前半と打って変わり社会的、国家的なドラマへ変貌させる。平凡、小さな幸せは日常の足元にあると…前半と後半と通してそんな思いを抱かせる。

    市民課という身近な存在を舞台に、現代的な問題を点描する。冒頭の婚姻届は、女性同士の同性婚で日本の現行法では受理できない。続いてLGBTQ+の悩みを描き、問題の広がりと奥深さを観せる。現実に色々な考え方や意見があり、それを いくら虚構の世界(舞台)とはいえ、収斂することは難しいだろう。最近、立法や司法などで話題になるが、どう決着するのか不透明。また戦争の件、あっさり憲法改悪をして 参加するが、グローバル化社会にあって 無いとは言い切れない。直接的な戦火、悲惨な状況を描くようになってからでは遅い。その微妙なところまでを巧く描いている。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ジェンダー問題と二つの市の合併による市長選を経糸と横糸な描く、ささやかな良品と思いきや、

    ネタバレBOX

    日本が戦争に参戦という壮大な展開に。

    色々な要素を盛り込み過ぎな感は否めないけど、作者の思いなどひしひしと伝わりました。
    演者の心の動きも、至近距離で見たことも相まって、はっきりと伝わりました。
    これは舞台劇ならでは。

    タイトルはそういう意味かあ。
    てっきり過去と思いきや、未来だった。

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