満足度★★★★
美山加恋ちゃんに尽きる!いわゆる「難病もの」で、メルヘンチックで…
いわゆる「難病もの」は、普段は、どうかと思うのですが、
主演の元天才子役?の、美山加恋ちゃんには、マイッタ。
盲目で、しっかり者の名演技が、ストレートに飛んできて、胸を打つ。
3人の兄を持つ妹は、ある事件で両親を亡くし、失明してしまう。
それでも気丈に兄達を支えて、親のいない家を盛りたてていた。
そして15年たった今、彼女の余命がわずかなことを知った3人の
兄たちは、妹の夢をかなえようと協力するが…。
とにかく案の定、泣ける、泣ける。
楽しいはずの遊園地で、観覧車の事故、しかも真相はもっと悲惨、
しかも、盲目のまま若くして病死。
この悲惨さとは正反対に楽しい、盲目の彼女にしか見えない、
「最後に見たぬいぐるみ」の妖精たち。
どこまでもファンシーでメルヘンチックな夢物語に、大の大人の私は少し気恥ずかしい。
少女の最後の夢のために、周りにいるおじさん、お兄さんたちは
協力して、その夢をかなえてあげようとする。
この物語の中の構図は、そのまま、加恋ちゃんを中心にして、
舞台上の俳優さんたちの関係にも見える。
例えば「あの」福田転球さんが、シルクハットにスティック持って
燕尾服で踊る、シャボン玉飛び交う中で。