現在地 公演情報 現在地」の観たい!クチコミ一覧

期待度の平均 5.0
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  • なかなか機会がなかったので
    観に行きます。その場ではわからないと思ってはいます。

  • 期待度♪♪♪♪♪

    よくわからないのに魅かれる
    忘れる病気の私がいつでも思い出せるチェルフィッチュの作品。
    とても好きです。

  • 岡田利規から目が離せない
    ひとつの作品をやっとわかったかなと思ったら、すでに先にいる岡田利規。一作ごとに新しい試みが盛られる。
    神奈川公演では賛否分かれているというこの舞台。賛否分かれているということが新しい試みがされている証拠。その内容を確認できるのがうれしい。
    最も生きのいい舞台が福岡で観られる「福岡演劇フェスティバル」に感謝。

  • 期待度♪♪♪♪♪

    SFみたいな。
     「SFみたいな。」
     この気負いの無さを、果たして言葉通りに受け取っていいものやら、なにしろフツーの演劇を期待して、その期待通りの舞台を見せてくれた試しがないのが岡田利規という劇作家である。
     現代口語演劇を更に一歩押し進めた、しかし決して「静かではない波」をその間断ない言語に内包させている岡田利規には、まさしく「劇作家」という呼称が相応しい。岡田利規が劇作家だなんて、当たり前のことじゃないか、と言われそうだが、現代、この言葉が似合わない演劇人も決して少なくはない。
     岡田利規のオリジナリティは、頭でっかちなだけの劇作家モドキには及びも付かない、まさしくこのセカイの深層を見透す冷徹な知性によって支えられている。岡田利規の知性そのものが「SFみたいな」ものなのだ。

     『三月の5日間』を初めて観た時の衝撃は忘れられない。
     俳優たちは歪つな姿勢で歪つに立っており、歪つな一人語りを続けているが、それは決して過剰でもなく貧弱でもなく、人間のナチュラルさを言葉と体が体現していた。
     「物語」はあるようでない。しかし面白い。設定と背景だけで演劇は構築されうるもので、作・演出の岡田利規は、従来の演劇が拘り続けていた「ドラマツルギー」の効用を信じていないようにも見えた。
     演劇人に対して「演劇とは何か」と問い掛けるくらい、愚問はないが、問い掛けなくとも、岡田利規は「岡田利規の演劇とは何か」を提示し続けている。そしてその世界は、後続の劇作家たちの安易な追従を許さない。『フリータイム』『ゾウガメのソニックライフ』と、岡田利規は進化し続けているからである。
     『現在地』は間違いなく、今回の福岡演劇フェスティバルの目玉作品の一つだ。

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