窓からは夏の空が・・・ 公演情報 窓からは夏の空が・・・」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    人の生き方様々なれど
    静かに流れていくお話に思えます。といっても、起承転結はあり、話の分岐点や伏線も張られていたり面白いです。音響にこだわりありそう。結婚に離婚、みんな色々あるんだろうなぁ。観ながら我が身に当てはめてる人もいるのだろうなぁと思ったりしました。

    ネタバレBOX

    夫婦を巡る離婚のお話。大家さんと先輩のメガネコンビ、面白かったです。住む人みな離婚に関わってはいるけど、曰く付きということもなさそうでした。現代日本では蔓延してるんでしょうか、離婚。
    このお芝居ではSEとマイムが合ってこだわりを感じました。話の分岐が同性愛で入ってくのは思ってもみなくて驚きました。奥さんが、椅子で殴ろうとまでしたり、同性愛だからって気持ち悪いとか言ったり、離婚しなきゃと追い込まれてなのかはわかりませんがメンタルな感じがした。シャキッとしない夫に対して不満がつまり積もったなら、その描写で引き込んで欲しいのはありました。
    自分の考えでしかないですが、昨今は家庭よりも子どもよりも自分というのが、欧米化を言い訳に増えてきてる気がします。このお話の夫は流石に情けないけど、子どもの場合なら普通は見捨てないはず。相手の未熟は自分の未熟だと実体験してるので、そこまでの視点がより脚本、演出、役者が意識して臨んだら、深みは増すけど只々ドロっとしちゃうのかな。
  • 満足度★★★★

    身につまされて、身に沁みます
    う~んとうなずける夫婦の話。しかし離婚の理由はよくわからない・・・。

  • 満足度★★★★

    進むべき道
    築40年の一軒家のリビングルームが舞台。ここに住む妻は離婚を決意し、夫はこれになかなか応じない。そこへ一組の新婚夫婦が訪れる。そこで離婚や結婚についての意見がぶつかり合うが、ドラマを観ているような感覚だった。
    夫婦になって、その関係性を維持していく難儀さも表現しながら、夫婦とは?を考えさせられる。

  • 満足度★★★

    心に残るセリフ!
    離婚を巡る話が中心の物語。
    結婚とは・・・。心に突き刺さるセリフ、深く共感した。
    上演時間90分。

    ネタバレBOX

    ネタバレというか私見である。

    感想としては、「良い物語なのに、勿体ない!」である。
    「一軒家に住むカップルの離婚問題」、および「この一軒家の新たな借り手として見学にきているカップル」のみに焦点を当て、深堀りした作品にすれば良かったのにと思った。

    「主題から外れた一軒家を盗聴した会社の先輩の話」や「四国から来たお姉さんの中途半端な離婚決意話」は90分一本勝負の物語には、失礼ながらいらないと思えた。

    「好きという気持ちから、信頼や尊敬という気持ちに移行できるかどうかが結婚の鍵」というセリフは胸に突き刺さった。
    この物語のまさに根幹に思えた。

    役者陣では、個人的には、話術巧みな大家さん、貫禄十分な姉さん女房(副編集長)、盗撮騒ぎの時の恐怖に慄いた表情に臨場感のあった主人公の奥さんが良かった。
  • 満足度★★★

    NSC
    チケットプレゼントにて鑑賞。
    なかなか面白かった。90分。

    ネタバレBOX

    修造(藤原基樹)と離婚したがっている瞳(大室由香利)は、修造が離婚に納得しないまま家を売ろうとし、早苗(江口ヒロミ)と幸一(高沢知也)の11歳差夫妻が下見にくる。修造の姉・美子(大勝みゆき)や大家の川端(栗本孝仁)らの前で離婚に熱意を燃やす瞳の離婚に踏み切ったきっかけが、早苗が副編集長をつとめる雑誌だったと判明すると、やはり離婚を考えている美子も加わってさらにヒートアップする…。

    ヒートアップして早苗がバツイチ子持ちとわかるくだりまでは、見ごたえあった。
    瞳も美子も早苗も必死でその表情が魅力的ではあるが、女性のほうに重点をおいているように見え、逆に、男性陣の「離婚」観がよくわからなかったのは狙いなのか。バランスとっても良かったかなと。
    雑誌に左右され早苗に頼るような姿勢の女性らの、芯が通っていなく「離婚」の重みを理解していないとこがシリアスでよかったと思う。当事者になると広い目で見れなくなるし。

    ただ、修造に想いを寄せる先輩・村井(宮地大介)の盗聴&同性愛のくだりが、ちょっと冷めてしまった。TVクルーが調査に来るのが非現実的とも思っただけでなく、周りの反応がシリアスでもなく笑いでもなく、観てて戸惑ってしまった。

    演技は全体的に良かった。
    序盤の暴風雨の際、客が暴風雨の中の来訪者に見えなかった。
  • 満足度★★★★

    おもしろかった
    すぐに入り込めました。
    場所は一つだけだけど、登場人物たちが入れ代わり立ち代わり忙しくされていたので、飽きることなく見れました。
    普通に感動してしまいました。
    前向きさを感じました。ちょうどいい季節に見れたなという感じです。

    ネタバレBOX

    大家さんが離婚した理由が気になりました。
    ホモセクシャル的な話のところで謎の笑いが起きていたのが少し残念ですね。
  • 満足度★★★★

    離婚の理由
    築40年の一軒家のリビングを舞台に、離婚したい人、離婚したくない人、
    離婚した人、一人で寂しい人など様々な人間模様が繰り広げられる。
    役者陣がそれぞれのキャラを生き生きと演じていて充実の舞台だが、
    それだけに離婚したい「理由」が語られないことが最後まで気になった。

    ネタバレBOX

    ダイニングテーブルに椅子が2脚、上手に2人掛けの長椅子というさっぱりしたリビング。
    築40年という年代を感じさせるものは特に見当たらないが
    壁に掛かった数枚の和な感じのタペストリーが少し雰囲気を醸し出す。

    この家の住人瞳(大室由香利)が修造(藤原基樹)に離婚届を突きつけ
    署名捺印を迫るところから物語は始まる。
    もう瞳の引越し先も決まり、あとは修造が身の振り方を
    決めるばかりになっている。
    なんとか少しでも結論を先延ばしにしようと悪あがきをする修造。
    そこへ職場の先輩や大家、それに四国にいるはずの修造の姉までが
    次々とやって来て、ことはちっとも進まない。

    さらに不動産屋が、新しい借り手早苗(江口ヒロミ)と幸一(高沢知也)を
    連れてやってくる。
    ついに業を煮やした瞳が皆の前で離婚を宣言、
    雑誌の離婚特集に背中を押されたと話す。
    偶然なことに新しい借り手早苗は、その雑誌の副編集長だった。
    瞳は、この時とばかりに早苗に特集の内容について尋ねる。
    すると早苗の口から意外な言葉が・・・。

    登場人物がくっきりと表現されていてとても魅力的。
    特に女性誌の副編集長で11歳年下の読者モデルと再婚した早苗を演じた江口ヒロミさん、
    キャリアウーマンとしての自信と、再婚した幸せオーラのバランスが素晴らしい。
    所謂キャリアウーマンによくあるヤな女ではなくて
    思慮深く温かみのある女性として描かれていたのがとても良かった。

    彼女の「好きという気持ちが、信頼や尊敬という気持ちに移行できるかどうか」が結婚の鍵だという言葉、本当にその通りだと思う。
    この説得力ある言葉と、年下の幸一との絆を感じさせる初デートのエピソードが
    その場にいたすべての人の心に染み入るのがわかる。

    瞳も修造もチャーミングな人間なのに今ひとつ感情移入できなかったのは、
    瞳の「離婚したい理由」がよくわからないからだ。
    離婚の理由なんて一つではないかもしれないし、言葉では表現しにくいものだろう。
    でもその“表現しにくいものを一生懸命表現して相手に伝えようとすること”が
    “相手と向き合う”こと、最も”エネルギーを要すること”ではないだろうか。
    だとしたら修造にも観客にも曖昧なら曖昧なままに、伝えようとして欲しかった。
    あんなにひとりで先走って(いるように見える)離婚したがる理由は何なのか、
    修造のはっきりしない性格だけが問題なのか、私は知りたい。
    四国から家出してきた姉が離婚したい理由も「いろいろあるのよ」って
    そりゃそうだろうけど、あなたの「いろいろ」のさわりだけでも話してくれませんか?

    ラスト、姉は四国に戻り、二人は話し合って離婚となったが
    あの“ぐだぐだ逃げ一点張り”だった修造が
    いったいどんなふうに向き合って、何が変わってそのさわやかな表情になったのか、
    そのプロセスが一切描かれないので、若干置いてきぼり感を覚えたかな。
    あの二人がもう一度考え直す余地がありそうな結末は、
    希望の気配があって良い終わり方だったと思う。

    それから聞きにくいことを率直に口に出しちゃっては
    周囲から口を抑えられたり「それを言っちゃう・・・」とたしなめられたり、
    というパターンが多すぎて、その言い方でしか質問できないのはちょっと残念。
    この辺がコントっぽくて、魅力的なキャラのなのに会話の仕方が勿体無い気がした。

    終盤、真ん中から外へ左右に大きく押し開く窓を開けた修造の視線の先には、
    夏の空が広がっているのが感じられた。
    人を呼び人を包み込む、この古い一軒家の佇まいが浮かぶようだった。
  • 満足度★★★★★

    膨らんで、真面目で
    エネルギーを使い真面目に考えた結果なら応援します。

    ネタバレBOX

    初っ端から数分間の、署名捺印してよと迫り、なんやかんやと引き延ばす行為の繰り返しは…、離婚は勢いで決めてはいけない、きちんと向き合わなければいけないという終盤の女性向け雑誌の副編集長の話に繋げるための大切な前振りだったと理解はしましたが、何と長く感じたことでしょうか。ベタな繰り返しコントのようでイライラしました。

    話は、色んな人が訪ねてきて、どんどん話が膨らみ、まさかの盗聴騒動まであり、作家さんの頑張りが伝わってきました。

    そして本筋の方は、二人は時間を掛けてじっくり話し合い、正式に方向を決めたのでした。離婚騒動のそもそもの原因が今一つ分かりませんでしたが、真面目に考えた結果なら、二人の前向きなスタートを応援したいと思います。

    副編集長役の江口ヒロミさんは目がキラキラしていて綺麗でした。

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