満足度★★★
前半は若干つかみづらかった
前半少し世界観がつかみにくかったが、物語が安定(狐遊女の話になってからか?)してからは面白かった。
また、あの狭い中で、いつものシルクダンスに加え、縦の動きを加えてたのはなかなかに凄かった。
満足度★★★★
アレンジが巧み
狐をテーマにしたものに限らず複数の昔話をミックスし、それでいて導入部など何箇所かは現代風で、そのアレンジの仕方が何とも巧み。
また、穴に落ちる場面や龍宮に向かう場面などの表現が良く、吉原でのラップは楽しい。
いやぁ、観ることができて本当に良かった。
満足度★★★★
表現の豊かさ、リズムの秀逸
冒頭の落語に始まって、作り手ならではの一つに縛られない様々な表現に舞台が満たされて・・・。
ベースの物語の枠組が物語をとっ散らからせず豊かなボリューム感とともに広げていく。
首都圏では見られないのかなぁと残念に思っていた作品、
一つずつのシーンをわくわくと見てしまいました。
満足度★★★★★
落語の前説で雰囲気作り
世田谷シルクらしいアレンジの効いた昔話
飽きさせず、おもしろい試みもあって楽しい公演だった。
東京凱旋公演で急遽押さえた劇場らしいが、あの空間を上手く使ったように思う。
満足度★★★★★
もしルイス・キャロルが女性で、マックでバイトをしていたなら・・
開演前の落語の話は、以前から王子の地名も出てくるし、
誰かやらないのかなぁ・・と、ほかの寄席で観る度に思っていた演目だったので、
王子は王子でも、王子小劇場ではなくて
pit北で思わず、しかも役者さんの落語として観られたのはなかなかに
面白い・・し、それがまたとても上手なので吃驚したり・・(笑
舞台も、昔話のRemix感と役者が歌ったりするラップのRemix感がコラボして、
行ったり帰ってきたり、
一瞬かと思ったら永遠(数百年)だったり、
騙されてるのか本当なのか、
ちいさな空間の中で目まぐるしく
ゆらゆら揺れ動く感じがなかなか面白かった(笑
あまり面白かったので、帰りに散歩がてら、ぶらっと西荻窪の古本屋まで足を延ばして、
そこで遊女の物語がいろいろ載っている古本を見つけてしまうと
思わず買ってしまったくらい(苦笑
昔話なんかは、
よくよく考えてみると
パラレルだったりRemixされてたり、
想像力を働かせてみると凄く極彩色の印象だったり、
古臭い何かと捉えるよりかは
別に最先端の音楽となんら遜色ない想像力の広がりにも見えて
(正直、ラップより先?に行ってvampire weekend位やっても別にありだな、
と今回の公演を観てると素直に思えたりする(笑
出演している役者さんたちの多くと演出が女性というのもあるのか、
物語の全編を通して、
昔話を女性が物語るかのような柔らかさが覆っている気もして、
その中で翻弄されつつ冒険する
“おっさんアリス”(苦笑
の鮮やかすぎる流転を目で追うだけでなかなかに心地よかった。
100分座布団に座りっぱなしだったけど、
なかなかに楽しませてもらいました(笑
なお投稿タイトルですが、
もしルイス・キャロルが女性(演出家)で、マックでバイトをしていたなら・・・
ハンバーガーひとつで朝から晩まで粘るおっさんを主人公にして、
「不思議の国のバーコード(もしくは新橋からキツネの国へ)」でも書いたに違いない・・
(当日パンフより思ったことですが
ちなみに主演の男優さんはもちろんハゲておりません(汗
満足度★★★★
堀川炎の名前と顔が気になってしょうがいない
初見の劇団・世田谷シルク【kon-kon,昔話】を観劇。
最近ではシアタートラムに進出して、注目され始めている劇団。
食べる物に困っていた狐を人間が餌を与えた事によって、恩返しに狐が遊女になり人間を助け続ける話し。(原案は狐遊女)今作は福岡公演がメインで、東京公演はない予定が急遽公演するようになったようだ。
踊り、芝居、内容と全体のバランスが取れていて、非常に小劇場らしい面白さを体感させてくれた。若手劇団にありがちな得意な物だけに偏らず、あくまでも戯曲に沿って表現している事が完成度を高くしている。演劇においてのバランスの良さというのが非常に難しく、それが出来ない劇団は毎回完成度には難があり、集客がまちまちだのようだ。自分中での面白いと思える演劇指数にピッタリと当てはまる劇団を見つけてしまったようだ。
野田秀樹はよく人間スローモーションを行うが、世田谷シルクは人間早送りをやっていた。
写真に写っているのが、作・演出の掘川炎のようだが、名前と顔の個性が強すぎ。
満足度★★★★★
ぎゅっ。
小さな劇場の舞台の上に、世田谷シルクという珠玉のような劇団の魅力がぎゅっと詰まった、素敵な素敵な公演でした。文字通り、狐につままれる感覚にスパイラルで巻き込まれるファンタジー。フェティッシュなダンスパフォーマンスと芝居の構成が絶妙で、鳴り止まない音楽と共に脳と身体に実に心地よく染み渡り、上演時間中全く目を反らせないほど楽しませていただきました。
今回特に、女声の演出が印象的。海の中のシーンでは、本当に水中にいるようで。主人公の「おじさん」のように、こちらの心も惑わされて、ずっとゆらゆら、ずっとふわふわ。不思議空間で幸せいっぱい、終始笑顔で見てしまい、あまりの素敵さに何度も泣きそうになりました。堀越涼さんの素敵すぎる落語を観られたのも思わぬ収穫でした。