満足度★★★★★
観ました
七夕の夜に観ました。自分の日常と、それよりも大きな世界がつながっていることを魅せるのが演劇のひとつの役割、という言葉を思い出しました。少女からズームして科学の世界へ、そして収束し、また大きく広がる。最後大石さんが世界にあるものたちを言い尽くそうとするのは、逆に世界には言い尽くせないほどのものがあることを示しているような気がしました。ひろがる。
次は「芝居」を観てみたい
まったく事前に内容を調べていかなかったので、
芝居だと思ってたら、一人語りだったので意表を突かれました。
役者の集中力はすごいなぁと、ほんと驚嘆しましたが、ちょっと自分のほうの集中力が持ちませんでした。
こういう方向のものは、苦手みたいです。
ままごとは周りですこぶる評判が良くて相変わらず気になっているので、
今度は「芝居」を観てみたいです。
・・・・・・今回のも芝居なんだよ!って、解る人は言うのかもしれませんね。
私のキャパは狭かったようです。
満足度★★★★
大石君に圧巻
太宰の「女生徒」をモチーフに、ままごとらしい演出を詰め込んでしかも一人芝居という、あっという間の70分。
セットが一見すごいシンプルで、「テトラポット」の時もそうだったけど、そこにままごとの光と音の演出が加わると頭の中でその世界観が一気に広がるのがすごい。
音楽パートが好きなんでもうちょっと長くしてくれたらたまらなかったかも。
多分そのうち出るだろうけどこれはDVD買っておきたい。
満足度★★★★★
調音の訓練
すごくすごく濃い時間の中に滞留した気分。また、ずーっと習っていたピアノのレッスンを想いだした。調音テスト。そして自然と音楽に合わせて動いてしまう指。女子高生。宇宙。コード。しかも独唱。舞台装置も素敵、照明も良かったです。朝を迎えるのが楽しくなった。おやすみなさい。
満足度★★★★
今が伸び時
多分、過去の柴幸男作品を観たことがある人には良かったのでしょうけど、初見の方には理解しにくかったのではないでしょうか。
そのあたり次回に考慮してもらえると良いのかな。
作品自体ですが、何か、試行錯誤の末に、という印象を受けました。
いろいろと試み苦労した感じがあります。
満足度★★★
はじめてのままごとは・・・
以前、喫茶店か料理屋なにかの会で会った男性が
「ままごと」の「わが星」を勧めてくれた。
私はそのときまでままごとのことを知らず、
携帯に2語だけメモして後日調べてみた。
公演のチケットは売り切れでもう手に入らなかった。
この劇団が随分人気なのではないかと気づいた。
しかし、だからと言って、良いものだという予感はなし。
特殊なスタイルの芝居をして、
普段商業演劇を観ない人、そもそも演劇を観ない人
に人気があるファッションに近いものなのだろうと想像した。
そしてこの「朝がある」の公演に突然行ってみた次第。
これまで思っていたようなものではなく、
存外に感ずるところのある作品だった。
以下、ネタバレ。
満足度★★★★★
圧巻の70分!
WSでみた世界を、観ながら思い出し、素敵すぎる空間に、ぐいぐい引き寄せられて、食い入るように観てしまってました。70分の一人芝居も圧巻でした。ずっと一人で70分舞台に出ずっぱりで、あの膨大な台詞をサラサラ自分の中から発するって、ほんとにスゴい!
わぁ~ってワクワクしながら観られたし、そんな感覚に陥る舞台って、そうそうないから、ほんとに素晴らしくいい作品だと思いました。
満足度★★★★
科学的記述から立ち上がる叙情性
ある日の朝の描写から始まり、音や光を巧みに用いて空間的・時間的に様々なスケールの科学的事象を語り、一人芝居らしからぬ壮大さを感じさせる作品でした。
一般的な物語性でドラマが展開するのではなく、水を中心とした科学的なトピックと音楽と物語を巧みに絡め、様々な数字や科学用語の羅列から叙情性が立ち上がっていて、新鮮な感覚がありました。人の一生や宇宙規模の話に展開して行くのがいかにも柴さんらしかったです。
バラバラな系列が最終的にカチッと嵌ってカタルシスを感じるまでには至らないままにさらっと終わってしまった印象がありました。
モチーフとなった太宰治の『女生徒』が直接的に引用または言及されることはわずかでしたが、共通した若々しさやユーモラスな雰囲気が感じられました。太宰の他の作品をほのめかすシーンもあって楽しかったです。
中盤で現れた言葉と音高を関連させる音楽的アイデアが興味深かったのですが、一度観ただけでは終盤でどこまで反映されているのかが分かりませんでした。開演前・終演後のアナウンスも作品に取り込んだ構成が面白かったです。
作品全体としても、今までの作品の精密な作り込みに比べて良くも悪くもラフな感じがあったと思います。映像やセットの使い方が柴さんの旧作と異なる印象があり、新しい作風に移行しつつあるように感じました。
名詞と助詞を切り分けて発声し、次第に音楽的な流れに変化する独特な台詞回しとダンスをこなしながら70分間を一人で演じ切った大石将弘さんは素朴な雰囲気が素敵でしたが、歌唱力がちょっと残念なレベルで勿体なかったです。
満足度★★★
満席でした
今まで見たかったけど都合つかず、今回初観劇。
さりげなく登場して何気なく去っていく約70分の一人芝居。
去っていくその姿まで意志のある行動のようにも思え、漠然とした欠片を集めたら最後には何らかの結晶を掴んでいたような夢見心地気分の舞台。
乙女女子の思考は、今も昔もそう大差ないと思った。