病んだらおいで 公演情報 病んだらおいで」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    グッときました
    ただのコメディでななく、社会派エンターテイメントなのですね。一風変わった心理治療クリニックでの群像劇、グッときました。

  • 満足度★★★★★

    名作蘇る
    燃えよDTフィールでの初演(『精しき神様』)がリピートするほど面白く、開演前にその改題だと知り、元々高い期待がさらに上昇したが、それをも楽々クリア。
    名作再び…と言うか名作新生す、的な。
    個性溢れる登場人物たちが織り成すドラマ、これも鮮明に覚えている部分とそうでない部分があり、記憶の虫干し的な感覚もまた楽しからずや。
    旗揚げ作品「沼田宏の場合。」同様、代表作的に演を重ねて欲しい。

    ネタバレBOX

    なお、「患者」の1人が実は多重人格を装い、見学に訪れた弁護士を試しているというプロットから、実はあの夜の出来事全体が、亡くなった女性の鎮魂のための芝居という深読みをしたり(初演時から)。
    また、観た日に少女が罪を逃れるために多重人格のふりをするドラマが放映されてビックリ!
  • 満足度★★★★★

    面白いけれど・・
    それだけではなく、現代の人々の深いテーマを感じました。すごく笑ったけれど、考えさせられる事が沢山ありました。実際に私の知りあいでも、心の病に苦しんでいる人がいるせいか、余計に集中して観る事が出来ました。重くなりがちなテーマを、笑いあり感動ありで、上手に演じていると思いました。観て良かったと思います!

  • 満足度★★★★

    伸びる劇団とみた
    久しぶりに笑いのツボを知った劇団の芝居を見た。
    歓楽街の中にある診療所。心を病んだ患者に、一風変わった診療が行われている。
    その際のドタバタぶりが、うまく役とストーリーとを付き合わせて表現されている。
    役者さんも、それぞれが個性的で、脚本とうまくマッチして、白けることなく、
    笑うことができた。

    注文を2つ。

    ①精神の病気と、心の病とは、明らかに異なるのだが、劇の中では、かなり混同して使われていた。
     まかりまちがうと、「差別」にもつながりかねない。慎重に劇に盛り込んでほしい。

    ②これは脚本に。今回は、「病んだ」人の標本箱のような劇であり、その対象とするものは、総論的な感じが
     する。「軽い笑い」としてはいいのだが、ひとつのことにこだわる劇も観てみたい。ないものねだりかも
     しれないが。

    役者さんのそろい方からして、多様な劇を追求できる劇団。

  • 満足度★★★

    テンションの高いお芝居
    初めて観た劇団さん。
    話し出すと強いエネルギーを感じる役者さんたち。
    展開上、大声を出すことが多いしキャラ濃い人多いしで
    こういうの得意でない人にはツライかもしれない。
    私もどちらかというと得意でないほう。笑
    それでも各々の抱えているものが何なのか知りたくて観てました。
    普段接している人に、自分が何をしてるだろう言っているだろう?
    「社会のせい」なんて言うけど1人1人の行動の結果がコレなんだよね
    なんてことが頭をよぎる。明確な答えは出ない。
    でも前を向いていこうかな、という気持ちにさせられた物語。

    ネタバレBOX

    登場人物がやや多かった。多すぎというほどではないのですが。
    始めの方は顔と名前を一致させられず。
    1人1人の思いを吐露させるのは良いけれど、
    結局軸はどこだったの?と思ったりもしました。
    1人1人スポットを当てたために、ちょっと長い感じも。
    それぞれのエピソードは面白かったです。その後が気になる。
    だからラストは「あの後どうなるんだ」とちょっとモヤモヤしましたが、
    でも軽々しく「治った!やったー」とならなかったのは良かった。
    こういうお話は扱いが難しそうですね。

    BGMはもう少し小さくするか控えめな曲だといいかも。
    茶番感が濃くなる。それも狙っていたのかもしれませんが・・・
    あと最後の方の大暴れシーンで使われていた曲を知っていたので
    (しかもわりと好きな歌手の歌で)やや曲の方に気がいってしまいました。
    見せ場のはずなのに、個人的になんかちょっと残念。笑
  • 満足度★★★★★

    社会の縮図
    ステージ上が社会の縮図となっていました。なかなか社会派であるついでに…↓

    ネタバレBOX

    凶悪事件を担当し、病院に取材に来た弁護士に、多重人格が演技でも可能なことを気づかせようというくだりが後半でありましたが、この部分を膨らませて作品を作ると面白そう。
  • 満足度★★★★

    この疲れる日常に
    誰もが病んでいるこの日常生活に一瞬の光と安らぎを与えてくれる面白い芝居でした。随所に笑いの要素もあり,それぞれ誇張された病人の症状も全体としてバランスが取れ,もちろん役者さんの演技力に裏打ちされたんのだが,違和感もなく,安心して観劇ができました。ただ,サイドストーリーが充実している分だけ,メインストリーがどれなんだか明確でもなくなり,はっきりとしたメッセージがなくなったような感が。でも,十分満足できる芝居でした。

  • 満足度★★★

    初見でした。
    西村氏@グワィニャオンの脚本の劇団なので気になっていました。
    なかなか楽しい2時間弱でした!

    ネタバレBOX

    西村さんらしく、登場人物が多いのに、わかりやすく整理されていて、
    無駄がなく(無駄な人も居なく)、とても観やすかったです。

    ただ、劇中劇が、長く感じる時がありました。

    あの椅子(モリエール)で約2時間は、ちょっとお尻にきついかな~と。
    もう少しクッションの良い椅子の会場でやっていただくか、あと15分短くしていただけたらなぁと(^^;ゞ
  • 満足度★★★

    なかなか面白かった
    心理治療クリニックの治療方法がユニークであった。
    上演時間約110分。

    ネタバレBOX

    心が病んだ人たちが集まる心理治療クリニック。
    ここの治療方法は、芝居を演じ、ストレスを発散させるというものだった。

    芝居を演じる上での演出が大げさな感じで、面白かった。
    役者陣の個性的な芝居も楽しめた。

    脚本は、それぞれの患者ごとの芝居があり、1つ1つはなかなか楽しめた。
    ただ、各患者にスポットを当てた結果、芝居の伝えたかったことが、
    ぼけてしまったように思えた。
    結局、誰が主役だったのだろうか?どの話が核だったのだろうか?

    最後、付けたしのように、弁護士先生に多重人格は演技できるということを
    分かるまで、芝居は続けるという下りがあった。
    私にはこの話を軸に展開させた方が面白かったように思えた。

    受付のスタッフの皆さんの対応が良かった印象。
    特に、終演後の帰り客に対する挨拶は、皆さん丁寧で気持ちよく帰途につけた。
  • 満足度★★★★★

    病んでる時代
    “異色セラピストコメディ”とうたっているが、個々のエピソードにホロリとくる。
    出演者も多いがよく整理された構成と充実の劇中劇がテンポよく進み、
    終わってみれば「私も行きたいクリニック」であった。

    ネタバレBOX

    内海心理治療クリニックは、飲み屋街の一角、
    元スナックだった所に開業したクリニックだ。
    カラオケステージやミラーボールがそのまま残っている。
    内海年也(濱仲太)は、押さえ込まれた自分を開放するため、患者に演劇療法を施す。
    ここへ、ヤクザの親分と舎弟、看護師、役者、数学の教師、女子プロレスの選手など
    超個性的な面々が救いを求めてやってくる。

    内海先生が当て書きする台本通りにセリフを言ううち、次第に素の自分が顔を出す。
    堪え切れずに溜め込んでいたものを吐き出し、自分をさらけ出すようになる。
    この過程がとても面白い。
    コメディを面白くするのはマジなキャラと意外なバックグラウンドなのだと痛感する。

    女子プロレスの赤マムシ三太夫(五十里直子)やリストラされた尾久(田口勝久)の
    切羽詰った告白には思わず泣きそうになってしまった。
    国会議員(中山英樹)の横柄な態度が素晴らしく板についていると思ったら
    ゲイだったとわかって、それを隠そうともしないところがまた面白かった。
    このクリニックは元スナックだった場所だが、
    集まった中でも突出して愛想よくチャラい感じの男(濱崎元気)の
    「実はここで店を経営していたのは自分で、破産して店も家族も失った」
    という告白は、本当に切ない。
    ヤクザの親分(二川剛久)と舎弟(原ゆうや)のストーリーには、
    このエピソードで1本芝居が出来そうな重みと悲しみがある。

    笑いながらも共感できるのは、一つひとつのエピソードが現実的なこと、
    劇中劇が充実していて単なる再現ドラマに終わっていないことがあると思う。
    参加者一人ひとりにスポットを当てるなど、照明もわかりやすくよかった。

    全体を束ねる内海先生は常に「大丈夫です、やってみましょう」と励ましてくれる。
    誠実さと温かさが伝わって来てとても心強い先生だ。
    超個性的な相談者をまとめていく説得力とオーラがあって、観ている私にも安心感を与えてくれる。
    彼自身も心に傷があり、それを忘れずにここでクリニックをやっている、
    単なる熱血医師ではないという設定が良い。
    ラスト、みんなでボールを回して最後に死んだ少女が持ったところで
    じいんときてしまった。

    「精神」という言葉の中には「神」がいる。
    この神様は脆く繊細な神様で、この神を守るために私たちは闘っているのだという。
    守りきれなくなったときに駆け込むのが、こんなクリニックであればいいな。
    疲れた夜、だけどこのまま家に帰るのは辛い夜、ここへ来たら少し上向きになるような気がする。
    今日、セラピーを受けたのは、実は私の方だったのかもしれない。
  • 満足度★★★★

    ありそうな
    初めて観たが、面白かった。メリハリが効いていて、キレのいいテンポで進行。おおよそ1時間45分の公演が短く感じた。カーテンコールで、開幕時間が押したことをお詫びしていたのは、親切だと思う(これは初めての体験だった)。

  • 満足度★★★

    精神の病
     元スナックのステージ、カラオケ、カウンターなどをそのまま利用した精神科のクリニック。ここでは、精神科医が患者に当て書きをして、演劇を用いた療法を行っている。役を演ずることで、精神を解放させようとの目論見なのだが。コメディという触れ込みの割には、ギャグの切れがイマイチ。楽屋落ちも多いのではあるまいか。後半はコメディというよりメロドラマになってしまった点も気になる。

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