幸せのかたち 公演情報 幸せのかたち」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-5件 / 5件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても感動しました。自分や他人にとっての幸せを考えさせられました。観れて良かったです!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    TEAM Coffeek観劇。喫茶店を舞台にした恋愛群像劇、大いに楽しめました。笑いも多いけど、DVやヤングケアラーのこともさりげなく入っていて、色々と考えさせられました。劇中の歌もよかったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    コーヒーさんチーム観劇です
    Café‘フュージョン’のオープンテラスを舞台に
    人々の出会いと別れを見せてく
    恋愛群像劇でありました
    リアルに飲み物など出して
    現実味を出してました
    舞台枠場のトコを外の道路風に見せ
    面白い舞台美術を作っていた
    1時間50分の作品

    ネタバレBOX

    面白いのが作品時間が
    ガラケー主流の時代であり
    出演者が皆スマホ持ってない設定でした

    子役さん二人も良い味出してましたわ♫
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     舞台の設定がちょっと変わっている。1列目だけが斜めに設えられた板の頂角から延びた2辺に平行に置かれた椅子に座るようになっており、2列目以降は通常の劇場内スタイルで客席が組まれているのだ。華4つ☆

    ネタバレBOX

     物語はFusionと名付けられたこの喫茶店のオーナー・従業員と顧客たちとの交流譚だが、一風変わったこの店名から気付く人もあるかも知れないが、オーナーが極めておおらかで温かい人柄であり店の奥にあるフラワーガーデンは彼の家に通じているのである。このような構造になっているのは無論偶然ではない。ひととひととの繋がりを通して皆が一緒に関係を紡ぎ一人は他者を、他者たちは独りをフォローし合い辛い時は一緒に、楽しい時は共に、ほっておいて欲しい時にはそっと、でも見捨てずに。強制するでもされるでもなく支え合い交じり合って生きて行こうとの念から成り立っている。結果、来客たちの質も高く客同士も自然と仲良くなる。そんな喫茶店なのである。因みにオーナーは3年前に連れ合いを失くし子供は一男一女、お兄ちゃんは小学生、妹は幼稚園である。お兄ちゃんは優しく良く妹の面倒をみるが母を亡くしたことから学校で何かと気苦労が多いからか欠席が多い。父は出来るだけ子供たちとも遊んでやりたいが仕事で縛られる為、なかなか思うようにはいかない。登場する人物たちは皆、隣に居そうな人々であり大なり小なり皆何らかの悩みを抱え心のどこかに不安や葛藤を抱えて何処か不安定であり時に孤独感に襲われるが、己が何者であるか? 突き詰めて現存在の完全な陥穽の深みに落ち込んでいる訳ではない。即ち完全な孤立存在そのものの形容し難い不如意に陥っている訳ではないということこそが、今作が何度も再演されてきた理由である。現実にこのような空間が存在するか否かではない、登場人物たち総てが等身大で身近に感じられる存在なのだ。そしてこの現実と虚構の狭間こそが演劇空間の意味なのである。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    物語は、或る街のCafeを舞台に、何の変哲もない日常が淡々と展開する。2019年にも観劇しており、キャストは変わったが ”幸せ”をテーマに、恋愛模様を温かく、そして切なく といった思いは変わらない。傷つくことを恐れていた心の殻が ゆっくりと溶けていく、そんな優しさと 待つことの希望が…。それを店の従業員 まなみ の主観と常連客で小説家志望の客観を通して描いているような。その可笑しく滋味ある観察眼が妙。

    コロナ禍を経て、無関心・不寛容といった風潮が広がった気がしているが、物語は 逆に人との関わりの大切さを、色々な”幸せのかたち”を紡ぐことによって伝える。台詞にある「あなたが幸せでいることが、僕の幸せです」は、一歩引いた相手への気遣い。何となく気弱、遠慮しているような。幸せの捉え方は人それぞれ。例えば、映画「釣りバカ日誌」で、主人公のハマちゃんこと浜崎伝助が プロポーズする言葉ー「僕はあなたを幸せにする自信なんかありません。でも、僕が幸せになる自信はあります」と。

    「幸せ」は主観的なもの。人はどんなに愛されようが、裕福で恵まれた環境にいようが、本人が幸せを感じなければ、幸せではない。一方、相手(他人)が幸福かどうかまではどうすることも出来ない。相手を幸せに出来るか分からないが、少なくとも僕が幸せになる、勿論 相手が了承すればの話だが。物語は、泣き笑いといった感情を揺さぶるが、それを音楽と照明によって一層 効果的に演出する。少し気になったのが、前公演に比べメリハリが弱く単調に思えたこと。
    (上演時間1時間50分 休憩なし) 【TEAM Coffee】

    ネタバレBOX

    セットは、客席に対して斜めに喫茶店内を作る。上手側がテラスになっており、公演のテーマと言えるカランコエの鉢植えが置かれ、その後方に木が植えられている。中央にテーブルと椅子、下手側に店の出入口とカウンターがある。全体が2段ほど高く設えているが、店の周りは1段低くして街路イメージ。後景には豆電球が飾られ 星空イメージ。

    物語は店員 まなみ(加藤葉子サン)の観点で展開する。何の変哲もない暮らしの中に幸せがある、そんな足元を見つめた珠玉作。そして常連客 テリー(森原彩夏サン)が小説のネタ探しとして人間観察をしている。
    まなみは恋人が海外に行ったきり帰ってこない。それでも彼を信じて待ち続ける。一方そんな彼女に思いを寄せる郵便局員ビンさん、それから大学生の愛やすずの切ない恋愛話、タウンマガジンの編集者等が織り成すヒューマンドラマ。そして店に集う人々を優しく見守る店長、その店長にも辛い思い出が…。

    公演に温かみを感じるのは、思いを伝えるのが手紙という手段を用いているところ。インターネット社会では、メールという手軽な手段で伝達できる。送信し一定の時間内に返信がなければ落ち着かなくなり、場合によってはイラッとしたりする。スピードが求められる社会にあって、この公演は待つ=大らかな気持ちでいることの大切さを伝える。一方、近くに恋愛相手がいる場合は、直接 自分の言葉で素直な思い伝える。自分の気持を押し込め蓋をしない。大学生2人のそれぞれの恋愛模様に まなみが実直なアドバイスをするが、それは叶わぬ自分の身の上の裏返し。またラブラブと思われていたカップルが些細なことで喧嘩別れすることに。そこには相手を慮る気持が溢れている。愛、幸せのかたちは人それぞれ違う。
    店長は妻に先立たれ、2人の子供(兄・妹)の面倒を見ながら働いている。父に負担をかけないようにしているのか、兄は妹の面倒を見るという建前で小学校に行ったり行かなかったり。この兄・妹が亡き母の思い出であるカランコエの花に水を注す。子供や動物が登場する映画には敵わないと聞くが、この公演も子役の素晴らしい演技が光る。

    舞台美術も素晴らしいが、劇中歌や弾き語り 優しく流れる音楽が良い。人物の心情表現としてのスポットライト、暖色彩の諧調照明も心温まる雰囲気を表す。
    これら全てが喫茶店フユージョンでの出来事を小説に、その物語を劇中劇にしたような気もするが…。
    前回も記したが、カランコエの花言葉...「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」「あなたを守る」「おおらかな心」、全てがこの公演に当てはまるような。
    次回公演も楽しみにしております。

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