実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/11 (日) 14:00
じれったいようなもどかしいようなテンポかと思うと、リアル過ぎて怖い台詞の応酬が
ぽんぽん!このソファー、きっと私も捨てられないと思うとボロ泣きした。
お父さん、あなたはどんな気持ちで、あのソファーに座っていたのだろう。
実演鑑賞
満足度★★★★
松本哲也氏の作劇スタイルが何となく掴めた。多重奏。通奏低音から始まり、弦楽器を重ね、更に管楽器を合わせていく。ゆっくりとした立ち上がりに観客はじれるが曲のフォーマットが定まった時、それを破壊する不意の来客の訪問。この展開がどっと受けるとここからは思うがまま、自由自在に観客を操れる。作者であり登場人物でもある松本哲也氏は自身で作品にメタ的なツッコミを入れまくる。この物語が何を象ろうとしているのかを自分自身で確かめるように。
舞台は宮崎県の実家、6人掛けの立派なソファー。父(佐藤達)が母(江間直子さん)にねだられて無理して買ったもの。母は夜の店に勤めて段々帰って来なくなった。映画監督を夢見て上京した長男(松本哲也氏)、次男(今村裕次郎氏)は若い奥さん(道本成美さん)と再婚、長女(山下真琴さん)は今里真氏と結婚。父が亡くなり実家の処分が決まる。長女は家族全員を呼び集める。どうしても会って話したいと。
是非観に行って頂きたい。