公演情報
「なべげん太宰まつり『逃げろセリヌンティウス』」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
5月連休のナベゲン祭りの最後は満を持して畑澤聖悟作の新作で「走れメロス」をベースにした物語。5月6日までスズナリ。そのあと青森。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/05/post-5d20cf.html
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/06 (火) 13:00
”教科書的出来過ぎキャラ”オンパレードの原作よりもはるかに人間臭い作品だった。
畑澤氏の前説で青森県と太宰治の強い絆(?)や「走れメロス」の元ネタの話などが
語られ、とても興味深かった。いやー今さら、そうだったのか青森県と太宰治!
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/05 (月) 14:00
座席1階
渡辺源四郎商店、なべげん主宰の畑澤聖悟の前説で、劇団所在地の青森は太宰治を観光資源にしているという話があった。その太宰で一番知られているのは「走れメロス」。なにせ教科書に採用され続けているから子どもたちも皆知っている。本作は走れメロスの面白さを最大限生かしながら、大胆に翻案した興味深い作品だ。
タイトルにもあるように、本作はメロスの親友セリヌンティウスにスポットを当てている。妹の結婚式を終えたら必ず処刑場に戻ってくると、メロスが人質として差し出したセリヌンティウスは親友の言葉を信じている。だが、人を信じられないという性根を持つディオニス王は、メロスが約束の日没まで帰って来られないよう、さまざまな妨害工作を繰り広げる。
ギター演奏も含め7人の俳優が、回転ドアのようにさまざまな役を演じていくアップテンポの演出はとても気持ちがいい。さて、メロスは間に合うのか、と舞台を見つめていると、想定外のラストシーンが待っていた。
あちこちの劇団に名作を書き下ろしている畑澤。年に一度は東京で舞台を行うことにしているといい、今作は大型連休中のスズナリを沸かせている。
実演鑑賞
満足度★★★★
ナベ源劇団員の顔をやはり拝むべし。と本作を観劇。(高校生による「駈込み訴え」の一日公演もかなり気になっており、予定を賢く組み替えれば観られたと悔いたが気を取り直し..。)
さてこちらは「走れメロス」の翻案らしいとは想像されたが、実に巧い・・と観ながら感じ入っていた(「走れメロス」を骨抜きにせず生かしながらも大胆な翻案になっている)。
パロディ要素がある故、自然笑いもそこここに入って来るが、個人的には胸熱である。ナベ源特有の簡素な、高校演劇仕込みの機能性重視の舞台で「感情移入」へのハードルが元々ある所、原作の精神が畑澤氏の走らすペンに乗り移ったかのような饒舌振り。青森と言えば「太宰」、だから太宰まつり、と前説で紹介されて気づいた事であったが、何という事もないその企画背景に妙に心くすぐられている自分がいた。
お薦め、と敢えて書いておく。
実演鑑賞
満足度★★★
『走れメロス』でメロスの代わりに人質となったセリヌンティウス。彼が捕らえられた牢獄に何故かディオニス王が足を運ぶ。
セリヌンティウス役、工藤良平氏はサンボマスター風味。
ディオニス王には三上陽永氏。
牢獄の中に現れる謎の女神(三津谷友香さん)。セリヌンティウスにしか見聞きは出来ない。
小舘史(ひとし)氏は山田恵一や鈴木桂治、新極真の鈴木国博、ジュニオール・ドス・サントスを思わせる格闘家顔。
小道具のイラストが大活躍。