クリンドルクラックス! 公演情報 クリンドルクラックス!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.9
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    誠実な演出、手作り感満載の少年向きの冒険ストーリー。
    「トカゲ大通り」に住む11歳の少年は、そこの地下に棲むと言われる巨大トカゲ「クリンドルクラックス」から町の人々を守るために退治することを決意する。

    いつもは人情喜劇が多い、石井光三オフィスの作品。
    内容は、少年向きの冒険ストーリー。
    下水に逃げた子ワニが、汚水の中で成長し巨大ワニとなり、夜な夜な人間を襲うという超有名な都市伝説に材をとった原作。

    「トカゲ大通り」の住民たちのお祭りの衣装と、まさに手作り感満載の舞台。
    イケメン俳優が中心となって三人の11歳の少年を演じ、
    他には、酒井敏也、大河内浩、鈴木勝秀、ぼくもとさきこ、西本裕行、ROLLY、安寿ミラ らといった個性派+バラエティに富んだ俳優陣の取り合わせが面白い。
    観ることに決めた理由は、この上記に上げた俳優さんたち。

    特に、ぼくもとさきこ さんに注目してたのですが今回は思いっきり普通の役を、普通に演じられていました。
    また、十数年ぶりに役者として舞台に立つスズカツこと鈴木勝彦さんは、スキンヘッドとクールな面持ちで好演。
    西本裕行さん(初代スナフキン声優)の、独特の温厚な感じが良かった。
    ROLLY は、いつもながらの怪演ですが、多少、青少年向けにまとまってた感じです。カテコでは、弾き語りも披露。

    演出の陰山恭行さんは、終演後の「トーク」に出席、あ、この人(男優)だったのか!と。
    少年役3人に対する演技指導など、本当に誠実に演出されていたことがわかります。
    そのこともあってか、どこかパンチに欠ける、大人しめの印象があります。

  • 満足度★★★

    すごく良心的に作ってあると思いました。
    子供が見ても大人が見ても楽しめるはず。

    主人公が父親からも母親からもきちんと愛されているから、ヒーローになれたと思う。

  • 満足度★★★

    勇気を持つこと
    個性豊かなキャストの競演!これすごくわかりました。贅沢な気分でもありました。そして勇気をもつことの大変さも描かれていました。だけど…。大人がそれぞれラスキンに語りかけるシーンがすごく退屈だったです。「シェークスピア病」には笑いましたが。

  • 満足度★★★★

    カワイさ満点
    ステージセットも役者も物語もカワイらしい作品でした。
    老若男女家族揃って見に行きたいお芝居。夏休みなんだから。

  • 満足度★★★

    子供向けでしょう
    子供向けとしては面白いと思いますが、大人が楽しめるというキャッチフレーズにはどうしても生ぬるさを感じてしまいました。

    ネタバレBOX

    いじめっ子、 いじめられっ子、いじめっ子にくっついている傍観者に、家族、地域の人々が絡んだ話。

    小学生を表現しようとするせいなのか、稚拙なのか、初っ端から主役のラスキンの棒読みにはがっかりしました。

    いじめっ子というよりはワルガキでした。いじめは町中のみんなが知っているので最悪の事態には至らないという安心感がありました。

    謎の怪物は本当にいました。お父さんが動物園に勤めていたときに持ち出したワニの赤ちゃんが大きくなって、下水道を棲家にしながら夜な夜な徘徊していたというのが真相でした。ラスキンはワニと戦いましたが、退治するのではなく徘徊しないように言い聞かせたところが優しくて、その経験が勇者のお芝居にもアドリブとして活かすことができて良かったね。
  • 満足度★★

    微妙な感じ
    ROLLYさんが相変わらず細くて、弾けた演技で異彩を放っていました。
    カーテンコールで、ギターを披露してくれたのもうれしかったです。

    しかしながら、脚本には魅力を感じませんでした。
    おとなの台詞のところどころにいやらしさも感じました。それが狙いとも思えないのですが。
    俳優の皆さんがんばっていらっしゃってましたが、なにぶんお話が微妙、と思った次第です。

    クリンドルクラックスの登場シーンは、雨合羽や傘の小道具が効いていて良かったです。

    ネタバレBOX

    ラスキンママがラスキンに、「私にも昔はスターになりたいって夢があったのよ」と語るシーン、本当ならここでジーンとしたかったのですが……
    「ケイブさんにプロポーズされて私もイエスと言ってお互い大喜び」だったのに、ラスキンパパにもプロポーズされ、ラスキンパパがハリウッドで飼育部長になるって言うから「ハリウッドに行ける!」ってラスキンパパのプロポーズを受けたという話。
    そりゃ、ひどいだろ~。そりゃ、ケイブの息子にガラス何枚割られても、文句言えないわ~と思いました。

    ケイブの息子は別にそのことを知ってガラスを割りまくっているわけじゃないですがね。
    彼とラスキンの最後の仲直りシーンも唐突過ぎて、こそばゆかったです。

    子ども向けにしてはわかりづらく、大人が見るには底が浅いと感じました。


    なんだか酷評になってしまいましたが、この日昼の部、私のすぐ後ろにいた男性が遅れて来たくせにすぐ寝てしまい、そして、芝居の間中ずうっと大イビキをかいていたのです。それが気になって気になって、イライラしていたのも敗因かもしれません。
  • 満足度★★

    自己の殻を破る
    精神的弱さを克服しようとする演劇オタク少年の成長物語で、所々に生の舞台ならではの魅力的な表現が盛り込まれていましたが、全体的には盛り上がりに欠けるように感じました。

    前半は台詞が主体で物語としてあまり動きがなく、演出も単調で笑いの取り方も表層的に感じました。怪物退治に向かう辺りから物語も演出も惹かれるところが出てきて、前半も同じくらいの魅力が欲しかったです。

    弱いままの現状を肯定しようとする、悪魔の声的な幻覚と対話する場面で、畜光塗料を用いてトリッキーな視覚表現をしていたのが印象に残りました。光量が足りていなくて、はっきりとその効果が出ていなかったのが残念でした。
    パースのかかった、セピア調の書き割りの美術に童話的な可愛らしさがあり、物語の雰囲気にマッチしていて素敵でした。

    ベテラン勢の安定感のある演技も良かったのですが、見せ場が少なく残念でした。ROLLYさんの弾けた怪演&歌が生き生きとしていて楽しめました。

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