満足度★★★★
美山加恋ちゃんに尽きる!いわゆる「難病もの」で、メルヘンチックで…
いわゆる「難病もの」は、普段は、どうかと思うのですが、
主演の元天才子役?の、美山加恋ちゃんには、マイッタ。
盲目で、しっかり者の名演技が、ストレートに飛んできて、胸を打つ。
3人の兄を持つ妹は、ある事件で両親を亡くし、失明してしまう。
それでも気丈に兄達を支えて、親のいない家を盛りたてていた。
そして15年たった今、彼女の余命がわずかなことを知った3人の
兄たちは、妹の夢をかなえようと協力するが…。
とにかく案の定、泣ける、泣ける。
楽しいはずの遊園地で、観覧車の事故、しかも真相はもっと悲惨、
しかも、盲目のまま若くして病死。
この悲惨さとは正反対に楽しい、盲目の彼女にしか見えない、
「最後に見たぬいぐるみ」の妖精たち。
どこまでもファンシーでメルヘンチックな夢物語に、大の大人の私は少し気恥ずかしい。
少女の最後の夢のために、周りにいるおじさん、お兄さんたちは
協力して、その夢をかなえてあげようとする。
この物語の中の構図は、そのまま、加恋ちゃんを中心にして、
舞台上の俳優さんたちの関係にも見える。
例えば「あの」福田転球さんが、シルクハットにスティック持って
燕尾服で踊る、シャボン玉飛び交う中で。
満足度★★★★★
やられたな〜
美山加恋ちゃんの演技に一番驚かされた。今後が楽しみでしようがないですな。
悲しい話のようで、あまりに前半で楽しく笑わせてくれるものだから、後半は余計に泣けて泣けて…。
ぜひ再演も考えてほしいと思う。
しかし、あのセットだと、円形劇場では死角が多すぎる。セットを工夫するのか、もしくは劇場を変えるのか…
満足度★★★★
たのしめました。
9割近くが女性客。その半分くらいが泣いてたなあ(円形劇場だから、客の表情がよくわかる)。ヒックヒック泣いてる女性もいたなあ。
登場人物の設定がとても良かった。演出が良かったのかな。役者さんも、とっても良かった。
でも、脚本が・・・悪くないんだけど、思いっきり泣かせにいっててね(笑)
この「泣かせ」のポイントは、減らしても泣けたんじゃないかなあ。
ラストの手紙のシーンも不要かな。。。
ま、とても良いシーンではあるんだけど、クドイ。このあたりは、ヒックヒックの女性も落ち着いてたもん(笑)
でも、エンターテインメント盛りだくさんの良い舞台だったと思います。
円形劇場座席の2区画分くらいをつぶして舞台にしていたのは新鮮だったなあ。
ま、「円形劇場でやる意味は?」って思いもあるにはありますが。
でも、円形劇場ならではの演出もあって、結果、巧く活用してたかな、と。
ただ、ボクはBブロックで観ていたんだけど・・・ラストシーンの兄妹のシーン、表情からなにから充分に堪能できたんです。ということは、対面のブロックの客は役者の背中を観てるんだよね・・・これは気の毒だと思ったな。
背中で演技、というか背中を見て泣くってのもアリなんだろうけど、やっぱ顔を見たいよね。
あのシーンは、脚本を無理してでも客席上に作った舞台でやったほうが良かったんじゃないかなあ。あそこなら、全観客が観ることができるはずだから。
神様の観覧車
12年前の悲しい出来事で両親と両目の視力を失った主人公。
年の離れた三人の兄と助け合いながら生きていた。
だが、15歳を迎える誕生日を目前に彼女と彼女を取り巻く人々の運命は大きく転がり出す。
それも、酷く、悲しい結末へと…。
…まぁ、あらすじは公式さん見に行ってくださいってことで。笑
公演終了してるのでさっくり書きますが、主人公、物語中盤で不治の病を患っていることが発覚。しかも既に手の施しようがない状態。
…前半の、障害を持っていながらも明るく元気でいる姿との対比がね。
話し方も、兄さん達とのやり取りも、例えば縁側から庭に降りるときにサンダルが見付けられなかったりだとか、そーゆー仕草がなければどこにでもいる普通の明るく元気な、しっかりした女の子で。
だからこそ、自分の死期を知ったときの取り乱し具合との落差、が。
半狂乱になって「どうして死ななきゃいけないのか」と周囲の人間に当たり散らす姿も、何も言えないでいる兄さん達も、ただ「生きる」ってことがどれ程当たり前で、けれど、どれ程恵まれていることなのかを痛いほどに伝えてきた。
切ない、苦しいぐらいにストレートに一つの家族を襲った悲劇を表現しているけれど、ファンタジックな部分に救いや楽しさを持たせて。
前半には笑いの要素も所々に。(だからこそ、物語の冒頭は「両親を亡くし、けれど兄弟仲良く、目の見えない妹を助けながら生きている家族」って明るい姿として映ったんだけれど。)
ファンタジー要素として、主人公の頭の中の想像(創造)の人物が3人登場するんだけれど。
誰もが優しくて、その優しさは不器用だったり、優しすぎて悲しかったりもして。
聖也君。
千石だし、鉄之助だし、本人元気っこだしー…で、明るいイメージが一番で、本人と近い役のが良いのかな~って思ってたけど、少し気が弱くて、でも芯を持ってる、心優しい……みたいな役、面白かった。
盲目の少女の背後で、優しい声で会話しながら凄く悲しく困ったように笑ってて。
丁度そのシーンが正面だったから、これでもかと泣いたよね泣かされたよね ←
そうそう。
円形劇場なんだけど、座席のC~Dあたりかな。
その辺潰して舞台作ってくれてました。
だから中央の円形舞台以外でも物語が展開されます。
BA間かAHか忘れたけれど、そのどっちかの通路が一応正面…だと思う。
まぁどこから観ても面白いようにしてくれてるので(というか、日常を描いた作品であるが故に小さな仕草の一つ一つ全てを観ることは出来ないと思うので、)初回で思いっきり泣いたら、リピって、「生きる」ってことと「運命」って言葉の意味をちょっと考えつつ別の場所から観るのが良いかなー…とか。
リピってる友人が2回目だからこそ解った部分もある。って言ってたし。
何より、初回は泣きすぎてワケ解んなくなるし考えてる余裕無いし泣く準備せずに行くと感情移入しないように必死になるから落ち着けない←体験談。笑
あー、と。えーと、知ってる役者さん、中河内さん。
…テラいけめそ。
明るいキャラってコトで表情がくるくる動いて観てて楽しい^^
そしてスーツ着たときのスタイルの良さが反則ですブロマイド売ってください ←
主人公の兄なんだけれど。
何よりどんなときも(嗚呼勿論彼の兄役だけじゃなく全員が)主人公を(大切な存在として)愛してるんだよね。
向ける笑顔からそれが受け取れて。
憤る表情からも伝わって。
怒鳴る声の切実さは痛いぐらい。
普段はふわふわへらへらとしたキャラクターが強い感情をぶつけてくるときの演技の強さに圧倒されました。
あ。
でも一番おぉ~!って思ったのは白いサンタ役のプリティさん^^
歌うシーンがありまして。
暗転に音楽流れて「おぉ、良い歌…なんのCD流してるんだろ?」って思ってたら、マイクonの生歌。
英語の歌なんだけど、向こうの人みたいで。声が、めっちゃ綺麗。
声量も凄くてさぁ…兎に角テンション上がったよね。
キャラクターとしても美味しかったし☆
書きたかったのこんなもんかなー。
最後に作品タイトルだけれど。
「観覧車」は、この家族とソレを取り巻く人にとって、全ての原因であり、墓標であり、自分達を動けなくさせている柵の元であり。
けれど、「神様」と付く理由はちゃんとあった。
物語の初めの方で「観覧車」での事故が元で…なコトが客席に伝えられるので「なんで『神様』なんて言葉が?」って思いながら観るんだけれど。
一番最後にその疑問に綺麗に答えがピタってはまるの。
…その瞬間が、一番心地よくて、それでいて悲しく哀しく、愛しかった。…です。
満足度★★★★★
緩急のタイミングがいい
このような悲しい物語だとステージがじと〜っとしがちですが、要所要所でアクロバティックな動きを見せたり、ダンスがあったりと、緩急のタイミングのよい作品に仕上がっていました。中河内のレアな三枚目役も新鮮で良かったと思います。
満足度★★★★
切なさがたまらない
泣ける物語です。途中までは笑いの場面もあったのですが,後半は思わず感情移入してしまい,胸が締め付けられる思いです。円形劇場の使い方も工夫されていて,観劇を楽しめた2時間でした。
満足度★★★★
切ないストーリー
初めて来た劇場ですが、どの席も舞台に近くよく見える。
少し当初想像していた結末とは違ったが、家族愛を感じる良質なストーリーであった。大道具や小道具等いろいろ工夫がこらしてあり、たっぷり楽しめた二時間であった。