期待度♪♪♪♪♪
l'absurdité
不条理などと難しい漢語を当てはめると、なんだか哲学的な気分になるものらしい。「馬鹿げたこと」だ。l'absurdité を訳す時、簡単な言い方をすれば前のセンテンスの「」内程度の意味である。La Leçonで は、無論、誇張された表現を用い、エキセントリックな教師が登場するが、本質は至ってシンプル。下らない理屈をこねまわして分かったようなふりをするのは、うましかさんに任せておけばよいのだ。
評者の観た、これまでの「授業」舞台で最も見事だと感じたのは、李 潤澤演出のそれだった。流石に、この劇の本質を見抜いた、知的な演出であった。
彼の演出に対抗しうるような演出を期待する。
期待度♪♪♪♪♪
イヨネスコ「授業」重層感からにげられるのか?演出家との対決公演こぞってハマりそう。
長堀博士演出に期待します。意味より音という考えにひかれます。音や全体のリズムは大事ですね。舞台の上以外に観客の頭の中も表現のスペースとしたい、という発想にエネルギーのむかう深さのある角度を感じます。イヨネスコ、ベケット、ブレヒトの芝居で育った人以外もこれからイヨネスコにハマる人も一流の演出にふれられたらしあわせです。