満足度★★★
誠実な演出、手作り感満載の少年向きの冒険ストーリー。
「トカゲ大通り」に住む11歳の少年は、そこの地下に棲むと言われる巨大トカゲ「クリンドルクラックス」から町の人々を守るために退治することを決意する。
いつもは人情喜劇が多い、石井光三オフィスの作品。
内容は、少年向きの冒険ストーリー。
下水に逃げた子ワニが、汚水の中で成長し巨大ワニとなり、夜な夜な人間を襲うという超有名な都市伝説に材をとった原作。
「トカゲ大通り」の住民たちのお祭りの衣装と、まさに手作り感満載の舞台。
イケメン俳優が中心となって三人の11歳の少年を演じ、
他には、酒井敏也、大河内浩、鈴木勝秀、ぼくもとさきこ、西本裕行、ROLLY、安寿ミラ らといった個性派+バラエティに富んだ俳優陣の取り合わせが面白い。
観ることに決めた理由は、この上記に上げた俳優さんたち。
特に、ぼくもとさきこ さんに注目してたのですが今回は思いっきり普通の役を、普通に演じられていました。
また、十数年ぶりに役者として舞台に立つスズカツこと鈴木勝彦さんは、スキンヘッドとクールな面持ちで好演。
西本裕行さん(初代スナフキン声優)の、独特の温厚な感じが良かった。
ROLLY は、いつもながらの怪演ですが、多少、青少年向けにまとまってた感じです。カテコでは、弾き語りも披露。
演出の陰山恭行さんは、終演後の「トーク」に出席、あ、この人(男優)だったのか!と。
少年役3人に対する演技指導など、本当に誠実に演出されていたことがわかります。
そのこともあってか、どこかパンチに欠ける、大人しめの印象があります。